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プロの占い師が集う[占いブログ]

鑑定を受けられたい方へ

予約が入っていないとき。
鑑定を受けられますよという時。
占いTOWNさんの待機室(笑)に待機しております。

もし、ここで顔を見たら是非、お越しくださいね?

foaf プロフィール

プロフィール
名前 朱華
e-mail hanezu_syuka@ybb.ne.jp
性別
自己紹介 私のところにきてくださる方は、
運命の分岐点や重要な通過点にいらっしゃる方が殆どのようです。

この先の未来がより良いものになりますように、
お手伝いをさせていただければ、幸いです。

貴方との邂逅を楽しみにしております。
出身地 長野県
居住地 東京都
好きな
食べ物
プリン♪

  June/2008  

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深淵(後編)

2008-03-05

「もう・・いいよ」

何か言おうとしているのを制するわけでもなく。
疲れたから止めさせようという訳でもなく。
もういいよと本当に想った。

「私達が抱いた気持ちは。
 そう、貴方が言うように、出会うために必要だったもので。
 もう、手放してもいいものなんだ。
 ・・・貴方だって、知ってる。
 あの人がいつか弱くなっても。どこへも、私達は行けないこと」

私がそう、静かに告げると。
小さな女の子は、クマのぬいぐるみを強く抱きしめて。
・・・目を閉じた。

 
「強い人を、お母さんと同じくらい大事に想うなんて、予測してなかった」

「誤算だったね、それは。
 ・・・私達にとって、強い人は道具ってどこかで想ってた節もあったのにな」

「でも、彼も、お母さんも。私が強くなかったら愛されない、必要としてもらえない」

「本当に、そうか?
 彼と一緒にいるには、賢くなければならない。それは確かだと想う。
 でも、それは。
 ・・賢くあろう。自分を磨こう。精一杯やろう。その姿勢だと想う。
 現に、今よりもずっと愚かだった頃も、変わらず愛してくれただろう?」

「それに・・」と一度言葉を区切って、足を進める。
多分、私が欲しかったのは、この手だから。
ウェーブがかった甘栗色の髪を、わしゃわしゃっと撫ぜた。


いつか・・・母は私に言った。
もう少し、抱きしめたり、頭を撫ぜてやればよかった。
だから、きっと、甘えるのが下手なんだと。
・・そう思う、自分でも。
でも、完璧な教育なんてどこにもないから。
人は自分の弱みを克服していく機会が与えられる。


「・・お母さんは、私達が弱かった頃から愛してくれた。
 自分を犠牲にしてまで、たくさん、愛してくれた。
 ・・・強い人と一緒に行って、お母さんを幸せにしなくたっていいんだよ。
 今、幸せな私達を、彼女は幸せそうに見てくれる。・・・十二分だろう。

 別に、自分を犠牲にしなければ、誰かを幸せにできないわけじゃない。
 誰かを犠牲にしなければ、自分が幸せになれないわけじゃない。
 両方、叶えられる。精一杯を続けた・・・未来の私なら。
 今、精一杯、成長しているだろう?」

「・・・・・楽観的過ぎるわ。それ」
泣きそうな顔で、そう、私の恋のサブパーソナリティは私を見上げた。

「子供のお前に言われたくはない」
ワシャワシャと笑いながら、いっぱい撫ぜてやる。
豪快に。
笑いながら、彼女は泣いていた。

「私には力がないから。
 愛されなきゃ、力がないままだって想ってた。
 誰かの力の上に乗るには、賢く利用しなきゃって思ってた。
 そうでなければ、私がお母さんを幸せにはできないって想ってた。
 お母さんが幸せなら、あとはいらない。お母さんが誉めてくれるなら。
 お母さんが幸せになったら、きっと誉めてくれる」

「・・・ずっと、精一杯やったねって、こう、誉めてくれる手が欲しかったんだよな。
 その向こうに、私を精一杯護ってくれたお母さんの幸せがあるなら、
 何の問題もないよな。
 ・・・大体。私達が笑っていなければ、彼女は笑ってはくれない」

そうだろう?と問い掛ける。
ちょっとひねくれた私の恋のサブパーソナリティは、小さく頷いただけだったけれど。
言うこと聞いてあげると、嬉しそうに笑った。



「最後に、聞きたいことがある」

帰り際。
私はひとつのことを尋ねた。
その問いはあえて伏せるけれど、彼女は、こう、答えた。

「・・・私は強くて、優れてる。
 そう、確かめたかっただけ。もう・・しないわ。
 だって、空洞があくだけだもん・・」

「そうか」

ありがとうと礼を言い、意識を覚醒の方向に導く。
最後の問い。返ってきた答え。
随分と残酷な答えだなと思いながら、目を覚ました。

心の深淵。
深い闇。
・・・・どろどろした部分。
目を背けて生きていくことはできるけれど、
それを選べばきっと、
いつか私は私のことを嫌いになるだろう。
そう思う。
成長できなくなったら、私にとっては終わりだ。


掌の上。
そこに乗るものはやはり、限りがあって。
無限には乗らない。どんな偉人でも、限界はある。
もし、ないのであれば、世界は平和だろう。
ただ、凡人な私には、まだ、掌を広げていくことは可能で。
そのために、知るべきだったことなのだろうと想う。

私のサブパーソナリティが教えてくれたこと。
・・ゆっくりと噛み砕いて、自らの血肉にしていこうと想う。
これから、成長をしていくために。

納得できる人生を歩むために。

Posted by hanezu 23:35:30 │Comments(0)TrackBack(0)

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