「科学は万能ではない」なんて当たり前

今日は、典型的な陳腐な表現の一つ「科学は万能ではない」について少し書きたいと思います。

私に言わせれば「科学は万能ではない」は自明の理です。

科学者でもまともな人ならこんなことは口にしないでしょう。

私も歳なので体中にガタが来ています。

何年か前には入院もしました。

そんなこともあって、医者さんに結構話を聞くことがあるんですが、ほとんどのことがまだ良くわかっていないんですね。

たとえば、腰痛でさえ、はっきりした原因が解明されていない。

医学が進歩したなんて言ってもこんなものです。

医学に限らず、科学全体を見ても、森羅万象、解明されていることのほうが少ないし、今後、いくら進歩しても、人類が滅亡する時が来ても、すべての謎が明かにされることはないでしょう。

ですから、超自然現象や心霊現象が科学で証明されていないから存在しないと言うのは傲慢でしかありません。

そして、反対に、「科学的に証明されていないからといってすべて偽とは限らない」も間違ってはいませんが、「偽とは限らない」は、だからあるに決まっているを意味しないことを忘れてはいけません。

こういう論理の飛躍というか、誤魔化しを結構見ます。

せいぜい、あるとも言えないし、ないとも言えないといったところかな。

科学は万能ではないし、まったくの無力でもありません。

科学的考え方は絶対に必要ですが、限界があることはわきまえていたほうが良いでしょう。

では。