占い師が語る、占い師の日常から占いの極意まで・・・

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朱華と迷える乙女達?

占い師朱華の日常&恋愛について。
また、人生観についてお話していきます。
占い師は未来が見えるかもしれません。
けれど、見た未来を変えるために努力しているのは、皆さんと同じだと想います。

生身の私を、ご覧下さい。

2008-03-05

深淵(後編)

「もう・・いいよ」

何か言おうとしているのを制するわけでもなく。
疲れたから止めさせようという訳でもなく。
もういいよと本当に想った。

「私達が抱いた気持ちは。
 そう、貴方が言うように、出会うために必要だったもので。
 もう、手放してもいいものなんだ。
 ・・・貴方だって、知ってる。
 あの人がいつか弱くなっても。どこへも、私達は行けないこと」

私がそう、静かに告げると。
小さな女の子は、クマのぬいぐるみを強く抱きしめて。
・・・目を閉じた。

 
「強い人を、お母さんと同じくらい大事に想うなんて、予測してなかった」

「誤算だったね、それは。
 ・・・私達にとって、強い人は道具ってどこかで想ってた節もあったのにな」

「でも、彼も、お母さんも。私が強くなかったら愛されない、必要としてもらえない」

「本当に、そうか?
 彼と一緒にいるには、賢くなければならない。それは確かだと想う。
 でも、それは。
 ・・賢くあろう。自分を磨こう。精一杯やろう。その姿勢だと想う。
 現に、今よりもずっと愚かだった頃も、変わらず愛してくれただろう?」

「それに・・」と一度言葉を区切って、足を進める。
多分、私が欲しかったのは、この手だから。
ウェーブがかった甘栗色の髪を、わしゃわしゃっと撫ぜた。


いつか・・・母は私に言った。
もう少し、抱きしめたり、頭を撫ぜてやればよかった。
だから、きっと、甘えるのが下手なんだと。
・・そう思う、自分でも。
でも、完璧な教育なんてどこにもないから。
人は自分の弱みを克服していく機会が与えられる。


「・・お母さんは、私達が弱かった頃から愛してくれた。
 自分を犠牲にしてまで、たくさん、愛してくれた。
 ・・・強い人と一緒に行って、お母さんを幸せにしなくたっていいんだよ。
 今、幸せな私達を、彼女は幸せそうに見てくれる。・・・十二分だろう。

 別に、自分を犠牲にしなければ、誰かを幸せにできないわけじゃない。
 誰かを犠牲にしなければ、自分が幸せになれないわけじゃない。
 両方、叶えられる。精一杯を続けた・・・未来の私なら。
 今、精一杯、成長しているだろう?」

「・・・・・楽観的過ぎるわ。それ」
泣きそうな顔で、そう、私の恋のサブパーソナリティは私を見上げた。

「子供のお前に言われたくはない」
ワシャワシャと笑いながら、いっぱい撫ぜてやる。
豪快に。
笑いながら、彼女は泣いていた。

「私には力がないから。
 愛されなきゃ、力がないままだって想ってた。
 誰かの力の上に乗るには、賢く利用しなきゃって思ってた。
 そうでなければ、私がお母さんを幸せにはできないって想ってた。
 お母さんが幸せなら、あとはいらない。お母さんが誉めてくれるなら。
 お母さんが幸せになったら、きっと誉めてくれる」

「・・・ずっと、精一杯やったねって、こう、誉めてくれる手が欲しかったんだよな。
 その向こうに、私を精一杯護ってくれたお母さんの幸せがあるなら、
 何の問題もないよな。
 ・・・大体。私達が笑っていなければ、彼女は笑ってはくれない」

そうだろう?と問い掛ける。
ちょっとひねくれた私の恋のサブパーソナリティは、小さく頷いただけだったけれど。
言うこと聞いてあげると、嬉しそうに笑った。



「最後に、聞きたいことがある」

帰り際。
私はひとつのことを尋ねた。
その問いはあえて伏せるけれど、彼女は、こう、答えた。

「・・・私は強くて、優れてる。
 そう、確かめたかっただけ。もう・・しないわ。
 だって、空洞があくだけだもん・・」

「そうか」

ありがとうと礼を言い、意識を覚醒の方向に導く。
最後の問い。返ってきた答え。
随分と残酷な答えだなと思いながら、目を覚ました。

心の深淵。
深い闇。
・・・・どろどろした部分。
目を背けて生きていくことはできるけれど、
それを選べばきっと、
いつか私は私のことを嫌いになるだろう。
そう思う。
成長できなくなったら、私にとっては終わりだ。


掌の上。
そこに乗るものはやはり、限りがあって。
無限には乗らない。どんな偉人でも、限界はある。
もし、ないのであれば、世界は平和だろう。
ただ、凡人な私には、まだ、掌を広げていくことは可能で。
そのために、知るべきだったことなのだろうと想う。

私のサブパーソナリティが教えてくれたこと。
・・ゆっくりと噛み砕いて、自らの血肉にしていこうと想う。
これから、成長をしていくために。

納得できる人生を歩むために。
Posted by hanezu at 23:35:30Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2008-03-03

深淵(中編)

「何故、弱い人とは一緒にいられない?」

聞きたかった。それを。
自分の、本音を。
彼女は、目を逸らし、私に答えた・・・・。


「弱い人は私を、護ってくれないでしょう?
 私より弱いなら、それはいらない。
 強い人に愛されなきゃ、幸せになれない」


逸らした瞳は閉じられて。
初めて、シリアスな横顔が見えた。
予測していた答え。
その答えを聞いた後、イメージの中で目を閉じる。

「このサブパーソナリティが生まれた瞬間は、・・いつ・・だ?」

そう問い掛けて、3つ数えて、指を鳴らす。
・・・呼吸を整えて、イメージの中で目を開けると。
そこには、小さな頃の私がいた。



お母さんと養父の話を聞いている私。
昔住んでいた家。真夜中。
息を殺して、聞いていた。
養父が母に対して、言葉の暴力を振るっていた様子。
母は明らかに養父に対して、冷めていた。

・・・まだ、私が幼いのに。
こんな幼い頃から、母は養父に対して冷めていたのか。
となれば、冷めてから15年は、一緒に暮らしていた計算になる。

離婚しなかったのは、家族を想ってだったのだなと確信した。
その位、母の目は凍てついていたから。
彼女一人なら、いくらでも生きていけただろう。
我慢したのは、私のため。



呼吸を整えて、再び意識を恋愛のサブパーソナリティの部屋に戻す。
私がイメージの中で目を開けると、先ほどの少女は泣いていた。

「お母さんは、「女の子は愛されていた方が幸せ」だといったけど。
 ちっとも幸せそうじゃなかったわ。
 それはきっと、優秀な人に愛されてなかったからよ。
 強い人に愛されたら、幸せになれる。今がそうじゃない。今、幸せでしょ」

それが私の本音の一部。
そう、これが見たかった。鼓動が、あがる。


私は、人の闇が好きだ。
自分の闇も、他人の闇も。
綺麗事よりも、ずっと、好きだ。
・・・生々しいそれを見て、それと向き合っている時間。
最も人生の中で、生きていると感じる。


・・確かに母はたくさんの人に愛された。
男女問わず。
それが、養父にとっては許せなかったことであり、
その存在を手にしたことは、自分の存在意味を実感できることだったんだろう。
だから、養父は母の外出を厳しく管理した。
他の男性に見せびらかすように、一緒に出かけることもあった。
自分が優れている、自分は人生の勝利者だ。
そう、母を見せびらかすことによって証明したいかのように。
でも、母が自分に対して愛情を向けていないことが分かったから、
彼は彼なりの苦しかったんだろう。


そして、その関係を見て、小さな私は想ったのだろう。
私は、決めたのだろう。強い人と歩こうと。
・・・自分の存在が、お母さんの重荷になってしまっていたのを、
あの時代の私は、知っていたのだ。


「私は強くなるの。強い人と一緒にいるために。賢くなるの。愛されて、幸せになるの」

「・・・もう、いいよ」

張り上げた声に対して。
目を閉じながら、私は声をかけた。


・・・そんなもんじゃないだろうに、本当に、欲しいのは。
Posted by hanezu at 23:02:23Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2008-03-02

深淵(前編)

「お前のそれは、たくさんのものを壊してしまうな。
 俺が、きちんと飼いならしてやらなければ」
いつか、頬を掬われて、銀朱様にそういわれた。

それ、とは。
「恋愛において、相手を支配したいという欲求」だ。

相手を自分に引き寄せて、心を掴んで。
その過程を楽しんでいる。
・・あまり誉められたもんじゃない、そういう自分の一部分。
私が掴みきれない人でなければ、私と長くは一緒にいられない。


ふと3時間ほど時間が空いたので、
久しぶりに自分に対して、ヒプノセラピーを行った。
前々から会いたいと想っていたサブパーソナリティ(副人格)がいたからだ。

人には無数の人格、サブパーソナリティがある。
その1つ1つが自分自身、メインパーソナリティを作る。
自分を構成している、1つの要素、だ。

今回、私が会いに行ったのは「恋愛のサブパーソナリティ」。


ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から吐いて。
自分に対して、予め設定してある、「後催眠」の語句を口にする。
何度も行っている私にとっては、後催眠の語句だけで、すぅ・・と催眠状態に入った。

目の前に広がるのは、草原。抜けるような・・緑と青。
一度イメージの中で目を閉じて、3つ数えると。
草原に階段ができた。
・・暗いそれを降りると、重くて黒いドアがあった。
嫌な感じだなと苦笑しつつ、ドアを開ける。


想ったよりも、その先は明るい場所だった。
天窓から光が降り注ぐ。
・・・白が支配した、そんな空間。
分析をはじめる自分を今は眠らせて、穏やかにイメージを展開させる。

部屋の奥にベッドがあって。そこに、女の子が腰をかけていた。

どこかで見たことがある子だった。
にこやかな笑みを浮かべる、白い、ふわふわのドレスをまとった女の子。
ベッドに腰掛けて、クマのぬいぐるみを右手に抱きしめている。
人懐っこそうなんだけど、「私」の奥で警鐘が鳴る。

・・・こいつ、子供の姿だけど、女だ。
昔みたいに、自分の一部がイヤでも、逃げたり、否定したりはしない。
だが、私にはろくな人格がいないのかもなと、自分の人格を見て、気を引き締める。

こいつに、誤魔化しや大人の理論なんて、通用しない。
純粋で汚い。・・・子供の純粋さと狡さの向こう側に、女の汚さが見える。
最も、私が嫌う女の汚さを、自分の奥で見るとは想わなかった。
軽くショックを受け、詰まった息を抜くようにため息をついて、仕切りなおす。


「会いに来た。貴方が・・私の恋愛のサブパーソナリティ?」
「そうよ、でも、別に呼んでないわ、私は」

可愛くない返答をする癖に、可愛い笑顔で笑う。

「いつぐらいから、私の中にいる?」
「・・ずっと前よ。ずっと。6歳くらい」

大き目の熊のぬいぐるみを背中の方から抱きしめて、
上目遣いでコチラを見やる。

「私、貴方のこと、好きじゃないわ。
 貴方が私のこと、好きじゃないから」

子供だから、鋭い。
それでも、にこやかな笑みを崩さないあたりが、女だ。

「ねえ、私がいなかったら、銀朱様にも出会ってないわ。
 愛されたかったから、彼の傍を選んだのでしょう。
 あの人は変わらないし、あの人はずっとそばにいてくれるし。
 あの人は育てなくていい位に、強いもの」

「・・・・そうだな」

当時のことを思い出し、あえて、否定はしなかった。
その通りだ。
彼に運命を感じたけれど、彼が弱ければ、ついてはいかなかっただろう。

弱い人と一緒には行けない。


・・・自分自身から、その言葉が出て、ハッとする。
それは、どうしてか?


「私は強い人と生きていくの。そう、決めているの。
 弱かったら、護ってもらえないじゃない。
 弱かったら、護らなきゃいけないじゃない。
 弱かったら、いつか一人になっちゃうでしょ?役に立たないなら、いらない」

「何故、弱い人とは一緒にいられない?」

聞きたかった。それを。
自分の、本音を。
彼女は、目を逸らし、私に答えた・・・・。
Posted by hanezu at 23:53:03Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-10-08

眠れる場所

忘れてしまえば、ラクなのだろう。
それでも、忘れられないのが人間だから。
だから、悲鳴を上げる。

セラピストとして、あるクライアントを見送った後。
僅かな休憩時間に、空を見上げた。
都会の空は四角く切り取られて、少し色あせている。


忘れられたら、ラクなのだろう。
でも、忘れられるはずが、ない。
人間には忘却という権利があるけれど、どこかで全部覚えている。

目を閉じて。
思い出しそうになることを、心の箱に追いやった。
役目の最中に泣くのは、・・・違うから。


優しい思い出もあるから、家族との問題は根深い。
他人であれば、どんなにラクだろう。本当に、ラクだろう。

いつか、つけなければいけない決着。
常にどこか冷静であろうとするのは、
多分、それを常に意識しているからなんだろうと、自分を分析する。

私も。
いつも葛藤している。
表に出さない時も。こうしてたまに出す時も。
ずっと葛藤している。
だからこそ、この仕事を選んでいるんだろう。

他の人の心の欠片から。
自分を理解することも多い、この職業を。


月曜日の仕事が終わったら、
やっとプライベートで会えるらしい。
少し、その胸でトロトロと眠りたい。

私が泣いて、眠れる場所は、そこだけだから。
Posted by hanezu at 09:18:50Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-09-18

若かった頃

昔、10年前位か。大きな喧嘩をした。
物凄い気の強い同業者で、ゴスロリ系の服を着ていた。
経緯は覚えていないが、確か、取っ組み合いになった。

コチラは武道をやっていた身で、向うは素人。
挙句、コチラは血気盛んな年齢・・。当時は今以上にガタイがよかった。
・・結果は火を見るより明らかだろう。

大きなフリルを掴んで、引いたら、フリルが取れた。
若かった私は、まるで蝶の羽をもぐかのように、引きちぎった。
・・・あの頃は、加減を知らなくて。
子供の残虐さをまだ、持っていた。
羽根をもがれた黒い蝶は、怯えた表情を見せた気がする。
その時の私は、ただ、冷たい表情をしていた気がした。

その直後、当時好きだった人に思い切り叱られ。
一生で1回だけ、平手で叩かれた。


この間、ヒプノで心のハードルを1つ越えたクライアントさんがいた。
そのクライアントさんが言っていた。

「ゴスロリの服を着ていると、何だか、強くなれる気がした」と。

彼女にとって、ゴスロリの服は心の鎧だったのかもしれない。
全ての人がそうではないけれど、
少なくとも、彼女にとってそうだったんだろう。

ふと、その言葉を聞いて、
昔の自分の過ちを思い出した。

もしかして、その時の彼女の服も、彼女の心の鎧だったのかもしれない。
そう思うと、当時分からなかった「好きな人がどうして烈火のごとく怒ったのか」分かる気がする。


あの日、平手をもらった時は分からなかったけれど。
10年後になって、あの蝶の怯えも。
平手の意味も。
好きな人の悲しそうな顔も。

・・分かった気がした。
Posted by hanezu at 20:43:19Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-09-04

自分を変えていく 7日間のワーク(7)

7日間、お疲れ様でした。
それでは、最後のワークをはじめましょうか。


最後は・・
「○○さんを許します」と一度だけ口にしてください。
(心で許していなくても良いです)

その後、
「○○さん、ありがとう」と10分〜20分くらい、口にしてください。

心はついてこないかもしれません。
その日で解決しないこともあるかもしれません。

それでも、
今後1日3分でいいので、
「○○さんありがとう」と口にしてください。
(言霊の力を借りるわけですね)


ありがとうは色々なものを変えていきます。

相手のためではなく。
自分のために。
自分が許せないという怒りを手放せるまで、
習慣として続けてみてください。

続けることによって。
関係性も、貴方の気持ちも。変わってくることでしょう。


 <絶対に許すことが出来ない人へ>
今回のワークで、「絶対に許せない」。
そう想った人もいるはずです。

その時はどうか、許せない自分を許してください。
否定する自分をどうか受け入れて、思い切り否定してください。

だけれど、その時に溢れてきた感情はどうか抑えずに、
また、紙に書きなぐってみてください。
それもまた、解消なのだと想います。


・・許せない。
それは誰も責めることは出来ません。
時には、時間しか癒すことが出来ないこともあります。

時が少しだけ傷を癒してくれた後。
それを手放したいと想った時に、
リトライしてみてください。

このワークも完璧ではないから、
貴方のお役に立てるか判らないけれど。

少しでもその時の貴方のお役に立てたら、嬉しく想います。
Posted by hanezu at 20:23:56Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-09-03

自分を変えていく 7日間のワーク(6)

こんばんは、朱華です。
ワークも残り2回。
いかがでしょうか?

・・・許せない。
それは、相手ではなく、自分を追い詰めていきます。
まるで、自分を真綿で締め付けるような・・・。
そんな風に緩やかに破滅へと導いていく。

私はそう思っています。

世の中の争いの多くは、
「許せない」からはじまるのだと想うのです。


さて、今日のワークをはじめましょう。

相手と関わることによって、
貴方が「学んだこと」はなんだったでしょう?

また、もし分かればで構いません。
どういう風に相手と接していれば、お互いに幸せでいられたでしょうか?


正解はありません。
考えること、感じること、書いてみること。

コレが大切だと想うのです。

やってみた方は分かるかと想いますが、書くということは心の整理のお手伝いをしてくれます。


・・・いい形で整理を付けていきましょうね?
Posted by hanezu at 20:20:05Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-09-02

自分を変えていく 7日間のワーク(5)

人は許せないという気持ちに囚われたり、
憎しみに囚われてしまうと、
たくさんの大事なことを埋もれさせてしまうといいます。

昨日のワークはそれを思い出していただくためにやっていただいたのですが、
いかがでしたでしょうか?

それでは、今日のワークにいきましょうか。


今日は、
相手に対して「謝りたいこと」を書き出してみてください。
出来るだけ、多く。


ひとつもない!という人もいるかもしれません。
それでも、「痛み」を貴方が知ることにより貴方が優しくなれたなら。

それもまた感謝することなのかもしれませんね。

それでは、やってみましょう。
Posted by hanezu at 20:58:33Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-09-01

自分を変えていく 7日間のワーク(4)

さて、昨日のワークはいかがでしたか?
いろいろ、考えることが多かったと想いますし、
気持ちがついてこなかった人もいると想います。
今はそれで構いません。
それで良いのです。

それでは、次のワークにいって見ましょうか。

次は、「その人に対して感謝できること」を紙に書いてみましょう。

できるだけ、多く。
小さなことでもいいのです。
うれしかったことを、書いてみてください。

時間をかけても構いません。
出来るだけ多く・・思い出して書いてみてください。


・・・憎しみの余り、忘れてしまったこともあったことを・・。
思い出せるかも・・しれません。
Posted by hanezu at 23:47:21Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-31

自分を変えていく 7日間のワーク(3)

ありがとうございます、朱華です。
幾つかメールを頂いておりますが、
明日以降、お返ししますのでお待ちくださいね?


昨日は大変だったと想います。
すっきりした人もいらっしゃったかもしれません。
人それぞれだと想います。

では、次のステップに進みましょう。


新しい紙に
「相手がした許せなかったこと」を書き出しましょう。
いくつでも構いません。

次に、
「どうしてその人はそれをやったのか?」を想像して書いてみてください。

ここで注意点は、
相手の好意の善悪はこの時点では考えず、
ただ、相手はどうしてそれをしたのか?だけ純粋に考えてみてください。

もしかしたら、何かラクをするために貴方にそんなことをしたのかもしれません。
もしかしたら、何か苦痛から逃げるためにそんなことをしたのかもしれません。

「相手のやった行為の動機」をココで探ります。
(それが正解でもそうでなくてもどちらでも構いません。ただ、考える行為が大切なのです)



相手が貴方にした行為は、
未熟さ・弱さ・思慮の足りなさとして理解してみてください。
・・貴方も私も完璧でない様に、相手も完璧ではないことを知ってください。


その上で、
「私がそうである様に、○さんも○○な気持ちを味わいたかったんだ」
「私がそうである様に、○さんも○○から逃れたかったんだ」
「私がそうである様に、○さんも○○が欲しかったんだ」

そう、どれか1つで構いませんから、
1つ選んで口にしてください。

例)
「私がそうである様に、お母さんも愛情が欲しかったんだ」
「私がそうである様に、彼も苦しみから逃れたかったんだ」
「私がそうである様に、お父さんも喜びたかったんだ」

心がついてこないかたもいらっしゃるでしょう。
今はそれで構いません。
言霊の力を借りましょう。


相手のためにやるのではなく。
このワークはこれからの自分が前を向くためにやるのですから・・。
Posted by hanezu at 10:15:38Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-30

自分を変えていく 7日間のワーク(2)

昨日、自分が許せないと想う人を書き出していただき。
1人だけ選んでいただきましたよね?

今日はココの続きからワークしていきましょう。


では、その人に対しての「自分の感情」を書き出してみてください。

出来事を書き出すのではなく、
その出来事や相手に対しての「気持ち」を書き出してください。

殺意でも構いません。
憎しみで構いません。
書きながら言葉にしても構いません。

途中で涙が出たら、
我慢せずに泣いてください。
1枚で足りなかったら、2枚でも3枚でも、好きなだけ紙を使ってください。


自分の感情が全て出たと想うまで、
それを繰り返してみてください。



最後にそれをじっと眺めてみてください。
それが、貴方が心の扉の中に封じ込めていたものです。


それを眺めたら、細かく破って、
ゴミ箱に捨ててみてくださいね。


さ、やってみましょうか。

時間をかけてやってみてください。
1日で終わらなくても良いです。
もう、書くことがない、もういいかな・・と想うまで・・やってみましょう。
Posted by hanezu at 20:53:28Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-29

自分を変えていく 7日間のワーク(1)

それでは・・。
一緒にワークをはじめていきましょう。
結構、有名なワークですので、
知ってらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

それでも、皆で一緒にやってみるとまた違う部分もありますので、
興味がある方は一緒にやってみましょう。



それでは、紙を1枚準備してください。

「この人を許すことが出来たら、ラクになれるかもしれない」
「許せないと感じている」
「あの時は仕方がなかったと想うけど、どこかで引っかかる」

準備した紙に、そんな人を書き出してください。
何人でも構いません。
どういうところが許せないか、は明日以降考えていくとして・・。

まずは、許せない人をリストアップしてください。

出来ました?


それでは、次に今回「関係を振り返りたい人」をその中から選んでください。

どれが一番嫌いかとか、
どれが一番ラクだとかで選ぶのではなく、
直感でぴんときた人で構いませんよ。

1人だけ、選んでくださいね?



今日のワークはココまで。
・・・たくさん、辛いことも思い出したことでしょう。
でも、今はそれでいいんです。

貴方の心の中に溜めていたものを、
少しだけ解き放ちました。

明日もまた、ゆっくり一緒に解き放っていきましょうね?


それでは、また、明日。
Posted by hanezu at 20:43:58Comments(6)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-28

自分を変えていく 7日間のワーク(0)

こんばんは、朱華です。
たまには、セラピストとしてブログを書いてみようと想います。

さて。
今、貴方には問題がありますか?

・・大体、ある人が多いですよね?
私にも問題はあります(笑)


では。
貴方には、許せない人がいますか?

これも、「はい」と答える人が多いと想います。
私も、「許していない人」はいます(笑)
問題とは直接関係はないんですが、やはりどこか許していません。


では、
明日から、今の貴方を変えていく7日間のワークを一緒に行っていきませんか?

人間には感情があります。
それが抑圧されることにより、無意識に抑圧されたものが出てしまい、
問題を呼び起こしてしまうことが多いといいます。

もう過ぎ去ったものだと大人の貴方が想っていても、
心にいる子供の貴方が泣いていることだってあるのです。


今回のワークでは、貴方のその「許せない」を題材にしていこうと想います。


ただし、これから7日間やっていくプロセスで、
貴方の抱えている全ての問題が解決するわけではありません。


同じ人間がこの世界にいないように、
同じ痛みはこの世界には存在しない。

だからこそ、このワークで解決してしまう問題もあれば、
そうでない問題もあると想います。

けれど、
少なくとも自らの怒りや憎しみを認識する。
どれだけの物を内包しているかを確認する。

その行為は、
必ず貴方が自分の心を整理整頓する役に立つと想います。


私も、少し、整理したいことがあります。

ブログを読んでくださっている皆さんも、
どうか一緒にトライしてみてください。

おたのしみに♪
Posted by hanezu at 21:58:01Comments(6)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-19

一欠けらの時間

2時間だけ、隣で眠った。

私は、人の腕の中で、眠るのが苦手だ。
今までの人生の中で、眠りについたのは、本当に1〜2回だけ。
職業柄、少しの物音でも、気の流れでも起きる私にとって、
人の腕の中は違和感がある。
それでも、腕の中で、ゆるゆる眠った。
Posted by hanezu at 22:27:30Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-08-11

自分を変えたいと願う人へ

自分を変えていくには、どんなことをしたらいいですか?
最近、そんなメールを貰いました。

んー。人によって違うんだけど・・。
コレだけは確かにいえることがあるのです。

それは・・・
「今まで習慣にしてこなかったことを習慣にする」こと。


私の場合は・・。
どんなに忙しくても勉強をする。
これを習慣にしました。

そのためには、
「隙間時間」を有効に使って、勉強することを心がけました。

たとえば、電車の中。
待ち合わせの10分。
昼休み・・など。
クラシックを聞きながら、勉強します。

すると。
人間恐ろしいものでクラシックを聞くと、
「あ・・・勉強しなきゃ♪」って想うんです。

クラシック=勉強という「習慣」を、
体に覚えさせたんですね。


この「習慣にする」というのは、とっても大事。
最初は苦痛かもしれませんが、21日間続けてみてください。

その習慣が「当たり前」になってしばらくすると・・。
いつの間にか、変わっているんです(笑)


ダイエットなら、
「腹筋10回」から無理なくはじめる。

出会いなら、
「月2回」、出会いのありそうな場所へ足を運ぶ。

仕事なら、
「週1回」、早めに出勤し、仕事を効率よく進める。


今できることを積み重ねていくこと。
それが大切なのだと想ってます。
無理をしないで継続することが、
大事なのですね。


明日には結果は出ないかもしれない。
でも、2ヵ月後〜半年後には貴方は変わっているはずです。
急がない事、慌てない事。
それが・・大切。

目に見えるもので。
目に見えないもので。
やっぱり、積み重ねている人は強いのだと想いました。

そのためには、初心を忘れちゃいけないんですよね、きっと♪


自分を変えたいと願っている人へ。
よかったら、参考にしてみてくださいね。
Posted by hanezu at 11:39:40Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2007-01-23

全てを焼き尽くすような強さが欲しかった。
でなければ、何も感じないような氷の様な心が欲しかった。
その心の叫びはきっと、「傷つけられたくない」という声だったのだろう。
そして、その我侭な願いがきっと、たくさんのものを傷つけてきた。

元々、静と動で言えば、私は動の人間だ。
いや・・一番最初に生まれたときは静。
でも、静であればあるほど、痛い思いをするのだ。
泣き寝入りをしなければならないのだと、小さな私は理解したんだろう。
だから、動になった。


久しぶりに、自分のためにヒプノを行った。
背の高くない草が広がる草原に下り、空を見上げる。
抜けるような空。風が上に吸い込まれていくような・・。
会いたいのは、私の副人格の1つ。ある、一部分。

イメージの中で瞳を閉じて、望む。天へと、彼女へと続いていく、10段の階段を。
イメージの中で目を開けると、ガラスで出来た10段の階段が出来上がっていた。
それは、少し厚いガラスの板なのだけれど、
ふわふわと螺旋を描くように空中に浮かんでいる。
その先には透明な扉がある。

一度、深呼吸をして扉を開けた。
それはどこかの公園のようだった。
ハイヤーセルフがいた空間とどこか似ていたけれど、荘厳な雰囲気はない。
煉瓦が敷かれて、手入れがされている。公園。

鳥が、いた。何匹も。
その鳥にパンだろうか・・。餌をあげている女性がいた。
私の来訪に気が付いた女性は笑顔で軽く会釈をする。
鳥達は彼女を気遣ったのか、近くの森に飛び去っていく。

私が今回、会うことを選択したのは「慈しみ」のサブパーソナリティ。
私の慈しむ心の形。私が力を借りたい私自身。

色々な話をした。彼女は否定は一切しなかった。
ただ、再考しなければならないことに関して、彼女は問いかける。
「本当に、それでよいの?」と。
私がどこかで引っかかることについての答えを口にするたび、
彼女は穏やかに微笑みながら尋ねる。
「本当に、そう思うの?それでよいの?」と。
さすが自分。
顕在意識は自分のことは良くわからないのだけれど、
潜在意識は自分のことをよくわかっているのだなと改めて思う。


彼女は多くは語らない人格。
語らないけれど、答えをたくさん持っている人格。
それは私が彼女と向き合って、彼女から得ていかなければならないからなのだろう。
答えを言われるのではなく、接していく中で、
私は自分なりの答えを導き出していけるんだろう。

「貴方が失くして、一番怖いものは何?」
問いかけられた。頭の中で、1つの出来事がよぎる。
そして、どうしてその問いが来たのかもわかった。

私が失くして怖いのは、大切な人。私が何より怖いのは後悔。
それに気づかせるための、問いだった。


自分の弱さというパンドラの箱を克服したいから、訪れた場所。
一度じゃ終わらないんだろう。
何回もセラピーを行い、何人もの自分と巡り合わなきゃならないんだろう。



私は、生きていくために他人を倒していく「動」になった。
でも、今は・・他人を癒す「静」になりたい。
元の弱い「静」ではなく。
全てを受け入れ、なお「静」でいられる強さ。
それが私の目指すところ。


楽しもうじゃないか、自分のセラピー。
Posted by hanezu at 12:06:16Comments(3)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-12-07

セラピスト

仕事帰り、銀朱様に拾っていただく。
本当は今夜はゆっくりと過ごすはずだったのだが、
案の定、スケジュールが合わず、
1時間程度一緒に過ごしただけで、銀朱様は向かうべき所に向かう。

話したのは、たくさんのこと。
週末の試験のこと。体のこと。心のこと。
琥珀ちゃんのこと。
これまでのこと。これからのこと。


家に送られる間。・・・・少し、話をした。
少しだけ、彼の記憶の断片から、見えたものがあったから。
今までは、浮かばなかったもの。
今だから、浮かんできた・・・重要な記憶。
それは、彼の心が帰りたい場所。最も幸せだった時間。

午前3時。
流れるラジオの音の下で。
彼が護りたかった者と共に過ごした、ただ幸せな時間。
もう二度と、訪れることのない時間。

モノクロの映画の様に、切り取られた時間が私の視界に舞う。
この力をかつては憎んだけれど、この力を今は幸せに想う。
いとおしい人の痛みを、少しでも理解できるから。


流れる車を見ながら。私は口にする。
私にしては珍しい、鋭さを秘めた言葉。

「貴方が忘れることをせず、
 痛みにもがき苦しみながら、思い出を抱いて生きられるのは。
 6年前のあの日に、幸せを知ったから。
 あの日、幸せを知らなければ、貴方はそこまで痛みを知らずに済んだ。

 同時に、あの優しい時間と帰る場所を知っているから、貴方は本当に強い。
 護れなかった大切な人を覚えているから、
 繰り返さないようにと願うから、貴方はより広い視野を持った。今度こそ護る為に」

「・・・そうかもしれんな。
 だが、お前はそれを作っていくんだろう?
 同じものなど望まん。お前達と共に作っていくことが、俺の夢だ。
 まだ、終わりたくない。終われない。俺にそう思わせたのは、お前達なんだよ」

 私は乗り越えて、想い出を手放すことで強くなった。
 彼は忘れないことで、想い出を抱き続けることで強くなった。
 
 その違いがどうして発生したのか。
 ・・今なら何となく分かる。
 


 「琥珀の件、・・・よろしく頼む」

 別れ際。
 銀朱様に琥珀ちゃんのセラピーを依頼される。
 お任せ下さい、とゆっくりと頭を下げて、答える。

 自分が嫌いだと、彼女は泣いた。
 変われない自分が嫌いだと。
 でも、変わりたいと。けれど、自分には無理だと。

 その諦めも嘆きも。哀しみも。思い出したくない過去も。
 向き合い、乗り越えていきたい気持ちさえあれば、
 変わりたいという「目をあけて見る夢」さえあれば。
 ・・・・私は全力を賭して、手を貸す。
 それが、セラピストだろう。
  

 「私の役目は。
  彼女の過去の傷を癒すお手伝いをすること。
  そして、彼女の可能性を引き出すこと。必ず、役目は果たしますよ」
 
 「肩の力を抜けよ。大丈夫だ、お前なら」
 「ええ、大丈夫。
  でも、全力で。それはね・・。
  セラピストは人の心の中に入る仕事だから。
  だから、全力でやらなければ、許されない仕事だから」

 「・・・そうだな。
  その中で、お前が学ぶこともあるだろう。今まで、そうであった様に。
  俺には無理な職業だが、セラピストって言うのは幸せかもな。・・・人生が広くなる。」

 「ええ。人の人生の一部も味わえる・・。
  悲しいことも楽しいことも、苦しいことも、幸せなことも。
  味わい、少しでも分かち合える。
  私は、セラピストである自分を、幸せだと想います。
  琥珀ちゃんは私に、色々なものを見せてくれるでしょう。
  その中に、私の学びがあり、私の幸福がある。
  ・・・・・。私にとって、大切なものですから」

だから、任せてくれるのでしょう?と付け加えて、車を降りる。
ブレーキランプを3回点灯して消えていく車を見て、私は身を翻した。

今夜の月は、とても、綺麗だ。
Posted by hanezu at 22:42:05Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-11-04

ソウルメイト

1度目のセラピーは終わった。
セラピー後、記録をまとめながら、
冷めてしまった紅茶を飲み干す。

「ソウルメイト、か」

セラピーの所感と次の予定を書き込んで。
文書を閉じた後、ふと呟く。

人生の中で、大きな影響を与える存在。
それがソウルメイトだといわれている。

愛が芽生えることもある。
憎しみに駆られることもある。
でも、それでも。
余りにも大きな、存在。
何度生まれ変わっても、大きな意味を与える存在。


何度も何度も耳元で囁かれる。
心も体も魂も全て、俺のものだと。

私はただ、笑って、
私は貴方のものですと繰り返す。

歪んでいるのかもしれない。
それでも、それが私達の形。
誰に強要するつもりもない。

私が誰の愛も否定できないのは、
誰も私の愛を否定できないから。

様々な想いが、
彼と私にその言葉を紡がせる。
きっと、因果律がそうさせるんだろう。


遙か昔の約束。


「あの日も、私はそういわれましたね」

時々、右目が・・・痛む。
多分それは、間違わせないため。
Posted by hanezu at 22:21:06Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-11-02

愛憎

「この子たちは、私の魂の半分ですから」

懐古するような口調で。
クライアントの前世は語る。
死の、直前だ。

子は憎んでいない。
そして、愛した者を奪った男に対しても、
憎むというよりも諦めているという風に聞こえた。


私が前世退行を担当する時は、
クライアントに6つの場面に降り立ってもらう。

1番最初に降り立った直後の場面
前世で住んでいた家の場面。
重要な場面を2つ。

死の直前と直後の場面。

最後は、
魂が休む場所で次の転生を待つ場面。

・・・・。
それぞれに、それぞれの物語がある。
欠かすことのできない、場面。


死の直前・直後の場面では、
その一生を振り返る。

果たして、
彼女は護られていた若き日と。
彼女は護るべきものを得た余生と。
どちらが幸せだったんだろう。

・・・私にはそれを量ることはできないけれど。

両方共、必要だったんだろうということは、理解する。

人生には、何一つ、無駄なパーツなんて、ないんだから。

何一つ、ないのだから。
Posted by hanezu at 19:01:03Comments(0)TrackBack(1) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-11-01

掌の雪

「そのあと、どうなりましたか?」
「屋敷に、連れて行かれました」

屋敷に連れて行かれたあとの多くは、
クライアントは語らなかった。
それでいい、語らなくていいと私は言った。

流れてくる、生々しい映像は、
あえて、私の中でその感覚を鈍くする。
全て外していた銀を、1つだけつけることによって。


私は何一つ、私は無理な追求はしない。
催眠療法中、語られる言葉の全てを信じ、受け入れるだけだ。
追求しなければならないことは追求するけれど、
クライアントに無用な痛みを感じさせる追求はしない。

誰だって、秘密はあるのだから。
だから、見ている情景、感じている情景と違うことを言ったとしてもよい。

催眠療法は、本人の中で解決していれば、成功なのだ。
私が知る必要がない情報だとその人がその時点で思うなら、
私はそれ以上を聞かない。

無論、あとで話してもらえるのはとてもうれしいことだけれど。



遮断した直後、
クライアントが語る言葉とは別の情景が、
私の中に入ってくる。

長い廊下を、
彼女のいる場所に向かって歩く男が見える。
男の所有する手入れされた庭に舞い降りるのは白。

雪だ。

ちらちらと舞う雪。

目の見えない彼女に、それを見せたいと願う男と。
「見ない」世界に追い込んだ自分を責める男と。
そして、全てを奪いたい男。
彼の中にも、いくつも副人格が存在するんだろう。


彼が欲しかったのは、自分さえも従わせる程の主。
彼が欲しかったのは、愛する女。
彼が欲しかったのは、温かい家庭。
彼が欲しかったのは、・・・・・・。

ひとつも手に入らないそれは。
彼の人生の中で、溶けて消えていってしまったそれは、・・・まるで、雪そのものに似ていた。
Posted by hanezu at 12:51:53Comments(0)TrackBack(1) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-10-30

重なり合う想い

悲鳴に似た声がクライアントから上がる。
質問を投げかけて、状況を把握する。

「旦那様が!!」
「どうなりましたか?」

冷静に・・言葉を紡ぐ。
感情は、今の私にはいらない。
この瞬間は、私はクライアントのために全力を尽くす、機関でいい。

「・・殺されました」
「そうですか・・・だれに。

清信・・。
固有名詞。

「・・・・・」

神経を研ぎ澄ませる。
彼女の愛した男を殺した男・・清信の思いを拾い上げるために。

彼は、欲しかったのだろう。
主君のいる場所が。
彼は、欲しかったのだろう。
主君の最も愛した姫が。

でも、場所は力で手に入っても。
でも・・。

「お前のした行為は、
 本当にお前の欲しかったものが手に入らなくなる行為・・なんだがな」

私の心の中に、そんな言葉が浮かぶ。


奪って手に入る心なら、
そんな単純なものならば。
神様は人に心を与えなかっただろうから。


「・・・・何となく、分かるが。ね」

いつか、みた。
自分の前世に重なる。

あの時の私は、
自分の父の妾に恋をした。
・・・狂おしいほどに。


自らの意識を戻す。
今は、セラピストとして、最善を尽くす時間だ。

必要以上の共感は、今はいらない。


「その後、どうなりましたか?」

自らの感情を抑えて、注意深く言葉を投げた。

クライアントの涙を・・感じながら。
Posted by hanezu at 23:11:14Comments(2)TrackBack(1) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-10-29

御遣い達の想い

クライアントの口から紡がれる物語。
それに耳を済ませる。

セラピー中は、意識を切り替える。
たくさんの失敗から学んだのは、
どんな時でも、冷静でいること。
時間ギリギリまで、
最善の策を模索し、手を打ち続けること。

そのために思案し、一瞬で次の暗示文を考えていく。

占い師としての職業ゆえ、
時折、切り取られた写真の様に私の頭の中に見える風景。
クライアントが語る言葉。
クライアントの息遣い。
そして、雰囲気。

それを考慮しながら。


その行為自体は、
システムを作っていく表の仕事に近い。


「いま、どこにいますか?」
その人生において、
重要な場面にクライアントの意識を飛ばす。

唇で語るその言葉も。
飛び込んでくる映像も、少し寂しげだ。
・・・・。
そして、クライアントが語る前に、その未来を一瞬だけ垣間見る。


「本当に知らなければならないのか?
 できれば、私は彼女が泣く姿をみたくない」

ふと、心の中で、隣の天使に問いかける。
クライアントの言葉から大事なピース拾い上げ、それを記録するためにキーボードを叩きながら。

「導くことが、今の私達に架せられたものです」

私の傍にいる無口な御遣いは、ぽつり、と零した。


「意味など知る必要はない、ということね。貴方達らしい言葉よね」

天使の言葉を要約して解釈した後、
クライアントを導く。

「旦那様が来ます。3.2.1・・」
「旦那様が帰ってきました。あぁ・・」


悲鳴に似た声が上がる。

神様は彼女に、それをもう一度味わえと・・・・・言うらしい。

今の彼女なら、全てを思い出しても、
きっと乗り越えられるから、と。
Posted by hanezu at 23:32:29Comments(0)TrackBack(1) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-10-28

十二単の恋する乙女

言葉を注意深く聞きながら、問いかけを投げていく。
彼女が記憶を取り戻せる様に、
記憶のドアを開ける手伝いをするために、
深い催眠状態へと導いていく。

目の前に広がる風景。感覚。雰囲気。
前世での姿。前世に出てくる人物。
起こる出来事。
それは全て、クライアントの一部なのだ。
だから、ひとつも聞き逃したくないと、私は願う。
大事な、心と魂の一欠けらだから。


ヒプノセラピー中の私は、いつもの私とは違う。
どちらかというと、SEの仕事をしているときの意識に近い。
紡がれる記憶を論理的に見つめ、受け入れ。
その人が知るべき情報へ導いていく。

常に、どんな記憶が紡がれようとも、揺るがない。
どんなに凄惨な記憶であっても、どんなに優しい記憶であっても。
道標である自分が右往左往してはいけない。
限られた時間を最大限に使い、深い場所に導き。
現実の世界まで、戻ってこられる様に私はナビゲートしなければならない。
その人が、その人の答を持って帰ってこられる様に。

スピリチュアルでありながら。
非常に現実的であるのが、私の前世療法なのだ。きっと。


クライアントは語る。
自らの体験している光景を。
今の気持ちを。
・・不思議と、口調も変わっている。
彼女は京の人間ではないはずなのに、昔の京言葉で話すのだ。

「貴方は、いま、おいくつなの?」
「15どす」
「このお家に来たのはおいくつなのかしら?ご家族は?」
「ここに来たのは9歳の時どす。父と母はここにはおりません」
「そうですか・・。貴方のお仕事を教えていただけますか?」
「旦那様を待つのが仕事どす。」
「それは・・寂しくないですか?」
「少し」

柔らかな口調で話が進んでいく。その後ろ側で、懸命に考える。
次の質問は何を投げようか、と。
・・・それは苦痛ではなく、細心の注意が必要だけれど、ワクワクする行為だ。
誰かの人生を分かち合えることなのだから。

「私が3つ数えて指を鳴らすと、その家の旦那様の部屋に旦那様が帰ってきます。
 それでは、行きますよ。3.2.1、旦那様のお帰りです、感じてください。0」

カウントをして、指を鳴らす。
画面を切り替えるときの基本動作。
こうして画面を切り替えて、気持ちを思い出させる。

「旦那様はいらっしゃいますか?」
「はい」

その短い返事の後ろに、恋する乙女の気配を感じる。
本当に好きなんだろう。
思わず、私の口元に笑みがのる。無意識に。

「思い出せたらで構いません。
 貴方のお名前は?」

「・・・・・・・・いろは」

実際、セラピーの現場では過去世の名前が出てくることは余りない。
出てきた名前を聞いて、忘れないうちに記録をとる。
・・・やはり、今回は導かれているようだ。

「そうですか・・。いいですよ。これから貴方をいろはさんとお呼びします」
 
また、画面を切り替えるための準備に入る。
目指すべき場所は、「その人の人生においての重要な場面」。
彼女が知らなければならない、悲しい、記憶。
Posted by hanezu at 00:36:40Comments(2)TrackBack(1) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-10-27

天使に愛された人

確信があった。うまくいく、と。
それは、天使達の祈りと。
満ちた時が力を貸してくれると感じたから。



そのクライアントさんの周りには、いつも御遣いがいた。
いつの日も、どんなときも。
・・だから、すぐに同じ職業の人だと、どこかで感じた。

無論、彼女がそれを伝えてくれるまで、
こちらから聞くのはマナー違反だから、私は聞かなかったけれど。


彼女の周りには、いつの日も御遣いがいた。
それは、・・・彼女を守る者達。

天使という存在の力を借りるけれど、
私と彼女は違う。


彼女と天使は友人。
存在を賭しても、彼らは彼女を守るだろう。
彼らにとって、彼女は大切な存在なのだ。


だが、私と天使は契約だ。
契約の元で私の天使は動き、
私の願いの手伝いをしてくれるけれど、
それは、友人ではない。

天使には主という主がいて。
私には銀朱という主がいる。
・・・お互いにそのことを考えて、契約の下で手を組んでいるだけなのかもしれない。


だから・・・私にとって、彼女はどこかまぶしい。


彼女を守る者達は、私に願った。
力を貸して欲しいと。
御遣いが人に望むのは珍しいなと内心思いつつ、
それを承諾する。

「仕事だから」と。


彼女に呼びかけをする。
顕在意識のレベルが下がっているようだった。
もう、彼女の準備は整い始めているようだ。


息を吸う。集中をする。
最も良い状態ではない。
いつものように整えることはできなかった。
問診もあまり、取っていない。

でも。
感覚が告げる。今が時なのだ、と。
ならば、やるしかないだろう。

「力を貸して」

心の中で、願いながら、最初の催眠導入文を口にする。

「ゆっくり鼻から息を吸って、ゆっくり口から吐いて。
 息を吐くたびに、全身から、力が抜けていきます」
Posted by hanezu at 13:06:02Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-10-25

いつか失われても。

頭の中に流れ込んでくる映像は、
多分、目の前のクライアントさんが感じているもの。
それが途切れない様に集中しつつ、
より深い催眠状態へクライアントさんの精神を導いていく。

閉じ込めた、心の箱の中に。
閉じ込めた、想いを取りに行く。


閉じ込められたそれは、過去の傷だったり。
それは、前世の記憶だったり。
それは、生きる意味だったり。
それは、生まれてきた訳だったり。
人によって違うけれど。

その人の歴史を一緒に巡らせて貰う時間は、私にとっても有意義なのだ。
それは、とても、とても。
一度の人生では味わえない様々な出来事を、
私は療法をするたびに味わえている。
とても幸せなことなのだと想う。


セラピストとしてスタートする時。
多くのセラピーの中で、
自分の力を最大限に生かし、
最大限に成長できるセラピーを私は選んだ。
それが、催眠療法。

精神を同調する能力が高いらしい私は、
催眠中のクライアントさんの感じているもの、見ているものを時折、拾う。

風景、人物、感情、過去。
前世、想い、痛み、幸福。・・様々。
その欠片を、見る。感じる。


いつか、もしかしたら。
私のこの力は失われるのかもしれない。
いや、失われるんだろう。
10年先か、それとも明日か。
残念ながら、それは私には判らないけれど。
それでも、きっと失われるんだろう。


その後でも、許されるのならば。
誰かの過去をこうして一緒に味わって生きたい。

許されるのならば、
誰かと何かを乗り越えるセラピストという役目。
一生続けていきたい。
誰かを救うなんておこがましいことはできないけれど。


あの日、人嫌いな私を助けてくれたのは。
・・催眠療法だったから。
Posted by hanezu at 19:36:29Comments(8)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-06-20

目を開けてみる夢へ

ぐったりと身を横たえる。
昼間の仕事も、
占い師としての仕事もやっと終わり。
深夜、眠りに就く前の穏やかな時間。


一通りの決着がついて、
歩き出したはいいものの。
目に見えていた目標がなくなり、
何だか、手で雲を掴むような日が続いていた。


「私は何がしたいんだろう」

半年前なら、笑って答えられた。
越えたい人がいる、と。
今は、少し考える。


「何したい?」
お布団の中で、自問自答をして見る。


かつて私は、
目を開けてみる夢を2つほど見た。

インストラクターになりたいという夢。
人の心を癒す職業に付きたいという夢。
その2つを、幸運に護られて、
たくさんの人に応援していただいて叶えてきた。


そして、3つ目の目を開けてみる夢。
・・・。

ゆっくり考えていこうと想う。
何を夢としていくか。
どこまでいくか。
どうしていくか。


ゆっくりと目を閉じて、自分を催眠状態に導く。


「私の望み」を司るサブパーソナリティ(副人格)。
それは赤い服を着た、小さな女の子。
まるで、お人形のような服を着た子。


問いかける。その子に私の望みを。
私はもう1人の私に問いかける。

「あのね?んー、あのね?」

ちょっと恥ずかしそうに俯いて、
その子は答えた。

それは、小さな時から抱えていた夢。
なんと言うか、子供じみた。
恥ずかしくなるくらいの夢。


「教えてくれて、思い出させてくれて、ありがとう」

その子の頭を撫でると、
にぱっとその子は笑った。


目を開ける。

私の夢。それは・・・・。
もう少しだけ、秘密にしておこう。

だって、余りにも子供っぽくて。
余りにも、ロマンチックで。

やっぱり・・恥ずかしいから。
Posted by hanezu at 23:59:19Comments(5)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-03-26

御菓子

ふわふわの蒸ケーキ。
それを口に運ぶ。
もっちりした食感と、
レーズンの程よい酸味。

・・とってもおいしかった。
味もさることながら。
彼女の想いが、嬉しかった。


彼女と初めてであったのは、
1月と少し前のこと。
毎日がイライラしてしまい、
家族や友人にも当たってしまう。
なんとかしたい!
そう願い、私の元に来た。


彼女はとても疲れていた。
人に言葉の刃を向けると言うのは、
本人が正気であれば、かなりエネルギーを使うこと。
だからこそ、それを続けていけば、
いつしか正気を失ってしまうんだろう。


「変わりたい」
彼女の願い。それに力添えをするのが、私。
今回、とった選択は催眠療法。
「サブパーソナリティ」と「年齢退行」だ。


ゆっくりと催眠状態に導く。
彼女が抱えている「怒り」。
その怒りを司る人格とコンタクトをとる。

暗い部屋の中。
中央のソファの辺りで膝を抱えている女性。
その怒りの人格は、ぽつりぽつりとだが、話してくれた。

「誰かに認められたい。
 怖いから、怒っていた」と。

その告白を元に、
認められなかった経験へと遡る。
年齢退行によって、
彼女が友人とあまり仲良くなれず、
苦しんでいた時期へ。

そして、彼女に理解してもらう。
1人では、もう、ないことを。

「あの時の貴方と。
 今の貴方は違う。
 今の貴方には・・たくさんの友人がいるのではないですか?」

その問いかけを持って。
彼女はいろいろなことを理解してくれたのだろう。
表情が・・劇的に変化した。


年齢退行後、彼女は先ほどの怒りのサブパーソナリティの部屋に戻った。

すると、不思議なのだが。
膝を抱えていたサブパーソナリティは。
明るい部屋の中で、
かわいいエプロンをして、料理をしていた。

「そう・・お菓子を作るのが、
 私、好きだったんです・・・」
涙をぽろぽろと零しながら。
彼女は・・そういった。


セラピー後の彼女は、
とてもとてもすがすがしい顔で帰り。
そして、今日。
遠路遥々、御友達と共に来訪。

目の前のケーキを、作ってきてくれたのだ。


おいしいだけじゃなくて、
その・・・・気持ちが嬉しい。

変わろうと思えば、変われるのか。
私は・・・そう・・。
彼女によって、心底から理解させてもらった気がする。


ありがとう。
Posted by hanezu at 07:18:43Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-03-16

凍りついた刻(後編)

次のセラピーの時間。
30分ほどカウンセリングをして、
彼女をもう一度前世へと戻す。

彼が来なかった原因を探すために。

退行をしていって。
そして、催眠を深くしていく。

そして、彼女はある場景に出くわした・・。


満月の夜。
橋の上。誰かに襲われる彼。

「・・・・彼が死んでいきます。
 お金を奪われて・・・・・・」

彼女の言葉。
その先は声にならなかった。
ただ、満月の下、彼が泣きながら、
彼女の名前を呼びながら命を落としていくのが感じられる。

心が張り裂けんばかりだろう。
目の前の彼女の感情が、
弾けて涙となっておちていく。


しばらくその感情を解放させた後。
言葉を紡ぐ。

「・・・・信じて。
 彼は貴方を、裏切ったんじゃない。
 描き直しましょう。貴方の記憶」


時計の針を逆に戻す。時が戻る。
あえてアドバイスはしない。
彼女の魂は、・・・変え方を知っているから。


私は水先案内人。
人生を決めるのは、クライアント。


2人が最後に会った夜に時間は戻る。

彼女はきっと抱き合ったのだろう。
その部分は、大人だから、互いに口にしない。

催眠療法は全てを話す必要はない。
私もあえてきかない。
でも・・幸せそうな顔を見ていれば、すぐにわかる。

彼女はその夜の中で、口にした。
「満月の晩は外に出ないで。会いに来ないで」と。

彼の死んだ夜は、満月だったから。
だから・・・。
彼女はそう口にしたのだという。

そして・・・・。
”本当”の指切りをした。


時計を進める。時は巡る。
その後の彼女達の人生を垣間見る。

運命は・・・変わった。

2人は少なくとも、最初見た記憶よりも。
幸せに長生きをしたようだった。

彼の家の縁故で、
別の街に彼等は移り。
・・・夫婦として、長い間暮らしたらしい。


零れ落ちる彼女の涙。
それをそっとぬぐって、
私は彼女を覚醒の方向へと導く。
目を覚ました彼女の目に映る世界は、
きっと変わっているんだろう。


「思い込んでしまったのです。裏切られたと。
 もしかしたら、今もそういうところがあったのかもしれない・・。」
 
アフターカウンセリング中。
お茶を飲みながら、ぽつりと彼女は言った。


「生きます。そして、見つけます。
 ・・・・もう一度幸せになるために」

セラピールームのドアを開けるとき、
そういった彼女は・・。
驚くほどに力強い声だった。

エレベータまで彼女を見送り、
ふと、前髪をかきあげる。
穏やかで優しい時間。
静かな満足感と僅かな疲労感。
それに身を委ねながら、
エレベータの前のソファに座る。


知っているだろうか。
指きりの由来。

それは、かつて遊女達が。
・・・・愛した男に指を捧げたことからはじまったらしい。


「さ、次の準備、しなきゃね」
そういいながら、私は立ち上がり。
セラピールームに戻る。


奇跡にめぐり合える今が。
とてもとても、幸せだと感じながら。
Posted by hanezu at 20:30:45Comments(3)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-03-13

凍りついた刻(前編)

目の前に、場景が広がる。
催眠療法セッションをやると、
3回に1回、おきるようになった。
・・・不思議な感覚。

依頼者(クライアント)さんが思い出している、感じている過去世というステージに私も舞い降りるような、そんな感覚。


人の息遣い。存在感。
場景。空気。臨場感。
今ではないそこに、一緒にいけるのも。
私にとって、とても心地よいこと。

神経を研ぎ澄ませる。
次に打つ手を考える。
占いのときとはまた違う、
理詰めで一手一手詰めていく感覚。

感情と知識と。
魂と理が交差する瞬間。


どうすれば、大事な場面にいけるか。
クライアントの感覚を揺さぶれるか。
論理の上で言葉を選び、
魂を込めて言霊とする。


その点において、
私の感じる力というのは大きなプラスになる。

でも、
決して、一緒に感じられるというのは、
便利で幸せなことだけれど、
そればかりではない。

その場景に飲み込まれない、
ある意味、強い精神力は必要だと想うし、
何よりどんなに辛い場景でも、
クライアントさんが見ることを選ぶならば、私も直視しなければならない。

私はクライアントさんが抱えている痛み。
その痛みの100%は判らない。

でも、限りなく100に近い値で、
クライアントさんの抱えている痛みを知りたい。
そして、解決に一緒に歩いていきたい。
そう願うから、目を背けない。


たとえ、目の前で首が落ちようとも。
たとえ、掛け替えのないものが失われようとも。
目を背けてはならない。
私は涙を流すことはできず、
私は冷静に判断しなければならない。
私はその光景に介入し、何かを為すことはできない。
・・・それが解決ではないのだ。


前世退行。
前世療法には鉄則がある。
一度、どんなに悲しくても。
どんなに辛くても。
前世療法を行う場合、
その前世を見なければならない。
最後まで、しっかりと。


だけれど、その上でなら、許される。

その人の精神の中で、魂の中で永遠に繰り返されている、
悲しい時間を解き放つことを。
もう一度、前世をやり直し。
感情を解き放つことを。

背負うべきではない、
その縁を解き放つことを。
きちんと直視した後でなら、許されるのだ。


人生はやり直せない。
前世もまた、ある意味やり直せない。
もう、過ぎてしまったから。


でも、まるで写真の様に焼き付けられて。
新しい人生に影を落としている前世。
その前世の記憶は・・・。
書き換えられる。

なぜなら、
その悲しい記憶を延々と繰り返しているのは。
クライアントさんである以上。
クライアントさんなら、
その鎖をはずすことはできるのだ。


ここに、興味深い話がある。
私にブログに書くことを許してくれた、
ある1人の女性のお話。
Posted by hanezu at 21:52:47Comments(1)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-03-02

私の中の魔(2)

「言うことなすこと・・・」
「合っているから腹が立つのでしょう?」

ここは私の精神の中。
潜在意識の中。
漆黒の声さえも届かない場所。
私は私1人で、
このハードルを越えなければならない。

目の前にいるのは、
嫉妬のサブパーソナリティ
まるで、伝説にでてくる魔物「ラミア」のような女。
これが自分自身でなかったなら、
蒲焼にしてやりたいところだが・・・。


「私は貴方、貴方は私だ。
 ・・・・互いに分かり合えるまで、何度でも訪れる」

「しつこいわね」

「・・・器用じゃないだけ。知らないのよ。他の方法。
 自らが背負った業は一瞬で解決できるとは思っていない。
 ゆっくりと時間をかけて、向かい合っていくしかない。
 ・・・この世界に免罪符なんてどこにもないんだ。
 良いものではない業(カルマ)は自らの手で償わなければならない。
 でなければ、この世界に悲しみがある意味など・・ないと私は想う」

「ラクなのが好きなくせに」

「・・・ああ。その通り。
 で、・・貴方はいつから私の中にいる?」

心を冷静にする。
イメージは水。氷ではない。

1人だ。ここでは。
誰も助けてはくれない。
でも・・・たくさんの人の優しい想いが、届くから。
私は1人じゃない。

意識が深く入っていく・・。


退行で見たのは、幼い日のこと。
義理の父のこと。
血の繋がらない父のこと。
幼い日の私が、感じてしまったこと。

養父は私に対して、どう扱っていいのか判らなかったのかもしれない。
愛していなかったわけじゃないんだろう。
だが・・・。
子供は敏感だ。感じてしまったんだろう。
その戸惑いを。


小さな私は誓った。

「・・・・・愛されるためには、私はいい子でいなければならない」

そして、その言葉が・・。私の中に彼女を生んだ。


退行から浮かび上がってきた私に、
「彼女」は背を向けていた。


「今日は帰って」

初めて見せた、彼女の動揺。
私はまた来るよと言い残して、その場所を後にした。


愛されたかった私。
・・・ダレよりも愛されたい私。

根はとてもふかそうに思えた。
Posted by hanezu at 23:40:04Comments(0)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-02-20

罪悪感

「護れなかったの・・・・」

先日、madame Rikaさんにヒプノセラピーをした後、
夕食をご馳走になった後。
ふと、私から出た言葉。

その言葉が唇から零れた瞬間。
抑えていた感情が動き出した。


・・・まずいな・・と想った。
人に弱さを見せるのは、私は余り得意じゃない。
だが、止まらない。

目の前に、今まで自分が味わった幾多の前世がよぎる。
冷たい目をして愛する人をもぎ取ろうとし、死の淵に追いやったあの日も。

慕った人が自害するために燃え盛る館を背にして、刃を手にしたまま終えたあの日も。

愛という感情を理解しないまま、自らに火を放たれた日も。

1人の男の理想を叶える為に、手足となった日も。

何一つ大事なものを護れなかった。
そんな自分が許せなかった。

月並みな台詞だが。
力があれば、全部を護れると想っていた。
でもそれは、大いなる勘違い。

私は、多くの前世で学んだはず。
でも、それ以外にも学んでいるはずなのだ。
もしかしたら、今度は繰り返さない方法も学んでいるかもしれない。

「護れない自分が許せない。
 何一つ護れないのは罪でしかない」

口から自然に零れる言葉。
それは、魂の叫び。
止まらない。
だから、私は俯いて、片手で顔を覆った。


繰り返してきた運命を変えたい。
では、変える為に必要なのは何。
まだ、鍵が見つからない。
それでも、あるんだろう。それは、私の中に。

だから、私は催眠を身につけたのだ。
自らの中に入るために。
答えは私の中に。
幾多の過去の中、私が得るものは・・・何なのだろう。

知っていこう。
まだ、時間はあるから。
私の時間切れまでには、まだ、あるはずだ。


頭によぎるのは、護りたい人。
家族にも似た、優しい人。

「俺にも前世があるのなら、どんな前世にせよ、幸せだっただろう。
 どんな過去にせよ。必要としてくれるお前がいたなら」

「今こうしていることが、お前を見つけたことが、俺の意味の1つだ」

「・・・次も見つけるさ。お前の姿形が変わろうが見つけてやろう」

大事な人が、私にくれた言葉。
それが、私の中にある鍵を探す道標となる。

判っている。頭では。
だが、怖い。
失うことの恐れが、私の魂に染み付いている。


「ね、はねちゃん。もう手放していいのよ、罪悪感」

madame rikaさんはいった。
そして、差し出されたハンカチ。
そのハンカチに目の前でオイルがたらされる。

その香りが、完璧に押さえ込んでいたはずの感情を、
揺さぶり起こした。


泣くしか、なかったんだ。
声を噛み殺しながら、泣くしかなかった。


20分くらい、泣いただろうか。
随分と長い間泣いたのは、
多分・・・久しぶり。

顔を上げると、とてもとても照れくさくて。
思わず、笑ってしまった。

ありがと、マダム。
そう・・もう一度言葉を重ねて。


私が、前世から抱えている罪悪感。
この魂から手放すことは今は難しいけれど。

いつか叶ったら。
その向こう側にたどり着いたら。
もっと私は成長できるのだろう。

きっと、もっと。
Posted by hanezu at 23:56:43Comments(3)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-01-12

私の中の魔(1)

「深い眠り。もっと深い眠り。さらに深い眠り・・・ゼロ」

言いなれた言葉。
目を閉じてその言葉を唱えると。
体が重くなる。
意識は覚めているのに。

高い空。
抜けるような蒼い空。
広がるのは草原。

自らを催眠状態に持っていき、
自らの潜在意識を探る。

私は望む。
自らが進むことを。
その瞬間、草原にあらわれた扉。
一枚の大きな扉。

それは、
「誰を陥れてでも愛されたいと願うサブパーソナリティ」のいる部屋に続く扉だ。


一度深呼吸をして心を落ち着け、扉に手をかける。
大きな扉は、いとも簡単に・・・開いた。



そこは長方形の部屋だった。
まるで、神殿のような。
白い柱がいくつも立った、石畳の空間。

その奥にいるのはあまりにも美しい女性。

ウェーブがかったの甘栗色の長い髪。
大きな瞳。紫色の口紅を差した。
どこか毒があるけれど、綺麗な人。
統制の取れた美しい肢体。

彼女は一糸まとわぬ姿で。
石の祭壇のようなベッドのような上で。
顔のない男を抱きながら、笑う。

寒気が来るような笑いだった。

こんなもんが私の中にいるのか?
認めたくない事実が、目の前にあった。


「貴方が・・私の「誰を虐げても愛されたいと願うサブパーソナリティ?」

私が声をかけると、
彼女は私に気がついて笑う。

「そうよ。待っていたわ、貴方を」

甘い・・声色。
でも、所々に毒がある。

彼女のその態度に、
なぜか胸に痛みを感じながら、
私は彼女と言葉を交し続ける。

ここに来た訳。
私が想ったこと。
変わろうと想っていること。



それを、彼女は笑い飛ばした。

「男なんて、心を奪うまでがおもしろいんじゃない。
 今だってそうでしょ?」

「奪ったら興味がないの。
 今までだってそうだったじゃない。
 白銀のことにしても、その前にしても。
 ・・・いつもそうだったでしょ?」

「琥珀よりも私の方が特別。愛されているのは私だけ。・・そうおもってるでしょ?」

グサグサと刺さる言葉。
悔しさに奥歯を噛む。
感情的になってはならないはずなのに、フツフツと怒りがこみ上げてくる。

違う・・と否定し続ける私に。
彼女は勝ち誇った顔を見せる。


男を捨てる様に祭壇において。
私に近づく彼女の下半身は、
いつの間にか・・・蛇になっていて。


「彼の心を殺せるくらい愛されたい。
だから、貴方は毒を垂らす。
失ったら、生きていけない様に、甘い毒をたらして、縛り付ける。
毒が切れたら禁断症状を起こすから。
毒を送り続ければ、彼に必要とされるわよね・・・
貴方の愛し方なんて、そんなものでしょ」


「黙れよ!」


言葉を続けようとする彼女に対して、
私は感情を暴発させた。
世界が消えていく。
私の奥底の部分が耐えられないと認識したんだろう。

急激に意識が覚醒する。

「貴方の、負けね」
最後の、馬鹿にしたような彼女の言葉が耳にこびりついたまま、
ベッドから飛び起きる。


午前2時。
ミネラルウォーターを飲み干して。
煙草に手を伸ばす。

・・・禁欲中だったか・・と呟いて。
伸ばした指先を握り締めた。


・・・。
どうやら私の中には、
やっかいな魔物が住みついているらしい。

自分の弱さという、厄介な魔物が。


ただ・・それを排除するのではなくて。
受け入れることからはじめよう。
ゆっくりと、確実に。

自分である以上、
自分を排除することも。
自分から逃げることもできない。
ならば、受け入れよう。


覚悟を決める。
時間はかかるだろうが、認めていかねばならない。

あれも、私なのだから。
Posted by hanezu at 21:33:59Comments(10)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-01-03

マダムの笑顔(後編)

知っていたんだ。
問診をとる前から。
一生懸命に精一杯に頑張って。
そして、願いが叶わなかった小さな彼女がいることを・・。

私はどこか、知っていたんだ。
そして、私が今日、あの場所に呼ばれたのは。

・・・その子達の願いだったんだ。


「ハイヤーセルフにあってみない?」
私のその問いに、マダムは快くOKしてくれた。

せっかくの機会だから、
もう1セッションやりましょう、ということになったのだ。


小休止を入れて、
2セッション目を始める。
先ほどと同じような状態。
深い催眠状態にまで持っていく。


ハイヤーセルフがいる部屋。
最初にでてきてくれたのは猫。

「貴方がハイヤーセルフさんですか?」

私の問いかけに、マダムの口を借りて猫が教えてくれる。

「ハイヤーセルフのところにいる猫です」

・・・・外れたらしい(汗)

気を取り直して、
その猫さんにハイヤーセルフさんに会いたいとお願いすると、
ハイヤーセルフさんを連れてきてくれた。

madame Rikaさんのハイヤーセルフは女性。
長身の優雅な、まるでミュシャの絵に出てくるような。
そんな女神のような女性。

そんなハイヤーセルフに問いかけてみる。
問診の時点で、
マダムが知りたいと想ったことを。
彼女が知りたいと願った4つのことを、
ハイヤーセルフからの導きとしてメモを取る。

終わったか・・。
そろそろ、意識を引き上げてみるか・・。

そう想ったそのとき。
不思議なことが起こった。

「今日なら・・・。年齢退行、できるかもしれない。
 この子(マダム)の気にしていることを少しでも楽にできるかもしれません。迷っているのです」

ハイヤーセルフがそう、私に告げる。

やはりか・・と想った。
ハイヤーセルフに会わせることにより、何か進むんだろうな。
そんな気がしていた。

その私の心を見透かす様に、
ハイヤーセルフは私に願った。

「カードを引いて・・・」と。

思わず笑いながら、ポーチの中からタロットを取り出し。
私はよく混ぜ合わせた後。
カードを一枚引く。

「月(逆位置)」

・・・・思わず、また、私は笑った。
いくべきなんだろう。

今がマダムが過去の自分を癒すのに、
最良の時間であり。
私はここに呼ばれたのは、
きっと癒しのためなんだろう。


ハイヤーセルフに導きを願う。
彼女が傷ついてしまって。
泣いている彼女がいる過去へ。
年齢を、ゆっくりと退行させる。


マダムの年齢を遡ったその場所に。
叫びを上げていた子はいた。

一生懸命、その子は「頑張って」いた。
でも、願いは叶わなかった。
それでも、懸命だったんだ。
幼いその子の手では願いは叶えられなかったけれど。
本当に純粋で懸命だったんだ。


・・泣き声が上がる。

マダムの心で抑圧されていた想いの鎖が、
今、解き放たれる。


優しい子。
だからこそ。
背負ってしまったんだ、自分の精ではない。
優しすぎる子。繊細すぎる人。
・・・だからこそ、責めていた。
助けられなかったことを。

全ては・・・当時の彼女ではどうにもならなかったこと。
でも、優しかったからこそ。
今のマダムにすら影響を与える「罪悪感」を抱え込んでしまった。


今のマダムはそれを許す。
そして、受け入れ、昇華していく。
自分の弱さも、起こった出来事も。
その先の哀しみも。
全て・・全て。
許し、受け入れ、昇華していく。


強い人だな・・と想った。
幼い自分を抱き締める腕は多分、とても温かかったんだろう。

温かい腕に、
幼いマダムが癒されていく。
許されて、やっと笑える。


「ありがとう」

私にも、そんな・・・声が聞こえた気がした。


セッションが終わって。
アフターカウンセリングを行う。
今日、知ったこと。
気付き。
解決したこと。
次の課題。
全てを話し合う。
丁寧に。


帰り際。
駅の改札まで、寒い中、マダムは私を送ってくれた。

改札から構内に入って。
振り返ったとき、マダムは優しく笑ってくれた。


・・・その笑顔に。癒された私がいる。


誰かを癒すことで。
私も、確かに、癒されているんだ。
そう、想う。

ありがとう。
いろいろなことを、教えてくれて。
また、会いましょう、マダム。
Posted by hanezu at 22:13:25Comments(4)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-01-03

マダムの笑顔(前編)

下弦の月。
細く、けれど大きい月を見ながら、車を運転する。

代々木からの帰り。

こんなに月が綺麗だと、
煙草が吸いたくなるけど我慢する。
今は吸っていい時ではないから。

だが、・・正直。
ちょっと幸せだ。
今日は、誰かの役に、立てたから。


今日は、madame Rikaさんにお願いして、
ヒプノセラピーの被験者になっていただいた。

用意していただいたルームの前まで、銀朱様の車で送っていただいて。

「精一杯、努めて来い」
「はい。・・・かしこまりました」
いつもの言葉で、今年も明けた。


マダムに案内されたルームに入った瞬間から、
場所に力が穏やかに満ちているのが判る。
思わず、彼女らしいな・・と唇に笑みが浮かんだ。

私が持ってきた紅茶を飲みながら、
2人で他愛ない話をする。

人生の修羅場を何度も乗り越えてきたであろう人間だからこそ、
かもし出す穏やかな優しさ。
そして、天性の天真爛漫な人格が伝わってくる人だ。
会うのは二度目。
でも、好きだ。


昼前に話をしながら、問診を取り。
催眠に関しての事前説明を行う。
そして、今日のテーマを決める。
彼女は、話しにくいことまで、様々なことを昼をはさみながら聞かせてくれた。
(お昼までご馳走になっちゃって、マダムありがと♪)


そして、一度目のセラピー。
今回の依頼は「前世」に関することだった。
マダムの大事な人に関しての前世。

たどり着いた場所。
そこは、昔の中国。
細心の注意を払って、前世へ彼女を誘導していく。


彼女は語る。
愛する人との前世のことを。

彼とどう出会い。
彼をどう想い。
彼とどう生き。
そして、どう・・・・死んだのか。
その全てを語り。

そして、前世の自分と向かい合う。


前世の自分と向かい合うことで、
彼女は何を得たのか。
何を学んだのか。
それはあえてここでは語らない。

それは・・
マダムの心の中にあって、
マダムが大事に抱き締めていればいいと想うから。
それに、私には守秘義務があるから(笑)

でも、鮮やかに見たのだろう。
そして、満たされたのだろう。

「私、知っていたの、そう・・」

一度目のセラピーを終えた後、
穏やかに微笑んでいた彼女はそう・・言葉を零した。


でも、今日の奇跡は・・。
1つだけでは終わらなかった。


携帯の時計を見た私は、
少しお茶を飲んで落ち着いたマダムに、ひとつの提案をした。

「・・・ハイヤーセルフにあってみない?」と。
Posted by hanezu at 20:36:26Comments(2)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2006-01-01

イェア!初日!HP完成!

・・・イェア!初日!
イェア、元旦!(壊れています)

公約通り!作りました!

元旦には作ります、
ヒプノのHPを・・。
と、ある場所で宣言してしまったので。

今朝、8時に起きて、
せっせとつくっておりました。
そして、完成!

Glassland

できました・・・♪


ああ。これでやっと・・・。
福袋を買いにいける・・・。
Posted by hanezu at 16:32:28Comments(6)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2005-12-28

救いの炎(後編)

マッチの炎は放物線を描いて、地上に落ちる。
その瞬間、まるで待っていたかのように炎は空間を飲み込んでいく。


紅蓮だ。
あの人の・・・オーラの色。


小さな私の手を握りながら、じっと見ていた。
あの教室が燃えていくのを。
私はじっと、見ていた。

赤き炎。
浄化の炎。救いの炎。

その炎は、あの瞬間の私を救い。
思い出という名の灰を残す。

銀色のキラキラと光る灰。
それが風にさらわれて、いつの間にか私達の頭上に現れた・・空に帰る。


「もう、苛められない?」
小さな私が私を見上げる。
「・・・そう、終わったんだよ」
私は私を抱きかかえた。

「もう、誰も憎まなくていいんだよ。
 もう、私達は解放されたの。あの瞬間から」
そう言った時、押さえ込んでいた涙が溢れて。

嗚咽が・・・・止まらなかった。

凍りついたモノが溶けていくような暖かい光を放つ炎の中で。
私はやっと、あの瞬間に置いてきた小さな私に、
お帰りなさいと笑っていえた。



催眠療法の中では。
潜在意識の中では、基本的に何をしても構わないというルールがある。

抑圧された部分を解放するためならば、
自分の過去を受け入れて解決するためならば、
何をしても構わない。
大事なのは現実の未来なのだから。

だから、火を放っても構わない。
誰かを殺すわけでも、傷つけるわけでもない。
自分を癒すために必要なことだから。



目を覚まして、私なりに私の精神を分析する。

抑え込んでいた部分も。
あの人生最悪の瞬間、私が誓ったことも。

「信じない。嫌い。大嫌い
 みんななんて嫌い。
 みんなになるとみんな汚い!
 心なんて凍ってしまえばいいのに」

そういった小さな私の言葉も。

そして、全てを浄化した「炎」の意味も。

そして、受け入れ、飲み込む。
一歩ずつ、強くなるために。


一連のお話を銀朱様に聞いていただいた。
銀朱様は興味深そうに聞いてくれて。


「私にとっての「炎」は救いの象徴。
 そして、貴方は炎の人。
 貴方という「みんな」に属さない、私にとっての特別な存在。
 それが潜在意識で作られたあの世界において、
 「炎」として現れたのでしょう。
 ・・・貴方は私の抱えていた過去の傷から私を救った。ありがとう」

車の中、信号待ち。
静かな表情でそういった私に、
煙草を口元から外して、目を細めた銀朱様は呟く。

「救い、か。
 お前が言ったとおりだとしたら。
 俺も生まれてきた意味があった。
 そして、今ここに存在している意味も。
 もし、そうだとしたら・・それは光栄で、幸せなことだな。
 誰かに必要とされている今。
 今まで以上に・・・・・生きていると感じるよ」



過去の痛み。
炎に浄化された灰は空に上がって。
私の意識の中に溶け込んでいった。

その灰はいつか私の中に降り積もって。
優しさという緑を育てるんだろう。

・・・痛みを知らない人は、優しく離れないから。
きっと、少しでも優しくなるために。
神様が与えた経験だったのだろう。
今はそう、思える。


過去は消えない。
それでも、傷は癒せる。
私は・・・そう想う。

私は。

・・・新しい信念を携えて、
今は、進んでいける。
Posted by hanezu at 19:25:25Comments(4)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2005-12-27

救いの炎(中編)

クリスマスイブの夜。
ある人に依頼されたおまじないをかけ終わった後、私は横たわる。
体を十分暖かくして、優しい音楽をかけて。

少し不安に駆られた私の手の上に。
ふわりと手が重なる。

漆黒の手。
私がかつて愛し、私をかつて救い、
死の向こう側に行っても、私を護ってくれる男の手。

「どうか、護ってね。導いてね」

私のその言葉を受けて、彼は微笑む。
了解の微笑み。
不思議。
銀朱様とは違う、けれど絶対的な安心感がある。

心が穏やかになっていく。


「いってらっしゃい、朱華」

その声とともに、私は瞳を閉じる。


自分を潜在意識の世界に導いていく。
あの日、私が見た小さな私がいる教室へ。
あの日、私がいた、あの頃の教室へ。


繰り返される哀しい出来事。
バケツを抱えて、泣きじゃくっている私。
叫んでいる言葉は前と同じ。

【人が嫌い】だということ。
【みんな嫌い】だということ。
【心なんて凍りついてしまえばいい】と想ったこと。

あの日、小さな私が誓ったことが、
今現在、大きな私の心に鎖をかけている。
あの日の私を癒さなくては、
今の私は歩けない。


だから。
もう、逃げない。

奥歯で自分の弱さを噛み砕いて、私は歩き出す。
コの字型の中心で泣いている私ではなく・・・。


コの字型を形成している机に座っている子供たちの方向へ。

あの日。彼等が想っていた事。
「かわいそう」だとか、
「情けない」だとか、
「自分とは関係ない」とか、
「汚い」だとか。そういうこと。

それが入り混じって、私に飛び込んでくる。
あの日と同じように砂嵐のような、雑音が頭の中に入ってくる。
まるで、虫の羽音。

でも、もう怯えない。

あれから17年。
のうのうと生きてきたわけじゃない!



「・・お前たちも子供だったんだものな・・」

そう呟いた私の声は、いつもよりも、少し低い声。
そう呟いた私の言葉は、優しさに包まない、抜き身の言葉。
多分、私は険しい顔をしているんだろう。
どこかで・・・そう想った。


「終わりにしよう。・・・悪い夢は。
今日は、決着をつけに着たんだ。
こんな場所で立ち止まっているわけには行かないんだよ。

終わりにしよう。
お前たちにこれ以上、縛られたくないんだよ

私の人生は、・・・・お前達のものじゃない!私達のものだ!」

そう言葉にした後、
私は右足で机を次々と蹴り倒していく。
子供たちはかき消される様に、一瞬のうちに消える。

「ヒプノの世界はね、何をしてもいいんですよ」
その言葉を教えてくれた人の導きが、
私の迷いを消した。

私は私を解放する。


机をすべて排除して。

教師の机すら蹴り倒して。

ついでに教師も一発殴り倒した。


私、ストレス溜めていたんだな・・と、
そこで初めて気が付いた。


バケツを抱えたまま、
部屋の中心で目をまんまるにして驚いた顔をしている小さな私に。
私は右手を差し出す。


「もう、逃げない。
 貴方の望み、叶えてあげる。
 燃やそう。・・・綺麗にするために」


自分の弱い部分。
自分の目を背けていた部分。
それが目の前にある。
この小さな子を認めるまでに時間がかかって。

この小さな子を本当の意味で受け入れるまでにもたくさんの時間がかかった。


17年。とても、・・・長い時間。


「・・・ありがと」

私の手をとった小さな私の涙を屈んで拭う。
まだ、小さな手。
ふわふわしているその手は、
今とやっぱり似ている。

「・・・はい」

その小さな手が、赤いマッチ箱を差し出す。

私はその子を抱えて。
部屋の外に出るとマッチを擦った。


紅蓮の炎。
それを確認した後・・・・。
机だけが積み重なっている乱雑な部屋に、
その炎を投げ込んだ。
Posted by hanezu at 21:47:35Comments(4)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2005-12-26

救いの炎(前編)

催眠療法。
金曜日が最終講座だった。
ちょうど、クリスマス会の前。

初めて、催眠誘導を行うセラピストの卵さんの被験者になったのだが・・・。
運命に、定められていたことだったのだろうか。

私は、自らの心の闇を見ることになった。


「今の貴方に「一番影響がある」子供時代に戻りますよ・・・」

その催眠誘導を受けて、何らかの強い予感がした。
ああ、ここも私の人生の重要ポイントか・・と想った。


目の前に浮かんできたのは、古びた廊下。
そう・・・小学校。
そして、私の目の前にいるのは私。

そして、繰り返されるのは。
ブリキのバケツでお話した・・あの出来事。

一連の動き、全てのあと。
バケツの横で力なくへたり込んだ小さな私は、
大人の私に対して呟いた。

「信じない。嫌い。大嫌い
 みんななんて嫌い。
 みんなになるとみんな汚い!」

私は私の感情を押さえ込もうと想った。
これを、セラピストの卵さんに背負わせちゃいけない。
そう想って。
だが、私の唇が言葉を紡いでしまう。

「人なんて、大嫌い」と。


戸惑うセラピストの卵さんに、
講師の先生がアドバイスして。
何とか私を落ち着かせる方向へと導く。

しっかりとした誘導に、鼓動が・・落ち着いていく。
だけれど、氷のような冷たさが私の心を満たしている。


「最後に、小さな貴方の望むことを叶えてあげてください」

居た堪れない。逃げたい。
でも、向かい合わなきゃならない。
そんなふうに惑う私に小さな私が望む。

「全部・・・燃やして」

赤いマッチ箱を手渡して。


私はそのマッチ箱を受け取ることができず。
背を向けて、元の世界へと戻った。


被験者としての体験が終った後。
しばらく、ぼぅっとしていた。

病んでいたのか?私は・・と。
想ったより、深かったのだな・・と。
いや、深かったことは知っていた。
でも、向かい合うことが怖かったんだ。


ずっと思案している私に、講師の先生がアドバイスをする。

「ヒプノの世界ではね。
 何をしてもいいんですよ。
 自分の抑圧したものを解放するために。
 別に火をつけても構わない。
 誰かを傷つけるわけじゃないし、ね。
 それにも必ず意味があるのだから。
 ・・・何をやっても、いいのです」

その言葉に、僅かな解決の糸口を見つけて。
私は最後の授業を終えた。

帰りの道も。
横浜に迎えに来てくれた銀朱様の車に乗り込んでからも。
・・・渋滞の中も、じっと考え込んでいた。


どうして、あの時の小さな私は。
マッチを出したのだろうと。

小さな私に、私は何をしてあげたらよかったのだろうと。


答えはわかっていた。


だから、私は。
自らを催眠の被験者に・・選んだ。


誰かを癒すには、
まず、自分を癒さねばならないから。
Posted by hanezu at 21:16:29Comments(4)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
2005-12-13

サブパーソナリティ

この間の日曜日のヒプノの授業は。
「副人格(サブパーソナリティ)に会いにいってみよう」ということだった。

副人格(サブパーソナリティ)とは、
ある特定の感情や行動パターン、思考パターンなどを司どる部分。
それを擬人化したものだ。
(必ずしも精神世界で人として現れるわけではないけれど)

副人格は自分の一部分。
カレーが人参やたまねぎ等で作られる様に、
私達の人格(主人格)も副人格の集まりで作られる。

いい副人格も悪い副人格もいる。
たとえば、
「誰かを助ける」気持ちを司る副人格。
「自分を守ろうとする」気持ちを司る副人格。
「出会いから目をそむけてしまう」行動を司る副人格。
「相手を束縛しようとする」気持ちを司る副人格。
「誰かに嫌われたくない」気持ちを司る副人格。
「忙しくしすぎてしまう」行動を司る副人格・・。

本当に無数にいる。
しかし、それら全てが、その人。


それら全てが、私という主人格(メインパーソナリティ)を作る。


今、私が出会うべき、副人格に会う。
それが今回のテーマだった。


深い眠り。
もっと深い眠り。
さらに深い眠り。・・・ゼロ。

誤解がないように書いておこうと想うのだけれど、
催眠中、意識はある。

かけられた方が抵抗しようと思えば、
なんてことはない、催眠状態なんてすぐに抜け出すことができる。

でも、導きに身を任せれば、
セラピストと協力すれば、
自らの世界が見える。感じる。
それが、催眠。


私の中に広がる今回の世界。
そこまるで、そこは教会のような神聖な空間だった。
私は先生に導かれるまま、
赤いカーペットの上を歩く。

伸びたカーペットの先にあるのは茶色の机。
そして、その目の前にいるのは右手に剣を持った長い髪の女性。
色あせたような水色の髪。
僅かに俯いた顔。
羽飾りのような髪飾りを白銀の甲冑をつけた存在。

戦女神なんだろうか。
そんなイメージ。
凛とした・・・女(ひと)。


先生の問いに私の体を借りて、
もう一人の私が答える。
全ては聞こえていて、
それでも主人格の私とは違う私がお話している。

「貴方は朱華さんの、一言で言えばどういう部分の人格ですか?」

唇から漏れる声は、
私であり私でない存在。

「・・いうなれば、「守護」を司る人格。何かを護りたいという現われ」

普段の私とは違う。
余りにも凛とした声。

全て聞こえている。
どこか他人事の様にさえ思える。
だけれど、心の動きがダイレクトに伝わってくる。
それが、催眠。


先生の導きの声の元。
私と彼女は向かい合う。
言葉に表せないものが伝わってくる。


「護れなかったから、強くなりたいと願った。
 だから、鎧と剣を貴方は身につけているんだね」

私のその声に、彼女は目を細めて笑う。正解だといわんばかりに。


彼女と話して。
満足したら声をかけて、と先生に言われて。
一頻り、いろいろなことを話す。

「・・真っ直ぐに、直向に行きなさい。それが道を切り開く」

彼女が私にくれた言葉。

最後、帰り際。
彼女は私に剣をくれた。


護るための、力。
決して、誰かを傷つけるためではなく。
これは護るための、力。

その剣は私の胸の中に消えていく。
ふわり・・と溶け込むように。


催眠から目覚めて。
ふと、胸に手を当てる。

・・・・不思議な感覚とともに、
いつかあんな凛々しい表情ができる人になれたらいいなと・・想った。


無論、彼女は私自身。判っている。
だけれどちょっと、あこがれてしまう。
Posted by hanezu at 22:12:29Comments(4)TrackBack(0) │催眠療法(ヒプノセラピー)
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