「心なんて、凍り付いてしまえばいいのに」
小さな頃、そう想った。
こんなに痛いなら、心なんて凍りついてしまえばいいのにと。
そうすれば、何も感じなくなると。
感じても、心が痛くないと。
悔しさも、痛みも、悲しさも。
全部、心の奥に沈めて、氷で覆ってきた。
そうすれば、強くなれると思っていた。
占い師として、セラピストとして、
1人の女として、生きるようになったこの2年。
心の水温が上がって、溶けてきたそれらと向かい合い。
苦しみながら、一つ一つ昇華してきた。
たくさん昇華して来て、想うのは。
「許せない」
私の凍り付いた想いの原点はそこだった様に思える。
自分の弱さも。
他人の弱さによる刃も。
許せない。憎い。
それが根源だったんじゃないかと想う。
私が若い頃、見えない力に憧れたのも。
弱さが許せなかったからだったんだろう。
弱い自分が許せない。
強ければ自分も、護りたい者も護れる。
傷づかなくて済む。
もう許せないと憤りを感じる出来事もなくなる。
そう思って、強くなったのかもしれない。
それは・・。
今想うと、とても儚い強さだったけれど、それでもあの頃、一生懸命だったんだろう。
人生は数式の様に単純なものじゃない。
「許す」
その答えになる欠片を、
この間、銀朱様に貰った。
「許すこと。それは何もなかったことにするんじゃなくて。
時には忘れた振りをすることなんだ。覚えていても、いいんだ」
「恨まないさ。
あの頃より、ずっと小さくなった爺ちゃんを恨めないんだよな。もう。
だけど、全部覚えてる」
・・・深い、言葉。
幼い頃、酷い虐待を受けたのに、
虐待したお爺様を養っている銀朱様の言葉。
許す。
弱い自分も、弱い他人も。
その上で、自分をどう磨き上げていくか。
・・・・ゆっくりゆっくり、
考えていこうと想う。
私なりのスピードで。