「ツメが甘い。」
「申し訳ありません」
「性善説もポジティブ思考もシステム屋にはいらん。
甘いんだよ。それで通ったら、ラクにシステムは作れるが」
目がマジな銀朱様に2日目にしてそう言われる。
先が思いやられる展開だ(苦笑)
システム的欠陥を見つけてしまった私。
報告したところ、厳しいつっこみが入る。
そりゃもう、かなり厳しい。
「こことこことここ。・・・考えてなかっただろう、お前」
「も・・申し訳・・・ありません(冷汗)」
はい、ボス!
そこ、私の責任範囲であります。
当時、もっと突っ込んでおくのでした!
海よりも深く、山より高く、反省しております。
そんな気分。
ぐしぐしと厳しさに耐えつつ、お家に真っ直ぐに帰る。
私にとって。
職場恋愛というのは初めてだから。
秘書検定で習った、「人との距離」を必要以上に気にしている。
これでは近づきすぎだと、気づくと。
他人の距離に修正して、何食わぬ顔で笑う。
現実は、夢よりずっときつくて。
結構、慣れるまでは辛いだろう、きっと。
帰りの電車の中。
ふるふると電話が震える。
「明日、帰ろう、家に」
短く、ぶっきらぼうなその言葉。
でも、知ってる。
気遣ってくれたんだということくらいは。
でも、きっと明日も多分。
また、お説教が家でも始まるんだろう(笑)
それでもいい。
私が貴方の生きる理由(わけ)になれるなら。