ふと、真夜中。
満月の下でゆっくりと考え事をする。
5年。
たくさんの夢を見てきた。
目を開けてみる夢も、
目を閉じてみる夢も。
ここ5年で5回、引越しをして。
ここ5年でどんどん、空が小さく切り取られた土地に来た。
ここ5年で。
何かの先生になりたかったという、小さな頃からの夢を叶えて。
結婚して、それを捨てて。
何をしていいのか見失って。
彷徨った所を拾われて。
拾った人の精一杯な背中を見て、
追いつきたいと願った。
傍で力になりたいと夢を見た。
私に何ができるか、それだけを考えて、
そして、朱華になった。
捨ててしまった力を取り戻して。
新しい力を手に入れて。
足りない所を反省して補って。
たくさんの人に心を頂いて、ここまで辿り着いた。
今住んでいるところは、広い家じゃない。
でも、一番辛かったときのように、
耳がしもやけになるほどじゃない。
台所の鍋に氷は張らないし、お風呂も体を伸ばして入れる。
何より、生きている理由が今の私にはわかる。
それはとても、幸せなことだと思うのだ。
辿ってきた軌跡は、まるで夢のようで。
寒くて凍えていたあの日は、夢のようで。
でも、ふと思う。
私は目を開けてみる夢を、いつだって形にしてきたのだと。
・・決して、努力家じゃない。
・・決して、特別じゃない。
多分、私は、諦めが悪くて、執念深いだけなのだ。
だから、どうか。
貴方の目を開けてみる夢を諦めないで欲しい。
それなりに、精一杯、毎日を積み重ねていけば。
・・目を開けてみる夢は叶うと思うのだ。
辛くても目を閉じない、背けない。
その覚悟は必要かもしれないけれど。
目を開けてみる夢は、私は叶うと信じている。