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古代技芸神の足跡と古社(菅田 正昭 著/新人物往来社)

2007-10-26

34286.jpg

はいー、なんだかくらくらしてもまだ眠れないのでで、ひきつづき布団かぶって汗かきながら書いておりますが(^^;)、

今日来た「高輪地区情報誌第四号」に、来月で百歳になられる高輪の近くの三田(みた)のお坊さんのお話が載っていて、これがまたなかなかありがたかったんですねー。場所的にはこちら付近ですね

<この街にこの人あり>

臨済宗龍源寺 前住職 松原泰道さん

…もう、すっかり変わっちゃったけど、昔は、このあたりは、もと旗本の水野さんの敷地だったんです。古川は、ちょっとした雨でもすぐ増水したんですよ。

…あるとき、古川の浸水のせいで汚れてしまった家の羽目板を、その川の泥水で洗っていたおばさんがいたんで、どうして泥水なんかでわざわざ洗うのか、と聞いたところね、

「泥水で汚れたものをいきなり清水で洗うとしみになる。

だから泥水でドロを洗い落としてから、綺麗な水で洗うんだよ。良く覚えておきなさい。」

と教えられました。なるほどと思いましたよ。

これにはね、実に奥の深い意味があるんですな。人生にも通ずる。

自分の手を汚さずして、他をきれいにすることはできない、ということなんですね。


…ということで、ふむーどんなお話でも人生の処方箋になるものですなーと感心しますねぇ〜、例の「蓮の花は泥水から…栄養が…」というお話にも近いですよね(^^)。

またこのようなこともおっしゃっていらっしゃいます。

今の桜田通りの有禮(幽霊)坂の登りの角に、石屋さんと麩の製造所がありましてね。そのちょっと奥まったあたりが、いじめの場所だったんです。

体が弱かったもんだから、私も良くいじめられました。

いじめられて泣いて帰ってくると、石屋のおじさんが通りに出て来て手を広げ、

「けんかは勝つもんじゃないぞ。けんかは負けるもんだ。悔しかったら勉強で勝つんだ。」

と励ましてくれました。

今はそんなことをいってくれる大人が私をはじめいないのが子供たちに申し訳ないですね。


と、近所の大人たちがそれぞれ地域の子供たちの面倒もみていたわけですよね。ところが今は三田も鉄骨マンションなどが多くなって、と言うのもある前に、子供自体を外であまり見ないですよねー。



それで最後にこのようなこともおっしゃっています。

一つ感じるのは、身体の弱かった自分がこうして元気でいられるのは、30代で死んだ母親が余命を全部私にくれたと言う信念です。

亡き母が守ってくれているんです。いつも、感謝しています。


パスカルが言うように「人間は一番弱い存在である。しかし、考える葦である。そこから出発しなきゃいけない」ですね。

いま、若い人にお願いしたいのは、本を読んでください、ということ。

本を読まないのがあらゆる犯罪の根幹になっていると思います。読書をしないと、ものごとを考えずに短絡的に捉えるようになっちゃうから。

読んで考える、それが大切なんです。


ということで、読書の秋にふさわしいお言葉ですねぇ、私も仕事柄、物事を「良い悪い、勝った!負けた!」など短絡的に考えるのは一番避けたいことなので、一日一冊を目指しております(^-^むつかし)。

それで、実は私も以前、こちらのお寺の近くに住んだことがあり、その際も同じく古川の増水被害にもあったことがあるのですが(^^;)、

みるからに普通のお寺なのに、すごい住職さんですよねぇ。で、調べますと、実は100冊以上も本をお出しになっている方だそうですねー、また読ませていただければと思います(^-^)。

さて、この本ですが、最初にこう書いてありますね。


技術(技能)と芸術(芸能)はともに呪術を母胎として誕生した。

その三つは古代においては密接不可分の関係にあり、とくに技術と芸術は、日本でも中国でも、そしてヨーロッパでも、長い間、同じものと考えられてきた。

事実、芸術と言う語には技術の意味が含まれ、それは英語のartの場合も同様だった。

その芸術と技術が一体と化したワザ(業・技・伎・術・態・行)のことを「技芸」と捉え、それを司る神(技芸に従事した人々の職業神)と定義したい。

もちろん、古代技芸神という場合は、そこには原初の呪術性が躍動する。


ということで、芸術と技術は一緒で、ともに呪術がもとであった、ということですね。そしてそれを日本に伝えた人々がいた、ということが書いてあります。

まずは千葉の「安房神社」。「あわ」とつくのは四国徳島の「阿波」から来ていると。忌部さん一族が紀伊半島から徳島、そして房総地方に引っ越してきて麻・殻を栽培した、ということのようなのですね。

このように先史時代から実はなかなかの文化があった土地なので、房総からは日蓮さんや、また里見さんたちが引っ越してきて活躍したので江戸時代の物語に残ってついには世界的に有名になったマンガにもなっていったと(^^;)。また館山出身の最近再結成したバンドの方々もおーなかなかすごいパワーを持った人たちですよねー。

と言うような感じでわたくしも、現代活躍している人が多い土地というのは、今は一地方都市としてうまっているけれども、実はずーっと昔から誰かがもうすでになかなか成熟した文明を築いていたばしょなのではないか?という仮説をたてて年がら年中考えているわけですね(^^;)。

それで、芸能と言えば「天の岩戸開き」でゆうめいなアメノウズメノミコトさんが思い出されるのですが、やはりのちの能楽(猿楽)なども、娯楽のための芸能というよりは、鎮護国家のための呪術的な役割があった、と言うことも書いてますね。それでいて、その能楽などをつかさどった観阿弥さんをたどると中国から来た「秦(はた)氏」の直系であると。

また「服部」や「小波多」など三重県伊賀地方にある苗字も秦さんから出ているだろうということで、そうすると忍者つながりにもなってくると…。

じつは、忍術と能と金属加工は、世阿弥において結びついている。

能と狂言の母胎となった猿楽には、雑技(サーカス)のアクロバットのような術や、手品のような技術も含まれていた。忍者が目潰しとしてなげる灰は、修験者(山伏)の護摩の灰や、金銀の精錬法である灰吹法でつかう動物の骨灰も使われていたようである。


ということで、よく忍者がお忍びで他国に渡る際には、飴売りや芸人などに化けて関所を通過したと言うことも多かったようで、つまり堅物でものまねの一つもできない忍者は役立たずだった、ということになるようなのですね(^^;)。

まぁだからというか、最近ではこんな事件もあったようなのですが、巨額な資金集め詐欺商法にしろなににしろ、やったことは自分に帰ってくるので、ちゃんとモラルを守って生きていくのがいちばんですよねー(^^)。



と言うわけでほとんどほんの説明ができておりませんが(^^;)、ひっそりとたたずむ神社の言われをとことん調べていくととってもこの本に良くかかれて降りますとおり深い歴史絵巻がありますので、またおいおいご紹介できましたらと思います。

Posted by fy3on3 00:14:04 │Comments(5)TrackBack(0)

Posted by のなぞ at 2007-11-05 01:55:18

はいーありがとうございます(^^)。そうですねーだいぶTVなどでもさまざまなテーマを扱うようになっているので便利になって来てはいるのですが、まだまだメディアでは扱えない部分というのがありますよね(^^;)。またさまざまな知識を好きな所からなるべく多く得ていくことは、日々どんどん入ってくる多くの情報にまどわされずに済む葉になるのかなーと思います(^-^)。

Posted by やいまーる at 2007-11-05 01:25:25

「読書をしないと、ものごとを考えずに短絡的に捉えるようになっちゃう」 耳が痛い・・・です^^;;;; (経験者談です・・・)
忍術と能の関係も大変興味深いです。
せっかくの秋ですので、メランコリックにひたってばかりでなく、ちょっとづつ読書などで見聞ひろげ自分自身も成長していければと思いました。

Posted by のなぞ at 2007-10-26 21:23:53

はいーありがとうございます(^^)。そうですねー世の中世知辛くなっている感じですよね、そんな中物質的なものにとらわれずまたマイペースに生きることも大切なのかなーと思います。

Posted by angel at 2007-10-26 09:35:11

住職さんは、たくさんの本を執筆されている方なのですね。
お写真で、お顔やお姿を拝見するととてもおだやかなお人柄が伝わってくるようです。
昔は生活中に多くの知恵があり、それを家庭や地域で大人が子供に学ばせたり、なにかしら言葉をかけたりして生活の知恵を学んだり、それが、人格形成の基礎になっていたように思います。
美輪さんの本を拝見していても、同じように、昔は地域も一緒になって子育てをしていた。ということ。でも最近は、核家族化、多発犯罪などで、外で子供を遊ばせることも難しくなってきている世の中。住職さんのような年配者から学ぶことがたくさんあると思います。
子供さんにこのようなよい本を、たくさん本を読んでもらいたいですね。

Posted by leo at 2007-10-26 03:05:22

すごいですね。住職さん。私もこの方の本をいずれ読めればと思います。
「過去を追わず、明日を思わず、ただ今日なすべきことを熱心になせ」
今週から、未来にとらわれず、今を思いを込めて生きようと決めていた矢先に、上のお言葉に出くわしたので、これも私へのお告げかと思います。
いつも、気づかさせていただきありがとうございます。

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