聖なる夜に"メリークリスマス"

本当は◯◯◯が好きだった

大好きだった

結婚しようと思ってた

あの日までは・・・

あの日 ◯◯◯がYと話している顔を見て愕然とした

いや、浮気してるとか 気があるとか

そんなんじゃなくって

単純に楽しそうな◯◯◯の顔を見て

俺と一緒にいる時にそんな顔は見た事がなかったから

◯◯◯を疑ってるんじゃない

きっとYは俺の友達だから 愛想良く

感じよく 話しをしてくれているにすぎにない事

そんな事は充分わかっている

でも俺はふと思った

仕事が忙しいから 疲れているからと

ドタキャンする事や

だからといってどんなに体調が悪くても

仕事の付き合いではとことん付き合う

サプライズもできなければ 誕生日も忘れる

そんな俺と結婚して ◯◯◯は幸せになれるんだろうか?

いや 俺が幸せにできるんだろうか?

俺はどんなに頑張っても それができない人間

無理をしたってきっとそれは1回で終る

幸せにする自信も ない

約束も できない

そんな事を考えた時に ◯◯◯には幸せになってほしいと

本当に心から思っているから

だから 俺じゃない気がした

だけどもそれをうまく伝える事もできない事を

俺はいちばん良くわかってる

もしかしたら 納得してくれなくて

◯◯◯を傷つけるような暴言を吐いてしまうかもしれない

思ってもいない事を その場を納める為に言ってしまうかも・・・

そんな事を考えたら やっぱり何も言えなくなって

突然別れを切り出して

◯◯◯の言葉もきかず メールも拒否して

去って行った俺を 今更許してくれとはいわないけど

◯◯◯といた3年間は本当に楽しかった

幸せだった

もしもサンタクロースがいるのならお願いするよ

◯◯◯を幸せにしてくれ

そういう男と出会ってあたたかい家庭を作ってくれ

そして子供を産んでおばあさんになった時に

俺の事を少しでも思い出してくれれば

それでいい

あんな男がいたなー 

クリスマスに意味もわからずふられたけど

そう笑って言ってる◯◯◯であるように

俺ももしかして 誰かと出会って結婚するかもしれない

それは 親や職場に向けての体裁かもしれない

そんな歳になったらな

クリスマスがくると思い出す

いつから俺はこんなセンチメンタルな男になったんか?

届くはずがないメールを打ってる俺より

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ざわざわしてたのは これだった

カードをひいたらす〜っと消えた

見てくれるかな?

◯◯◯さん

よっぽど伝えなかった事を後悔しているのか?

やっぱり いい男だったよ

幸せになってね