ふと、今日、テレビで見た。
セラピードックのお話。
雑種の犬が、不可能と言われていた幾多の事を越えて。
自分を助けてくれた人や、
他の誰かの役に立とうと一生懸命生きたというお話だった。
自分を拾ってくれた人のために、
誰かのために生きて、死んでいけたことは・・・不幸ではなかったのだろうと、想った。
そういう目を、最後、していたから。
私は、
あんなに賢くも立派でも、忠実でもないけれど、
・・・あんなふうに生きられたら幸せだなと感じた。
おかしいかな、人が犬の生き方に憧れるのは。
5年前の私なら、おかしいと断言しただろうけれど、
今は、笑って流してしまうと想う。
おかしいか、おかしくないかなんて、どっちでも良いんだ。
私自身は、あの犬の生き方が羨ましいと想うし、
違った形で、誰かの役に立つ生き方をギリギリまで続けたいと願う。
私が、朱華に戻る前。
そのきっかけをくれたのは、銀朱様だった。
5年前の明日、私は拾われた。
今よりもくすんでいて。
生きる理由を見失って。
自分が嫌いで。
死んだ目をしていた私を、彼は拾った。
5年間。
一日も欠かさず。
役目を与えて。
大切に育てた。
賭けてもらった時間、5年間で。
私の考え方は正反対になった。
誰かのせいにしても、何かのせいにしても、何もかわらないことを知った。
自分のために生きていた頃は、とても苦しかったけど、
誰かのための時間を使えるようになった今は、幸せだと想う。
今、私は夢がある。
今までは、小さな夢だったけど。
今度のは・・結構、大きな夢。
少しずつ、誰かの役に立てる範囲を大きくして。
自分の家族だけじゃなくて、もっと大きな単位で誰かの助けになりたい。
願わくば、体の一部を欠損してしまった人達が、健康を取り戻せるように。
そんな「やさしい科学の使い方」に貢献できるようになりたい。
私は夢を叶えてきた。
だから、5年後には、・・・夢が叶えられていますように。