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プロの占い師が集う[占いブログ]

鑑定を受けられたい方へ

予約が入っていないとき。
鑑定を受けられますよという時。
占いTOWNさんの待機室(笑)に待機しております。

もし、ここで顔を見たら是非、お越しくださいね?

foaf プロフィール

プロフィール
名前 朱華
e-mail hanezu_syuka@ybb.ne.jp
性別
自己紹介 私のところにきてくださる方は、
運命の分岐点や重要な通過点にいらっしゃる方が殆どのようです。

この先の未来がより良いものになりますように、
お手伝いをさせていただければ、幸いです。

貴方との邂逅を楽しみにしております。
出身地 長野県
居住地 東京都
好きな
食べ物
プリン♪

  November/2008  

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ただいまといってきます。

2008-05-01

・・・気づいてますよ。
貴方が。
「いってきます」と「ただいま」と挨拶するようになったこと。


カードを展開する。
腹は決まっているから、まぁ、参考程度なのだろうが。

銀朱様は会社上、大切な選択をする時に私にカードを扱わせる。
今のところ、問題なく会社は運営されている。
決算月という節目を迎える会社の方針を決めようとしていたらしい。

今回した選択が導き出す未来は、彼が目指していたものと一致した。
「・・間違いではなさそうだな、俺の選択は」

出たカードを見て、銀朱様も安心したように小さく笑った。

「俺1人、食べていくんだったら、今のままでもいいんだ。
 だがな、俺にはお前達、部下がいる。
 皆が幸せになれる選択をしなきゃならないのが、俺だ」

微笑を浮かべて、私も頷いた。


「お体は、大丈夫なのですか?」
「ああ、検査も白だ、安心しろ」

私の問いに当たり前だろ?と言うようにすぐに切り返す。
その様子がとても嬉しかった。


全部なくした私達は。
あの頃のものは、二度と手にはできないけれど。
時を止めることなく、歩いていく。


・・・気づいてますよ。
貴方が。
「いってきます」と「ただいま」と挨拶するようになったこと。

今度こそ護ると、誓っていることも。

Posted by hanezu 23:11:35Comments(0)TrackBack(0)

会いたい

2008-04-24

引っ越した部屋、幾度目かの夕食。
この部屋に引っ越してきてから、手料理が増えた。
買ってきた惣菜+簡単な手料理という感じで献立を考える。

帰ってくる時間が今日は30分しか違わなかったから、
大急ぎで夕飯の準備をした。


帰ってきて、タバコを吸いながら酒を飲む。
それから、用意されたものをテレビを見ながら口に運ぶ。
普通の家庭の夕食の風景に、互いに不思議な感じがすると笑った。

「まさか、ここに住むことになろうとは、ね」

食事の後。ゆっくりと酒を傾けながら窓の外を見やる。
真向かいに見えるラーメン屋さんに目をやって、銀朱様は苦笑した。

「あいつといた頃、この辺で探していた。こんな部屋を」

あいつ。
それは彼の人生の中で、最も愛した人で。
彼を裏切って、彼に執着しながらも、その人生を終えた人。
正の向こう側で、そっと銀朱様を見守る存在になったもの。
私が、酒豪の女神様と呼んでいる、人だったもの。

「・・他の2つの部屋は、多分、片方は、自殺者が過去出ている部屋で。
 もう片方は立地も風水的にも悪いところでしたから、選びませんでしたが・・。
 この部屋は、貴方の後ろの方が心地よさそうなので、ここにしました」

本来、私が内覧をしたいと願ったのは別の部屋だった。
だが、土日はその部屋は管理者がおらず、内覧できなかったのだ。
仕方がなく、不動産屋さんに別の部屋を案内してもらった。
それが、この部屋だった。
まるで、導かれるようにして、出会ったこの部屋。
お風呂が狭いのが唯一の不満点だけど、
ここにしたのは、彼女が笑っていたから。

「最近、よく、感じるんだ」

声が震えていた。
僅かに、涙の気配がしたから、伸ばした右手で彼の目元を隠した。
暖かい感覚が私の手を濡らす。
銀朱様は、泣いていた。

「会いたい・・・」

その言葉には、絞るような想いが含まれていた。
本当に、愛しかったのだと思う。
誰より、何より。

泣いてもいいよ。
忘れなくてもいいよ。
その涙をあなたは無駄だと言うかもしれないけれど、
それでも零れてしまうものなら、受け止めさせてほしい。
それ位しかできないし、それができる今を私はうれしく思う。

口には出さないけれど、そういう思いで。
目元をそっと隠した。
涙はとても、暖かかった。


私は・・彼女に嫉妬はない。
ただ、2人を見ていると生と死という絶対的なルールを思い知る。
そう、通常はこれを超えることはできないし、
私にだって、一時的にしか越えられない。

・・・多少、話ができたところで、二度と抱きしめてもらうことができない。
それも、知ってる。


不意に、私の右目だけから、涙が流れた。
左目はなんら、泣いていないのに。
いくつも零れて、膝に落ちた。
多分、女神様の想いを拾ったのだろう。
否定するでもなく、追い出すでもなく、止まるまでそのままでいた。

ただ、そのまま。

Posted by hanezu 18:03:35Comments(0)TrackBack(0)

会いたい

2008-04-24

引っ越した部屋、幾度目かの夕食。
この部屋に引っ越してきてから、手料理が増えた。
買ってきた惣菜+簡単な手料理という感じで献立を考える。

帰ってくる時間が今日は30分しか違わなかったから、
大急ぎで夕飯の準備をした。


帰ってきて、タバコを吸いながら酒を飲む。
それから、用意されたものをテレビを見ながら口に運ぶ。
普通の家庭の夕食の風景に、互いに不思議な感じがすると笑った。

「まさか、ここに住むことになろうとは、ね」

食事の後。ゆっくりと酒を傾けながら窓の外を見やる。
真向かいに見えるラーメン屋さんに目をやって、銀朱様は苦笑した。

「あいつといた頃、この辺で探していた。こんな部屋を」

あいつ。
それは彼の人生の中で、最も愛した人で。
彼を裏切って、彼に執着しながらも、その人生を終えた人。
正の向こう側で、そっと銀朱様を見守る存在になったもの。
私が、酒豪の女神様と呼んでいる、人だったもの。

「・・他の2つの部屋は、多分、片方は、自殺者が過去出ている部屋で。
 もう片方は立地も風水的にも悪いところでしたから、選びませんでしたが・・。
 この部屋は、貴方の後ろの方が心地よさそうなので、ここにしました」

本来、私が内覧をしたいと願ったのは別の部屋だった。
だが、土日はその部屋は管理者がおらず、内覧できなかったのだ。
仕方がなく、不動産屋さんに別の部屋を案内してもらった。
それが、この部屋だった。
まるで、導かれるようにして、出会ったこの部屋。
お風呂が狭いのが唯一の不満点だけど、
ここにしたのは、彼女が笑っていたから。

「最近、よく、感じるんだ」

声が震えていた。
僅かに、涙の気配がしたから、伸ばした右手で彼の目元を隠した。
暖かい感覚が私の手を濡らす。
銀朱様は、泣いていた。

「会いたい・・・」

その言葉には、絞るような想いが含まれていた。
本当に、愛しかったのだと思う。
誰より、何より。

泣いてもいいよ。
忘れなくてもいいよ。
その涙をあなたは無駄だと言うかもしれないけれど、
それでも零れてしまうものなら、受け止めさせてほしい。
それ位しかできないし、それができる今を私はうれしく思う。

口には出さないけれど、そういう思いで。
目元をそっと隠した。
涙はとても、暖かかった。


私は・・彼女に嫉妬はない。
ただ、2人を見ていると生と死という絶対的なルールを思い知る。
そう、通常はこれを超えることはできないし、
私にだって、一時的にしか越えられない。

・・・多少、話ができたところで、二度と抱きしめてもらうことができない。
それも、知ってる。


不意に、私の右目だけから、涙が流れた。
左目はなんら、泣いていないのに。
いくつも零れて、膝に落ちた。
多分、女神様の想いを拾ったのだろう。
否定するでもなく、追い出すでもなく、止まるまでそのままでいた。

ただ、そのまま。

Posted by hanezu 18:03:22Comments(0)TrackBack(0)

昨日、ついたウソ♪

2008-04-02

「あの・・・お世話になりました。
 私・・・結婚することにしました・・・(ぽ)」

「あれ・・結婚はもういいって・・・」

「・・・・・・ええ、決心がついたんです。一生、一緒に歩むって」

「おめでとう、ほんとうにおめでとう!」

「・・・・・・ごめん。今日、何日?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・騙したな」

昨日はそう言って。

8人

、騙しました。

メールで騙した人数を入れれば、

25人♪


フフフ・・・(にやり)



・・・でもね。
ある友人はこう、メールで返してくれました。

「お前、何度目の結婚だよ!!」

・・・ち。
毎年、同じ手はもうつかえないか・・。
来年の嘘を1年かけて考えようと、画策している朱華です。

Posted by hanezu 22:59:50Comments(3)TrackBack(0)

バトン

2008-03-21

依頼をされた。
生きていない人から。
でも、それは未だに果たされていない。
まだ、その時期ではないのだろうか?
それともそれは一生来ないことなのだろうか?
私では力不足なのだろうか。

・・・。
どちらにせよ。
今はまだ、願いをかなえていない。



「どこかで、認めたくないんだ」

銀朱様はぽつりと零した。

きっかけは、私の問いかけだ。

「墓参りには、いかないのですか?」
・・女神様のこと。

彼女が死んで、女神様になってから。
もう、1年半経った。
そろそろ、墓に顔を見せにいってもいいだろうと想ったから。
彼女もそれを望んでいる。

「墓参りに行ってしまったら、
 死んだことを認めなければならなくなるだろ・・」

たとえ、喫煙室のガラスに映った自分の背中に、
あの頃と同じ姿で笑う女神さまを見たとしても。
たとえ、時折、彼女の匂いがしたとしても。
彼は認められない。

「男ってさ、女々しいんだ」
酒を傾けて、笑いながら、彼は言った。

・・・だから、私は、言葉を止めた。
その笑みの向こう側が、透けて見えたから。


逝った人も、辛いけれど。
残された人も、辛いのだと想う。
でも、その辛さの中で、それぞれの役目を果たしていく。
逝った人は、残された人の幸運を祈り。
残された人は、逝った人の想いを胸に生きる。

・・目の前でそれを見ていると、時折、胸が締め付けられる。



私が見た未来より。
彼は長く生きる道をたどっている。
それはきっと、私の力だけじゃない。


かつて、彼が最も愛して、
彼を裏切り、人生を終えた酒豪の女神様と私が呼ぶ人。

かつて、女神様と一緒に彼の傍にいて、
かつての場所を胸に、1人生きる女(ひと)。

私と彼が出会う直前、
彼に生きる意味を思い出させ、
彼の前から姿を消した女(ひと)。

たくさんの人の願いが彼を生かしている。
まるで。その願いは、バトンだ。
いつか私も、誰かに託す日が来るんだろうか。

・・・・・・。

1人、会いたい人がいる。
私は、女神様からの伝言を伝えなきゃならない。

依頼は。
女神様からの依頼は、伝言を届けること。
それが、凍りついた時間を動かすかどうかはわからないけれど。
彼女は、聞こえる私にそれを託した。


伝える日は来るだろう。
きっと。
だって、その女性は私と・・同じフィールドで生きている、
・・エンジニアなのだから。

Posted by hanezu 21:31:33Comments(0)TrackBack(0)

砂漠

2008-03-20

「おかえりなさい」
「・・・ああ、ただいま」

お風呂に入って、体温が上がっている首元に腕を絡めた。
肩口に鼻先を埋めた時、いつもの指先が振ってきて。
安堵のため息がこぼれる。


結局、泣かなかった。
泣くよりもやるべきことのほうに意識を向けていたから。
自分の未来見の力を信じたわけではなくて、
・・・あの叫びを信じていた。

魂の声が乗った、叫び。
向けられたその叫びが。
私にとっては何より一番痛かった。
1つの手の打ち間違えが、深く傷つけてしまった。
強くて優しい、・・・儚い人を。
心を傾けてくれるから、「他人」が向けても傷つかない言葉でも、傷つけてしまう。
それは、身内にしてくれた証拠なんだろう。


他人の言葉なら、いくらでも彼は受け流す。
「周りにとって、俺は機能だから。傷ついてやる必要はない」
そう、口にして。

「生まれてこなければよかった」
「お前さえいなければ」
そう、たくさんの人に言われてきた彼は。
大きくなって、その人たちの生活を支えている。

「うちの娘が結婚適齢期でね」
「本当にあなたがいて助かるわ」
かつて、大人たちだったものは老いて。
彼の力にすがらざるを得なくなる。
・・・・かつて自分のいったことすら忘れて。

・・・・。

迷いのないものは強い。
その上、心の痛みも体の痛みもないなら尚更だ。

どこかでそんな言葉を聞いたけど、
本当に、そう思う。

まるで、砂漠のようなその環境は。
何に対しても折れない彼を作ったけれど、
時折、堰を切ったように、悲しい叫びを上げる。
この間のように。



髪の毛に唇が落ちてきたから、そっと顔を上げる。
切なげで、つらそうな表情。

お互いに、変わったのだと思う。

銀朱様は昔はこんな横顔を見なかった。
きっと、見せてしまったら、
私が次の強い人を探しにいってしまうのがわかっていたからだろう。

私も、きっと変わったのだろうと思う。
「私が帰る場所だ」という想いが、私を強くしてくれた。


どこまでいけるのだろう。
不意に腕に引きいれらるように抱きすくめられた時、そう思った。
「俺は、お前を最後としたい」
その言葉だけで十分だと、そう思った。

・・・行けるところまではいこうか。
そのくらい、肩の力を抜いた状態が、
私にはちょうどいいんだろう。


「いってらっしゃい」
「ああ・・いってくる」

この当たり前が、永遠にとはいわないけど。
・・・できるだけ長く、続きますように。

Posted by hanezu 17:41:39Comments(2)TrackBack(0)

ポジティブ&ネガティブ

2008-03-17

元々、私はネガティブだ。
ネガティブ思考だ。
だからこそ、この職業ができるんだと想う。

ネガティブな人間は・・・まずいわけじゃない。
電車だって。ブレーキが故障したら、緊急ブレーキがかかるようになっているとい
う。
このフェイルセーフ(fail safe)というは、ネガティブな思考から生まれている。
壊れたら、どうしようという考えから。
これは、超ポジティブな人間には作れなかったはずだ。

ポジティブにもいいことはある。
幸運ことを引き寄せる力。
ネガティブにも、「どうしよう!」で考えを止めなければ、いいことがある。
悲劇を退ける力。


いつも、私が口にしている言葉。
「ネガティブさんがいるから、この世界の安全は護られているのよ」
・・・いつも朱華が口にしている言葉。
だからやれることをやろうと想った。
諦めないで。

もし、取り返しがつかないことだったら。
あんなに叫びがこもったメールは届かなかったはずだから。


私のアマテラス様はとても
歌ったり、踊ったりしたくらいじゃ、出てきてくれないけど。
岩戸の向こう側には絶対にいる。
私は超ネガティブで、・・案外ポジティブなのだな。


岩戸を壊すんじゃなくて。
諦めるんじゃなくて。
・・・・・その向こう側にいることと、届くことを信じて。
そっと、見守ってくれていることを信じて。

いつだって。私には幸運がある。

Posted by hanezu 22:39:01Comments(2)TrackBack(0)

ドーナツ

2008-03-16

40938.jpg

大切なものを見失わせてしまったのか。
なくさせてしまったのか。
どちらにせよ、私は、打ってはいけない手をうってしまったように思える。


亡くしたのか、壊してしまったのか?
そうではないのか?
今は考えている時間ではないだろう。
考えて答えが出るなら、
もう、正しい答えは導き出せているはずだから。


心はいらない。
その方がラクになれる。
俺は機能で、俺は人じゃない。
その方が、お前にとっても俺にとってもいいことだし、
俺、その方が、ラクなんだ。
俺は、機能で構わない。
夢を見た、俺が愚かだった。
生まれてきてはいけなかったんだよ、やはり。


そう思わせてしまったのは、私の言動と行動だ。


今。
・・・今までで、一番多分、遠くて近い距離にいる気がする。
あの人が、笑って、嬉しそうに置いていったドーナツは少し硬くなってしまって。
・・・泣かずに一口だけ食べた。


「こんな俺には飽きるよ。お前。1年もしないうちに」

そう、言われたけど。
・・・・前向きなんだろうな、私は。
「まだ、傍にいてもいい」
そう、取ったのだから。


・・・悲しくて、涙が出ると想ったのに。
泣かないし、朱華でいられるのはどうしてだろう。
頭は、今、やらなきゃならないこと、できること。
それで、一杯になっている。


ただ。
ぱさぱさしたドーナツは、昨日の夜の甘さはなくて。
私の目の前に、歯形だけ残って、未だ、存在していた。


もう。
しばらくドーナツは食べたくない。
できれば、そんな意味では言いたくなかったが。

Posted by hanezu 15:12:12Comments(2)TrackBack(0)

名前

2008-02-16

あえて、最近は名前を呼ばないでいた。
職場でそれを出してしまったなら、アウトの局面もあるから。
関係を知っていて黙っていてくれる人以外の人がいる場所では、
出してはならない。絶対に。
そう思って、あえて、最近は名前を呼ばないでいた。

バレンタイン。
もらったチョコの数は9つ。
本命が3つ。
例年より少ない方だと、銀朱様は笑っていた。
・・・そんなものでは、満たされないという苦い笑いだ。

「彼女らが見ているのは、俺じゃないからな。
 彼氏というアイテムにされるのはゴメンだ。
 それに、俺の何を知って、愛を語っているのか。俺には理解ができん」

少しだけ、疲れたような笑い方だった。
色々なものが、澱のように溜まった。
そんな笑い方だった。

続けて、彼が紡いだ言葉。
苦しそうに言った言葉。
それを聞いて、自分の判断の間違いに気づいた。

「わざと、抑えてました。・・・お名前、呼んだ方がいいですか?」
問い掛ける。

「そうしてくれ。・・・俺を、存在させてくれ」

震えた声。目を、そらして。
珍しく、剥き出しの弱さのまま、そう言った。


名前を呼んで。
ココは貴方の居場所なのだと伝える。
疲れたら、帰ってきていいのだと伝える。
何度も、何度も、名前を呼んで。

眠るまで、ずっと。


穏やかな恋愛。
それが私にとって、一番しっくり合うのだと、気づいた夜だったように思えた。

Posted by hanezu 00:46:44Comments(0)TrackBack(0)

幼き日

2008-02-04

土曜日。
友人と銀朱様と4人で食事をしてから、
日本酒に酔っ払った銀朱様を連れて、宿に向かう。
絶対に酔っ払って帰れない!と踏んでいた私達は、あらかじめ宿を取っておいたのだ。

運び込むように銀朱様をベッドに横たえると、すぐに寝息を立て始める。
お風呂、お風呂とうわごとのように繰り返すものの、起きられるわけもなく。
お布団をかけて、軽くお水を飲ませてから、私も寝支度をはじめた。


だが。
布団に私も入った瞬間から、体が重い。
金縛りではないが、嫌な感覚がする。
・・・霊的なものか、と思い、体を起こした。

すると、視界の端に、どこかで見た影が映る。
・・・養父の父だ。


よくよく考えれば、そのホテルから、
養父の実家までは600メートル程度。
私もこの大塚には、小さな頃、何度か来たことがある。
でも、東京に着てから、用事がなければここには極力こないようにしていた。
あまりいい思い出がないからだ。

「何の用です」

冷たく、切れるような口調で話す。
銀朱様を軽くゆするけれど、起きない。
そういえば、銀朱様は霊的な現象が起こるときには決まって眠っている。
寝ているから、私が襲われるのか?
襲われる時に限って、寝ているのか?それはわからないけれど。


養父の父は言った。
養父のことを私に頼む、と。
何度も何度も、私に願った。
・・・・。

生きていた頃は。
血のつながらない私を、虐げて。
他の兄弟と明らかに対応が違うものだった。
私は最初、それが悲しくて。お母さんに訴えたけど。

「・・お母さんと、おじいちゃん達の所に帰ろう?長野に帰ろう?」

見かねたお母さんが目に涙をいっぱいためて、そう言ってくれたのを見て。
お母さんが悲しい顔をするから、この言葉は言っちゃいけないんだと想った。
私の痛み以上に、お母さんは痛いのだと想った。
だから、言ってはいけないんだと想った。
扱いが違うけれど、疎まれたけど、気づかない振りをして笑っていた。


幼い日のことは終わったことだ。
それを恨んではいない。それに囚われてはいない。
ただ、あの日、本当に悲しそうな顔をした、母の顔だけは忘れられない。


「あれのことを頼むのは、お門違いだ」

血が繋がった人間がいるだろうに。
そう言って、祓った。
霊的な力が消えた後、簡易的な結界を張る。


・・・。
寝息を静かに立てる銀朱様の腕の中にもぐりこんだ。
少しだけ泣いた私に、気づいたのだろうか?
自分の方に強く引き寄せて、もう一度、眠りに入る。



翌日。
深夜にメールを送る。土曜の夜のこと。
そして、今度、養父の実家に寄って、墓の場所を聞いて。
墓参りに行ってこようと想うことを伝えた。

「ああ、一緒に行こう。だから、ゆっくりおやすみ」

それはとてもとても、優しい言葉。

あの日の幼い私が望んだ、言葉。

Posted by hanezu 23:45:37Comments(0)TrackBack(0)

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