「ここには、様々な情報が集まる。どんな次元の、どんな情報でもじゃ」
「それらはすべて、この下に格納されておる。」
「おぬしは元々、ここで時の運行を管理し、そして時の流れを予測していた者のひとりじゃった」
「わたしの可愛い弟子じゃったんじゃよ。少々、生意気じゃがの」
そう言って老人は、様々なことをわたしに教えてくれた。
宇宙の流れ、時というエネルギーのこと、地球の今後、宇宙の流れ。
それらは、一言では語りつくせないほどだった。
最後に彼は、わたしの中にある封印されたエネルギーを開放し、一冊の本を私に託した。
「これで、おまえさんも少しは楽になるじゃろう。その力、存分に使いなさい。但し、己の我欲で使ってはイカンぞ。時の流れを乱すからの」
そう言って、
「帰ってきたければ、いつでもここに来なさい。ここにある本も、そしてこの部屋も。かつてはおぬしが使っていたものじゃ。何かに迷ったときや誰かの時の流れを読むときには、ここを使いなされ。
他のものには無理でも、おぬしなら使いこなせるはずじゃ」
と。老人は言って、力強く手を振った。
「またいつでもおいで。おぬしが困ったら、その時私は力になろう」
と。
老人と別れ、わたしは薄暗い部屋の中で目を開けた。
普段と変わりない、いつもの部屋がそこに広がる。
つけっぱなしのPCはスクリーンセーバーのままでディスプレイだけがこうこうと点って、ステレオからは小さく倍音が響き渡っていた。
ハイヤーセルフに会いに行ったはずなんだけど。
まったく違う空間の、まったく違う方にお会いした。
しかし、これも今だから繋がれていけた場所で、必要だから繋がった
んだと思う。
老人がどなたなのかはわかっているのだが、これは敢えて内緒の方向で(笑
わたしの中でセッション中に湧き出る叡智の出所や、時を読むという方法がどこから来たものかは理解できた。
そして、他の存在との繋がりがあまりなく、ダイレクトにアカシックレコードというプログラムにつながりに行く理由も、ここにあったんだと思う。
老人から別れ際に頂いた、本のしおりとクロスのペンダント。
これが何を意味しているかが、今はなんとなく理解できる。
過去の蓄積だけでは、未来予測は可能だが、過去を見て予測するだけでは、きちんと今の観測は出来ない。
現在を見極めなければ、やはり何も見えてこないのだということだけが、今の私に響いている。