方舟に乗りたいですか?

あるアメリカのテレビドラマを見ていたら、面白いエピソードをやっていました。

ある男が「ノア」と名乗り、自分の家の庭に「方舟」を作るんですね(本物らしく見せるために、かなり大きくて、いろいろな動物も乗せられていました)。

そして、人々に呼びかけ、お金を払うと乗せてあげると勧誘します。

その料金は夫婦2人で10万ドルです。

これが高いか安いかはまあどうでもいいです。

当然ながらこの男は詐欺師で、結局、殺されるんですが、今日のテーマには関係ないので、これ以上の粗筋は書きません。

しかし、この方舟に乗った人々はどういうつもりなんでしょうか(まあドラマですけどね)。

神に選ばれたのならまだわからなくはないですが、変なオッサンにお金を払って助かろうとするなんて。

これでは神を信じているのか、金を信じているのかわかりません。

ここまであからさまではないにしても、似たような話は日本でも何回か聞いたことがあります。

神だの、宇宙人だのに選ばれた人たちが、自分たちだけは助かると信じて、山の上なんかに移住したりしています。

そして、他の人々を救済しようとするどころか、堕落した人々は死んでしまえばいいと考えて、災厄の到来を心待ちにするようにさえなります。

情けない話ですね。

いくら気高そうなことを言っていても、こんな人たちは崇高な魂とはほど遠いところにいます。

誤ったエリート意識を持っているだけです。

私はどちらかと言えば人嫌いのほうですが、それでも最後の日が来るのなら、堕落した人類の一員として一緒に滅びたいと思っています。

まあ、神が私を人類代表として生き残らせようとするとは思えませんが。

では。