先日、あるテレビ番組を見ていると、偏頭痛の専門家だという脳神経外科医を紹介していました。

このお医者さんは1日に300人の患者を診察するのだそうです。

すごいですね。

1日10時間働くとしても、1時間に30人、1人2分です。

それでこのお医者さんはちゃんとした診断ができるんですね。

スーパー名医としか言いようがありません。

と言うのはまあ冗談で、多分、テレビ局側がこの医師の優秀さを強調したくて、良く考えもせずにでっちあげた惹句なんでしょう。

テレビ番組のこの類の誇張(多くの場合、意図的)は本当によくあります。

たとえば、ある女性のテレビ通販担当者が1時間で1億円以上の収入があると言っていたことがありますが、売上高と本人の収入を意図的に取り違えているんですね。

会社の社長なんかの紹介でも、会社の売上高が数十億円だなんて紹介し、社長が金持ちであることを印象付けようとしますが、基本的には会社の売上高と社長の収入には直接的関係はありません。

大体、会社なんてものは売上高が100億円またはそれ以上あっても倒産することが当たり前にあります。

ついでに書いておくと、本人がいい加減なギミック(自分を偉く見せるための偽りのメッセージ)を言うことも頻繁にあります。

グルメ評論家なる人が毎日、昼夜外食しても30年はかかるような数のレストランや料理店を訪問したと言っていました。

その人は30代くらいですから、小学生低学年の時から毎日、毎晩食べ歩きをしていたことになります。

このように大げさな数を言う例はどこにでもありますが、少し冷静に考えるとわかりますから、騙されないようにしましょう。

では。