2007-12-31
2007年の END
早いものでもう今年も 23時間を切りました。
おそらくこれが今年最後のコメントだと思います。
2007年もたくさんの人に人生に首を突っ込みました。
そして口を出しました・・・
それがその人にとって必要な事だと信じるからこそ・・・
相談されてきた方は、その時が人生の重要な分岐点・・・おそらく運命のターミナルを彷徨っている時だったのだと思います。
きっと新たな行き先の電車に乗れたのではないかと思っていますが・・・
2008年は、更なる飛躍をしていきたいと思います。
皆さんにとっても 2007年にいい事があった人はその継続を・・・
2007年に悪い事があった人は、新しい幸せが・・・
心からお祈り申し上げます・・・笑
それでは・・・・2007年 end
2007-12-31
きつね憑き 49
私はその場にしゃがみ込んでしまった。
「我々もその約束 しかと守らせます。誓っても・・・・」
阿黒さんが代わりに答えた。
「ああ・・・もう夜も明ける・・・久しぶりの今世で、疲れてしまったわ・・・さあ 頼むぞ・・・あの社の前に。」
「分りました。龍門さんはあの頭を持ってください。阿黒さんはこの数珠を・・・」
それぞれ指示を出し、薄れかける孤宮に向かってお辞儀をした。
薄れかかる狐の顔が、気のせいか柔らかくなり、少し笑顔に見えたのは私の気のせいだったのでしょうか・・・
それから一同は社に向かい、頭と数珠を並べてそれぞれの「封」を解いた。
すると・・・一度2匹の狐の形をとったと思ったら、すぐに消えた・・・
社の中に吸い込まれるように。
「終わった・・・・かな?」
私はすっかり疲れ切った顔で言った。
「ああ・・・これで・・・もう」
阿黒さんも社の中の薄暗い奥を見ながらそう言った。
「私たちの無知が招いた事なのね・・・」
龍門さんがしみじみとそう言った。
「ああ・・・本当に。だんだん世の中が変わり、こういう話を馬鹿な作り話だと思う 若者たちが増えて行く・・・全国でも起きて不思議のない話だったんだろうな」
「その時はその時さ・・・そうしたら井口さんのような人間が、各地で活躍する事だろう。」
阿黒さんが私の肩を軽く叩きながらそう言った。
その瞬間・・・あたりの闇は消え始めた。
どうやら夜が明けるようだ・・・長い一日が終わった。
「あっ!忘れていました。河野さん!送って行ってくださいね!」
私は現実に戻ってそう叫んでいた。
その一言で、そこに居たみんなが笑いに包まれた・・・
もちろんその後すぐに 社長は約束を守り、お稲荷様の石像を対で献上した。そして3人の若者に、境内の清掃をさせ続けた。
見張りの役目を兼ねて、河野さんが一緒に掃除をしたらしいから確かだろう・・・
本当に長かった・・・本当に。
2007-12-30
きつね憑き 48
石像の残骸に巻かれた、お札を剝す・・・
「うっ・・・・と、動けるようになった。御苦労・・・ふふふ・・・」
不気味な笑い方をしながら
こちらに向かって歩いてきた。
私の大きな賭けが、どう出るかは分からなかった・・・
「井口さん。」
「私も・・・。」
阿黒さんと龍門さんが 私のもとに駆け寄ってきた。
「本当にいいの?」
龍門小百合が聞いてきた。
「分らない・・・・賭けだ。」
私は目を離さずに答えた。
「何と?か・賭け?おいおい・・・」
阿黒さんが驚きながら聞いてきた。
男の影がぼやけた・・・
他の2体の時と同じだ・・・姿を現すのだろうか?
ドサッ!
男の姿が崩れた・・・その後ろに またも真っ白な妖孤が現れた。
尾は・・・4本・・・
緊張の対峙が続いた・・・
「一つ聞く・・・」
妖孤が聞いてきた。
「何ですか?」
「悪いのはどちらだ?」
「はい・・・人間です。3人の若者です」
「俺達は怒り・・・悲しんだ・・・そのような無礼な行いをする奴らがいる事に」
「私でも怒ります。」
「お前はそ奴らをどうする?」
「はい・・・もしこのまま許していただけるなら、この石像を建立しなおして、その3人の若者に、罪を償わせます。」
「罪を償うとな?いかようにして・・・」
「甘いとおっしゃられるかも知れませんが、今の世の中では命を差し出させる事はできません・・・だから・・」
「我らもそこまでは求めん・・・この石像を建立し直すならば・・・なっ!」
「はい!それは約束いたします。」
私がそう言った途端に、私の横に走り寄る人間がいた。
社長だった・・・女子高校生の父であり、肝の据わった職業の人物であった。
「社長・・・・」
「お稲荷様!お許しください・・・その3人の中の一人は、うちの娘です。まさかこんなひでえ事をするとは思いもしませんでした・・・ですから 私が必ずこの石像を建立し直させて頂きます。
そして 娘たち3人には、この神社の掃除を、出来うる限りやらせる事をお約束します・・・それだけじゃなく・・・この神社の寄付頭に、私がならさせて頂きます。どうか・・・どうかそれでお怒りをお鎮めください・・・お願いします」
社長は土下座までして約束した。
その時・・・また孤地の時のような、ブーンと唸るような音が聞こえた・・・・
まずい!カマイタチか?
しかし その音が途中でプッツリと途絶えた・・・
「必ず・・・・必ずその約定・・・守れよ」
4本尾の狐が答えた・・・
「はい・・・命に代えて!」
社長が断言した。
「お前・・・我らが仲間を 社の前にそれらの物を置き、札を剝せ・・・さすれば我らは引く・・・その条件でよいか?」
「それを信じていいのですか?」
「お前のその右手に握られた物が恐ろしいでな?いつでも投げられるように・・・しておっただろう・・・その気迫が我の動きを封じた・・・約束は守る。」
「は・・・い。ふーっ。ごめんなさい。」
私は一気に気が抜けた・・・
続く
2007-12-28
私が今年最後にはまっている物
つまらないお話で恐縮ですが、私が今物凄くはまっている物があります。
それは入浴剤で 「ヒマラヤ物語」と言う物です。
これは硫黄の匂いが苦手な人にはお勧めできませんが、岩塩でできていて、舐めると本当にかなりしょっぱいのです。
硫黄の香りと岩塩で、本当にポカポカ。
温泉気分を存分に味わっています。
これは硫黄の匂いが嫌いな人以外にはお勧めです。
なんかCMのようになってしまいましたが、まわし者ではありませんよ。笑
普段怖い話ばかり書いている人間の、ほんわか気分の話も書いてみました。
2007-12-27
きつね憑き 47
「早く見せてみろ!お前の言う、2人を殺していないと言う証拠を・・・・」
私はポケットの中をごそごそと探った。
それと同時に動きが鈍いながら身構えた孤宮・・・きっとまた私が何か不意打ちのように出すと思ったのだろう・・・
私の右手に乗っていた物は、小さな数珠だった。
一人目の孤地という狐と戦った時に握っていた数珠だった。
「この中に封印しています。そしてあの石造の頭の中に今の一人と・・・」
「言い逃れだろう?信用されたければまずこの 金縛りを解け・・・」
「・・・・・・・・・・」
私は返事を即座にできなかった。
その力を知るからこそ、もし金縛りを外した時に、襲われたら私だけの危険では済まされなかったからだ。
「俺を信じられぬか?」
こちらの不安を見透かしたように言ってきた。
「御意・・・」
「御意?とな・・・・これは面白い・・・そのような返事が返ってくるとはな。信じろ・・・今は」
見つめあった状態が続いた・・・
「孤地の悲鳴と苦痛が聞こえた・・・だから孤地にそのような苦痛を与えた奴に興味があった・・・罰を与えに向かう事を止めてまで戻ってみた・・・そうしたら、面白い奴らがいた。舐めていたのは我々が悪かった。油断もした・・・行者ではないお主らのような普通の人間だったものでな」
「私は普通の人間です。」
「普通の人間・・・か。なるほど・・・今の世行者は、お主のような容姿なのか・・・」
「私は普通の人間です。」
私は頑固にそう言い続けた。
「面白い奴よ・・・まあ 信じろ!」
私は壊れた残り部分にお札を巻きつけた石像に近ずき、お札に手を掛けた。
「井口!」
「井口さん!」
阿黒さんと龍門さんが叫んできた。
続く
2007-12-25
きつね憑き 46
「俺も動けん・・・抜け出せない・・・」
孤宮という狐が苦しそうにうめいた。
「くそっ・・・これは?これは何だ?!」
首を少しずつひねりながら、首に止まったままの五鈷杵を振り落とそうとしている。
「今です!阿黒さん!!」
私は阿黒さんに叫んだ。
阿黒さんは私が何を要求したのかを、すぐに理解して 動いた。
懐から出した大きめの紙に、「封}の文字を書き込み、気を送った・・・
そしてその紙を持ち 動こうとする狐に向かって走った。
「これでどうじゃ!」
「封」の印の籠った札を、狐の鼻先にぶつけた。
「間に合ったか?」
「おそらく・・・」
私は返事を返して見守った。そうあってほしいと言う気持もこもっていた。
「・・・・何故にこのような無礼を働く・・・のだ・・・・・」
そう言葉を残して、狐の姿が消えた。
そこに「封」のお札だけひらひらと落ちた。
「阿黒さん!そのお札を、落ちている石像の頭に貼ってください。」
「おう 分った・・・こうか?」
阿黒さんは羽織の紐をちぎって、しっかりとお札で包んで頭に巻きつけた。
「OKです・・・さあ・・・これであなた一人ですよ?どうします?孤宮さん・・・」
「お前たち・・・こんな無礼をして許されると思うか?2人を殺して・・・悪いのはもともと人間の方だった筈だ。」
「殺してはいませんよ・・・一時的に封印してありますが・・・それに貴方達はやりすぎた。」
「封印?ならば孤地も?」
「そうです・・・・」
「嘘をつくな!奴の気配は消えた・・・もうこの世にあ奴の 魂(コン)はない・・・それでもそう言うか?」
「はい・・・・」
「うーむ・・・ならばその嘘を押し通してみろ・・・見せられるか?」
「はい・・・」
私は言い張った・・・少し時間が通り過ぎた。
続く
2007-12-25
写真の反響・・・・
写真をご覧になっていただけましたか?
よ〜く見ると・・・物凄くたくさん写っていますね・・・
白い枠で写っている部分も良く見ると、気がつかなかった・・・・人が一杯です。汗
まあ 場所が場所ですから仕方ない事ですが・・・・ここが有名な観光地になっているのがまた・・・凄い!
皆さんは見てもそれが障害になるような事はありませんからご安心を 笑
感想が続々直メールで来ています。
出来れば このコメントの中でお願いしますね。
2007-12-24
きつね憑き 45

半身の状態で私ん前に飛んできた狐・・・
「はっ!」
狐の首の後ろに当たった。
「ぐおっ!」
しかし尾の一撃を受けて飛んだのは私の方だった・・・
地面に叩きつけられた私は、すぐに飛び起きた。
私の五鈷杵は・・・・・狐の首の後ろに埋まったままだった。
「お・おのれ・・・・・体が動かん」
「痛てて・・・やはりあんたたちも気の流れ路を遮断されると辛いらしいな?」
「それで体が・・・おのれ・・・狐宮!助けろ!おれを助けろ!」
狐はもう一匹の身動き出来ぬ狐宮という狐に向かって叫んだ!
続く
2007-12-23
聞いて下さい。
私のブログ内に、左端にリンク集 と言う所があります。
これは12月15日 感謝祭参加者さん用に、一人の参加者さんが作ってくれました。
気が付きにくい所なので、わからなかったと思います、是非 参加してみてください。
もし参加してなかった方でも、次回あったら参加したいと言う方も、参加してください。
お願いします。
2007-12-23
ブログ内の写真の呼び名の間違いについて

申し訳ありません・・・
指摘はされていませんが、自分で気が付きましたので訂正します。
写真の法具の名前
1本角が 独鈷杵
3本角が 三鈷杵
5本角が 五鈷杵
と言います。
申し訳ございませんでした。
2007-12-22
きつね憑き 44

さあ どうする・・・どうなる・・・どうでる?
「う・・・動けん・・・こやつ・・・」
「俺がやる・・・許せん・・・」
足を折った奴がびっこを引きながら 睨みつけてくる。
足手まといな憑依したボディ・・・
おそらく・・・来る!
私はその次を警戒して 後ろのポケットから 五鈷鈷を出し 右手に握りしめた。
左手に龍門さんの長い拍子木を持って。
足を折った男の体が、どこかぼやけた・・・
ブウーンと少し音がしたように感じた。
崩れ落ちる男の体
その横に少し中に浮くように狐の姿が浮かび上がった。
回復したあ龍門さんと、阿黒さんも立ち上がり構えた。
「おまへも脱ぎ捨てろ・・・こんな動きずらい体を・・・」
「い・・や・・・脱げん・・のだ・・・動けもしない・・・くそっ・・・さっ・・きから何・・度も・・試して・・・いる」
「なんだ・・・だらしない・・・俺一人でも十分だ・・・俺は孤地とはちがうのだ」
「みなさん・・・この石像に一歩も奴を近くに寄せないように、ここを囲んでください。」
社長の号令で、若い衆達が石像を囲んだ
「阿黒さん 龍門さん・・・奴一人にかかりましょう!」
「おう!」
「はい!」
私は左手の拍子木を龍門さんに投げた
「一斉にかかります!!」
そう言って私は右手の法具に力を加えた
「いきます!」
阿黒さんがごつい数珠を振り回しながら狐に打ってかかった。
飛びのいた狐に向かって 今度は龍門さんの拍子木が打ち下ろされた。
みなそれぞれ法力 念力が込められた一撃だった。
真空波(カマイタチ)を打たれる前に一気に行きたかった。
真っ白い体の狐が、龍門さんの一撃をかわして降り立った所が私の目の前であった。
「神仏のご加護 ここに共に!!」
右手の法具を私は突き出した!
続く
2007-12-21
きつね憑き 43
「ガツン」
砕けるお稲荷さんの石像
この時の私の行動には、むしろ仲間の方が驚いたようだった。
「な・何をするんだ!井口さん」
阿黒さんが叫んだ!
「余計に怒らせるだけなのに!」
龍門さんが叫んだ!
「なんてことをするんだ!井口さんも狂ったか?!」
額から流れる血をタオルでぬぐいながら河野さんがうめいた・・・
確かにこの時わたしのとった行動は、自殺行為のように感じただろう。
誰もが 2人の憑依された若者に攻撃を加えることと思っていたはずだ。
「何をする・・・きさま・・・この期に及んでまだ狼藉を働くか?きさま・・・きさま・・・」
憑依された一人が唸った・・・
「貴様は俺達より気が狂っている・・・恐怖で気でも違ったのか?」
足を砕かれた男が言った。
私はその二人を見ながら、柏木に巻かれていたお札を素早く外した。
そしてそのお札を砕いて残っている、お稲荷さんの石像の残骸部分に巻きつけた。
「!!!!! ゴフッ!・・・・お・のれ」
足の折れていない方の男が、急に硬直したように動けなくなった。
「みんな安心してくれ! 龍門さん このお札はどこにあった?」
私の質問と行動に呆気にとられながら
「そのお札は、あそこのお稲荷様の社の扉の下に落ちていたものよ・・・剝されて打ち捨てられていたみたいなの」
「よく見つけたね・・・どうやらお札を剝されてしまっていたから、自由に動けたみたいだな?」
「ばかな・・・俺達は祀られているのだぞ?疫病神のように封印なんかされるものか?愚か者よ!」
足を引きずりながら 少し近ずいてきた。
「はたしてそうかな?貴方達3体のお稲荷様は、力が強すぎた・・・」
私は語り始めた・・・誰に語るともなく
「力が強すぎたために、貴方たちは欲望も強かった。祀られて、災難からこの村の人たちを救ったはいいが、その後の要求がどんどん大きくなるにつれ、村人たちは貴方達の存在が邪魔になってきた・・・
そこで村人たちは話し合い、その当時 非常に徳の高い僧侶に依頼し、貴方を封印した・・・そのお札自体の力と言うより、その僧侶の力により、何かのきっかけがあるまでは、動けなかったはずだ・・・このお札は比較的新しい・・・封じる力も弱まってしまっている・・・遠い昔の封印だから・・・違いますか?」
「長々と・・・話おって・・・・くっ」
「だから私はこのお札に、私の念気を込めて石像に巻いてみた・・・その僧侶ほどの徳は無いが、思ったよりも効いたみたいだ」
私は茫然としているみんなに向かって、親指を立てたこぶしを、突き出して笑った。
これで片足が不自由な狐と、身動きできないでもがいている狐が目の前に居る。
さあ・・・どう出てくる?
続く
2007-12-20
きつね憑き 42
へらへら 笑っている・・・
「こいつら自信を持ってるのか?やばいか?」
阿黒さんが龍門さんを庇いながら聞いてきた。
「恐らくそうなのでしょう・・・さっきの狐は、人の体から抜け出してからでないとその力が出せなかったようですが・・・この2人は違うようです・・・」
そう言っていたら、先ほど龍門さんに足を折られた男が、バランスをとりながら立ち上がった。
どうやら現実的なの人間の体は、物理的なダメージを受けたら、すぐ回復とはいかないようだ。
それが起きたら漫画と思っただろう。
いや・・・一巻の終わりか・・・
「さあさあ・・・次は誰かな?ずいぶん人がいるね・・・みんな罰を受けにきたのかな?」
一人がズイと一歩踏み出してきた。
その両手は、体の脇にだらりとぶら下げたまま・・・
何も持っていない手が、かえって不気味だった。
「龍門さん!その拍子木を貸して?」
私は叫んだ。
「あ・・・はい!」
そう言ってお札の巻かれた拍子木を、投げてよこした。
「みなさん・・・奴らの気を引いていてくれませんか?」
「何だかわかんねえが・・・よし!みんな片っぱしから物を投げつけろ!」
社長がみんなに命令した。
みんなが一斉に物を投げつけ始めた。
その隙に私は一気に走った・・・その先には
「はあ〜っ!!」
私は手に持った拍子木を思い切り振り抜いた・・・
その先には・・・首の取れたお稲荷さんの石像があった。
「ガツン!」
相当老朽化していたのだろう・・・意外とあっさり砕けた。
続く
2007-12-19
きつね憑き 41
龍門小百合の気持ちを考えた・・・
危険とは思ったが、その気の迷いが龍門を止める言葉のタイミングをずらした。
龍門さんは手の持つ油あげを、2人の前に投げて、お酒の瓶の蓋を開けた。
それを持ち走りながら、右手には腰にさしていた樫の拍子木の長い棒を持っていた。
1本なのは、先ほど地下で、孤地という狐と会いまみれた時に、バッサリと切られてしまい、短くなってしまったので、今は失われてしまっていたからだ。
「はあ〜っ!!」
油揚げに気を取られた2人に向かい、酒の瓶の中身を撒き散らした!
酒を全身に浴び ただ佇む2人の憑依された男にむかって右手の拍子木を横殴りに振った。
しかし・・・ただの物理的攻撃では効かない事を、先ほどの河野さんの一撃で見ていたはずだ。それなのに・・・・
いや?・・・龍門さんが叩きつけた拍子木には、お札のような物が巻きつけられていた。いつの間に?
その拍子木の一撃が、首を持たぬ方の若者を捉えた。
「ガコッ!」
鈍い音がした。足のひざ下あたりに食い込んだ。
この一撃はさすがに効いたらしい。
左足が不自然に曲がってバランスを崩して倒れた。
折れている筈だ・・・・これで一人の動きを止められる。
「よっしゃ〜っ!!」
龍門は後ろに跳び退りながら叫んだ。
その龍門に向かって黒い塊が一直線に飛んできた。
「キャッ!」「ガツッ!」
「大丈夫か?龍門さん」
阿黒さんが龍門に向って走った。
龍門は何とか右手に握った拍子木で受けたので、その拍子木が当たった鼻から鼻血を出すだけにとどまった。
顔面に向かって投げつけられたものは、足元に転がっていた・・・
狐の石像の耳のない頭だった・・・
「あははは・・・よく避けられたね?顔をグチャグチャにしてあげようと思ったのにね・・・残念だな・・・・」
この狐たちは、孤地と違って、何と軽い奴らなのか・・・その分恐ろしさを感じた
続く
2007-12-18
きつね憑き 40
額から鮮血をまき散らしてのけぞる河野さん。
「だ・大丈夫ですか!!何しやがる!お前たち」
河野さんに集まり、二人の兄貴格の一人が2人の若者に向かってどなった。
悲しいかな、まだ状況がよく掴めていないようだ。
「待ってください。無駄ですよ、説得は」
私の発言に何かを初めて感じたのか、首を縮み込ませて、呻く河野さんを引きずるように後ろの安全な所に下がった。
「井口さん!あの二人・・・」
社長は2人を見ながら私に小声で話しかけてきた。
「そうです・・・お嬢さんと同じです」
「でも・・それじゃあ 娘の友達たちは救われたんですか?」
「はい・・・どうやらターゲット変更のようですから・・・それはそれで困りますがね・・・」
「そうですか・・・それは良かった。本当に良かった・・・うん・・・」
この社長は人の話を聞いていないようだ・・・こっちが今はやばいと言う現実を。呑気で幸せだ。
「阿黒さんどうしよう?」
「う・・・ん。いい考えが浮かばんな・・・わしにはTPOがないんじゃ」
「2人とも!ここは私にやらせて?」
そう言って龍門小百合が前へ出た。
その両手には、油揚げとお酒の小瓶が握られていた。
「龍門さん・・・そんなのじゃ・・・無理かと・・・」
私が遠慮がちに注意したが、勢いがついた彼女には聞こえなかったようだ。
先ほどは背中を断ち切られたので、何とか名誉挽回したかったのだろう。
続く
2007-12-18
忘年会続きです。
みなさん・・・きつね憑きの続編が遅れてしまいまして、誠に申し訳ございません。
今日も今帰りました・・・忘年会続きで・・・
今日はサラリーマン時代の会で、10数年続いている会なので、昔の戻って話が出来る、とっても貴重な忘年会でした。
今年もあと一踏ん張り!!
頑張ろうと、気力が漲ってくる気がします。
人に会うって楽しいですね。
怖いことばっかりじゃなんですよ。
今年新たにご縁が出来た人たちに、幸あれ!!
2007-12-17
12月15日参加者の社交場開設

トラックバックで、交流の場を作ってみましたので、15日いらした方限定での場です。
コメントをどうぞ・・・笑
http://simbbs.com/oppekesane/
2007-12-16
感謝祭忘年会で起きた不思議な出来事
2次会のカラオケBOXに移動して、
しばらく経った頃です。
一通りの身物が行き渡って、乾杯をして話し始めたら、密室の部屋の中に、急激な冷たい風が入り始めた。
私は入口の近くに居るからかな?と思っていましたが、ドアは開いていいないし、部屋の大きさの割に、人がたくさんいて、むしろ暑いくらいであったことを考えれば、そこから不思議が始まっていたのだろう。
店員さんが突然来て
「飲み物12人分お持ちしました」
そう言って入って来たのです。
顔を見合わせるみんな。
「いえ、頼んでいませんよ。」
そうこちらが答えると
「えっ?こちらの部屋からオーダーが入っていたんですが・・・」と不思議がる店員
「でも頼んだばかりだし・・・こっちは頼んでいませんよ。」
と言うとその店員は
「いえ!こちらのはずですが」
と言い、オーダー部屋番号が書いてあるレシート状の紙を見せた。
410号室・・・ここだ。でも頼んでいないのは本当なので、帰した。
可笑しいね・・・と話していたら、しばらくして内線電話が掛かってきた。
「またそちらの部屋から12人分の飲み物のオーダーが入ったんですが・・・」
と戸惑ったような声で質問して来たのだった。
もちろん今回も頼んでいないので、断ったのは言うまでもない・・・
しかし、店員の不思議そうな顔と言い、よく考えれば、カラオケBOXの内戦って、
掛ければ部屋番号を言わなくても、フロントに部屋番号が分るようなシステムになっているそうなのです。
あの時店員が見せた、レシート状の紙が、打ちだされてきた紙なのだろう・・・
じゃあ・・・この部屋から 誰かがオーダーを?
それも12人分・・・
お店側も、他の部屋を念のためにあたってくれたのだろうが、別の部屋でもなかったようである・・・・
やはり・・・あの突然の冷気と、12人のオーダーは、今回のサプライズゲストであったのだろうか・・・
ここに居た、すべての人が、同時に感じた少し びっくりな不思議なお話であった。
2007-12-16
15日の感謝祭忘年会 無事に終わりました
ほん―とにありがとうございました。
結果的に19人の方が集って下さいました。
無謀なる試みにも、喜んでご賛同くださいましたには、心より御礼させていただきます。
2次会 3次会まで続いた饗宴でした。笑
初めてお会いする方も多数いらっしゃいましたし、私も緊張しましたが、楽しい時間でした。
後ほどその時の様子を写真に収めましたので、アップしますのでお楽しみに。
参加された方たちに約束いたしました、参加者特典は、必ず守りますのでそちらも合わせて・・・お楽しみに。
2007-12-14
12月15日 あと一人です。
明日の2007年 感謝忘年会、いろいろとありましたが、いよいよ あと一日になりました。
少しドキドキしています。いつも対面鑑定するのとは、少し勝手が違い・・・笑
キャンセルが出た分の、2つのうち一つは埋まりました。
あと一人分ですが、今日の18時頃までに
ご連絡くださればOKです。
もしご参加の意思がありましたら よろしくお願いしますね。
成功で終わらせて、楽しい2007年の締めくくりにしたいと思っていますから・・・
それから決して 宗教がかったような会ではありませんのでご安心を。
2007-12-14
きつね憑き 39
お稲荷様一体の首が落ちた・・・
シーンと静まり返る深夜の境内には、大きすぎる程の音だった。
凍るすべての人間たち。
その時だった。
その像のすぐ横に立つ男がしゃがんで、その首を手に取った。
その首を手に持ち立ち上がった男の顔が、みんなを見た。
「えへへへへ・・・落ちちゃった・・・首が・・・どうしてかな?どうしてかな?」
首を両手で弄びながらヘラヘラしている。
「まずいぞ!!みんな下がれ!」
阿黒が叫んだ!
もう一人間に合わなかった男がいた。
「本当だ・・・大変な事をしてくれたね?君たち・・・君も、君も、君も・・・」
みんなを指差しながらこの男も笑っている
「大黒!小俣!お前たち しっかりせんか!」
河野さんが叫んだが、もう時遅しであった
「河野さんも下がっていてください。危険です!」
私はそう言って前に出た。その時かすかに足が震えていた・・・本当の話だ。
その脇を河野さんは制止も聞かず走り抜けた。二人の若者に向かって。
その手には竹刀が握られていた。
こんな時の為に用意して来ていたのだろう。しかし・・・
「危ないわ!!河野さん 止めて!」
龍門が叫んだが、それで止まる訳が無かった。
勢いよく飛びこんで、竹刀を大きく振った
その竹刀は、小俣と言う若者の脇腹を強く抉った。
小俣と言う若者は立っていた・・・何事もなかったように・・・
そして手に持つ お稲荷様の首石で、呆然とする河野さんの額を叩いた。
「ぐおっ!!」
軽く叩いたとしか見えなかったが、河野さんは大きくのけ反り、勢いよく後ろへ飛んだ・・・結果的にそれが良かったのだが、その額からは、大量の鮮血が飛び散っていた。
続く
2007-12-12
きつね憑き 38
大きく耳がもげてしまっているお稲荷様の像・・・
「これじゃあ 俺達でも怒りますね」
河野さんと社長が並んで顔をしかめた。
「これが解決したら、家で作り直して奉納させて頂きます。解決したら・・・くそっ!参ったぜ・・・本当に」
社長が舌打ちしながら呟いた。
きっと力ずくで解決する事なら、どんなに楽な事だろうと考えているのだろう。
しかしながらこの件は、力ずくでは解決しない事なのだ。
「取りあえず皆さんは、持ってきたお酒と油揚げをお供えしまくってください。漏れのないように・・・」
私はみんなに指示して、すべての場所にお供えさせた。
そうこうして ここに到着して30分くらいしたころだった・・・
「ゴツ!」
私は音のする方を振り返った。
「た・大変です!お稲荷様の首が!首が!」
なんとお稲荷様の首が落ちていた。
ひびが入っていたとはいえ、首が転がり落ちるとは・・・
その時だった・・・
続く
2007-12-11
きつね憑き 37
私たちはBOXカーに乗り込んだ。
「こういう形で一緒の行動をとれて、私 光栄です・・・龍門小百合と申します。阿黒さん覚えていてくださいね?」
龍門が改めて阿黒さんに手を差し出した。
「おう・・・こちらこそ。阿黒臣従と申します・・・じゃ。あははは」
阿黒さんが龍門さんの手を大きく振りながら握手している。
「確かにまさかこうして3人で車に乗り合わせるとは・・・ね。」
2人を見ながら私は呟いた。
「井口さん・・・私が井口さんを紹介したばかりに・・・申し訳なかった。本当に」
阿黒さんが真顔になって頭を下げてきた。
「本当に・・・ですね。」
「すまん・・・」
「許せない・・・」
「そんな・・・・・」
「なんて・・・ね!さあ そろそろ着く頃ですよ・・・気が強くなってきましたから」
私は前をまっすぐ見ながら言った。
「本当にターゲットを我々に切り替えてくるのか?」
「間違えないと思いますよ。気を引き締めて」
そう言っている間にも車は止まった。
まわりは真っ暗だ・・・・
境内はライトで照らし出されていた。
神社の神主さんには話が付けられているらしく、誰も出てこない。
しかし、人数は20名近くが蠢いている。
「神社が狭く感じますね。それも不釣り合いなタイプの人たちで一杯だ」
「井口さん 阿黒さん 龍門さん こちらです。」
河野さんが先に来ていて案内した。
「このお稲荷さんの像です。狛犬のように対になっています。」
「この耳ですね?確かになくなっている。それも思っていたよりも大きく欠損しているな・・・・」
「相当重めのカバンを無理に掛けたのだろう・・・首までもげかかっている・・・」
続く
2007-12-11
12月15日の会の件ですが
急きょ空きが2人出ました。
まあ この時期は予約制の為、今さら変更は出来ませんので、不参加の方の分がぽっかり空いてしまいました。
(会費を前会費にしていなかったもので)
そこでもし・・・今からでもご参加をして下さる方がいましたら、2名分なのですが、いらっしゃいませんか?
もし、「はーい」と言う方がいらっしゃったら、お願いします。一応 14日までにご連絡ください。
用事が出来ての不参加はしかたないのですが、もう少しキャンセルのエチケットを考えていただける人たちと、2007年を送りたいと思います。笑
2007-12-10
きつね憑き 36
「しかし・・・井口先生、何でほかの二人はまだ誘導されないんですかね?」
社長が不思議そうに聞いてきた。
まだ神社に待機させた人たちから連絡はない。
「それは、孤地というきつねの気が消えたからですよ。」
「そうだな・・・彼らも慎重になっているのだろう・・・というか、もしかして?」
阿黒さんが何かに気がついたように言った。
「ええ・・・私もそれを考えていたわ。井口さん・・・やばいかも!」
龍門小百合も同じ事に気がついたようだ。
「俺も・・・いや、私もそうれを・・・心配していた・・・早くお稲荷神社に行こう」
3人は即座に決めた。
「何がどうしたんですか?」
びっくりして立ち上がった社長たち、残留部隊の人たち。
「きっと向こうを後回しにして、こちらにターゲットを変えたのではないかと・・・そういう話じゃよ・・・」
阿黒さんが簡単に答えた。
社長たちの顔色が変わった。
「おう!みんな急ぐぞ!すぐに出発だ」
社長はそうみんなに言ってから、私を振り返り
「先生は俺達が必ず守りますから!」
そう宣言してきた。
その目はさすがに堅気の目をしていない、戦闘的な目に変わっていた。
しかし・・・ありがたいのだが、おそらく守る事は難しいと思う事は、3人には分かっていた。
3人は目を合わせた。
自分たちは自分の力で・・・
各自が目でそう言っていた。
そして夜中の移動が始まった。
続く
2007-12-08
12月15日の件
ドキドキしますね・・・
初めてお会いする人も多いし・・・
自分で幹事もして、幹事としてのドキドキ感と、井口清満として期待して来られる人たちにお会いする緊張感で・・・
まあ 出たとこ勝負ですがね。笑
それから申し訳ございませんが、サイン希望の方は、サインできる物をお持ちいただければ助かります。
よろしく・・・・(用意しようと思いましたが、いらないと言う人がいた場合にショックだったので・・・)
2007-12-08
きつね憑き 35
ドアの前に立つお嬢さん。
「あたし・・・あたし、みんなに迷惑をかけたみたいで・・・まだ頭の中がボーッとしていて、よく思い出せないんだけど・・・でも・・・みんなに迷惑を掛けた事はすごく感じる・・・ごめんなさい」
「井口さん・・・」
阿黒さんが目で語りかけてきた。
私は立ち上がり、そのお嬢さんの前に立った。
「井口と言います。貴方は何も気にしなくても良い・・・少し頭の中の靄を消してあげるから、少し頭を触らせてね?」
「はい・・・」
驚くほどに素直だった。
パニックになる前に、少し頭の中をまとめ、鎮めるために頭の中に気を送った。
「これで・・・楽になるよ。」
私はお嬢さんの頭から手を放しながらそう言った。すると・・・
「私・・・井口さんと言う名前を、何度も何度も夢の中で聞いた気がするんです。井口さんが助けてくれる!ってそう夢の中で思っていました。」
「そう・・・それは正夢かな?そして君はいまこうして立っている。無事にね。」
「何日も前から・・・意識が薄れて行き・・・みんなの声が遠くで聞こえていて・・・そうだ・・・狐?狐が怖い目で私を見ていた・・・夢の中でずっと。」
「今はその怖い狐はいないよ・・・安心して。」
こうして見ていると、本当に先程までの怪力が想像つかないくらい華奢だ。
「そうだ・・・友達が・・・美佐江と雄二君が・・・そう・・・狐は・・・あのお稲荷さんに行った時からだから・・・あの二人も・・・」
「ほう・・・そこまで分っているんだ・・・それでも落ち着いているな・・・大したものだ。」
「私には皆さんが居るから・・・でもあの二人には守ってくれる人達が居ない。」
「お稲荷さんの記憶があるかい?」
「はい・・・あります。」
「君たちはあそこで何をしたのかな?」
「はい・・・お稲荷さんにある狐の石像に、バッグを掛けて・・・狐の首にぶら下げて・・・それで話し込んで・・・ごみも散らかして・・・それから・・・バッグを下した時に・・・・」
「下した時に?どうしたの?」
「あの・・・狐の耳が折れて・・・ポテッと落ちちゃったんです・・・その落ちた耳を、雄二君がやばいからと言って、賽銭箱の中に入れちゃったんです。証拠隠滅とか言って・・・大変な事をしてしまった・・・本当に。怒られても仕方のない事をしてしまった・・・・」
私はみんなを振り返った・・・
みんなも呆然としてその話を聞いていた。
「それなら怒られて当然だわ・・・」
和服姿のお母さんが溜息交じりに言った。
「どうりで・・・いたずらレベルであそこまでするとは思えなかった・・・やはりな」
阿黒さんが同じく溜息をついた。
「うん・・・悪いのはこちらか・・・ですね?」
私は自分に言い聞かせるように言った。
孤地(コチ)と言う先ほどの狐の事を考えながら言った。
少し心がざわついた。
続く
2007-12-07
肉球のある手

これは実は私の手です・・・
指の付け根に3つの肉球があります。
タコではなく、ぷにゅぷにゅで柔らかい肉球です。笑
ぜひ対面鑑定した方は、実際に触って確かめてください。
きっとご利益があるかも知れませんよ。
2007-12-07
きつね憑き 34
「こんな時間になってから勝負と言うのは、疲れるな・・・」
阿黒さんがボソッと小声で言った。
私は自分の手のひらを見つめていた。
その両掌に、念の籠った気を送ってみた。
まだエネルギーの補充が足りない。
額のチャクラが動いた後は、必ずこうなってします。
みなさんは漫画の世界と思うでしょうが、徳の高い僧侶などや、ヨガの達人などはこのチャクラを、もっとうまく使いこなすようだ。
下っ端らの丹田から背骨をとうして気を上げてくる。
私に場合はカラカラと歯車がきしむような音を立てながら回り始める・・・
しかし今は・・・掌の光が足りない。
「今回は阿黒さんが主役になるかも知れない・・・」
「おいおい!冗談じゃないぞ!!」
そういって私に背中に自分の両手を添えて、自分の気を送り始めた。
私の気を補充しようと必死のようだ。
しかし残念ながら気の質が違うため、あまり足しにはなっていなかった。
「準備できました。そう河野さんが伝えにきた。
「奥様・・・それから森野、宮下、友利の3人は奥さまを守りながら、お嬢さんを見ていてくれ・・・それ以外の奴らはこれから出張るぞ!!!」
河野さんがそう指示した時だった。
一つのドアが開いた「ガチャッ」
そこに立っていたのは、お嬢さんだった。
一瞬緊張がみんなの中に走った。
「あたし・・・・あたし・・・・」
うつむいたまま小声で話し始めた。
続く
2007-12-06
きつね憑き 33
「井口さん・・・本当に油あげを喜ぶものなのかしら?」
「確かに私も分からない・・・でも昔から言われているのも事実だし、意味があるんだと思うよ。ほかに代わりも考えられないからな・・・」
「そうじゃ・・・ようは気持じゃよ。」
阿黒さんも一気に食べ物を口に運び始めた。
「井口さんも腹を膨らませておいた方が良くないか?」
「ええ・・・もう充分ですよ。」
そう言って包帯を巻かれた右腕に力を入れてみる・・・・ズキッ!・・・痛い。
「大丈夫ですか?傷は痛みますか?」
この家の奥さんが心配そうに聞いてきた。
「いや・・・駄目そうです。痛いです。」
そうふざけて言う私をみて、みんな吹き出した。
30分が過ぎた・・・祖父の秘書と、ここの若者たちが同時に帰ってきた。
みんな息を切らしている。
その量は大皿に山盛りになった。
この時間にこれ程の油あげをよくぞ集めたものだと感心してしまった・・・
「多い事に越した事はないから全部持って行きまょう。あとは白い小皿があればそれも全部持って行ってください。」
私は手早く支持を出して立ち上がった。
続く
2007-12-05
きつね憑き 32
「でも・・・井口さん」
阿黒さんが確認するように聞いてきた。
「あの孤地(コチ)と言うきつねが言っていたが、残りの高校生・・・神社に連れて行き、罰に掃除させる・・・と言っていただろう?それ以上はせんのではないか?それのもうこの時間だ・・・簡単に家を出る事は難しい時刻だし、この家のように子供の変化に家族も気がつくと思うから、よけいに家は出れないのじゃないかと・・・そう思うんだが・・・井口さんは?」
「孤地か・・・」
私は自分の右腕を抑えた。
稲荷狐の攻撃で、木枠の刺さった腕の傷が疼いた。
今は包帯を巻かれているが・・・
「私も掃除ならば問題なしと思って、帰れると考えていたのですが・・・しかしここの状況が分かれば他の稲荷狐もそれだけで済ませるかとの疑問が湧きました。」
「確かにな・・・井口さんから見て、他の2体の狐は強い霊気を持っていそうかね?尻尾とかは・・・」
「分りません・・・でも孤地が2本尾の狐でしたから、それくらいの霊力は持っているかと思います。」
私はなおも腕をさすりながら答えた。
傷口が更に疼く・・・・・
その時、話をじっと聞いていたこの家の祖父・・・お爺さんが口を挟んで来た。
「あの・・・よろしいですかな?」
「何ですかな?」
顔見知りの阿黒さんが聞いた。
「私には霊やお稲荷様の事はよく分りません。しかし、商売をやっている人にとっては、敷地内に小さい稲荷を祭っている所が沢山あります。この家も・・・仕事はともかく稲荷を祭っています。だから・・・」
「稲荷があるんですか?祠?赤い鳥居?」
「はい!裏庭に・・・神の類ですよね?敵対するのはまずいんじゃないかと。」
確かに・・・稲荷に敵対はしたくは無かった。
「今回は悪いのは娘たちです。ですから待つんじゃなく・・・こちらから先回りして・・・」
「先回りして?」
「これから詫びに言ったらどうかと思っています。全身全霊を掛けて・・・酒と月並みですが油揚げをたんまり持って・・・それと神社に寄付を・・・これは私が用意します。いかがでしょうか?」
この意見は考えてもいなかった・・・
根性が座っているからこその発想だったであろう。
「良い考えだ・・・それは。」
私は頷いた。
「用意できますか?大量の油揚げとお酒は」
「はい!30分あれば・・・」
今から30分だと3時には間に合う。
「お願いします。」
私がそう答えると、大きくうなずき電話を掛けた。
どこへ掛けたかは分からないが、短く命令口調で用意するものを伝えた。
電話を切って
「私も職業柄秘書と言われる者たちが数人います。車の中に待機させてありますから・・・その者たちが大急ぎで走ります」
「親父!俺達も用意させる。」
ここの社長が慌てて答えた。メンツが立たないと言う感じだった。
「そうだな・・・念のために。」
「おし!お前ら・・・今度は油あげだ!
豆腐屋をたたき起せ!」
一気に建物の中が騒がしくなった。
続く
2007-12-04
きつね憑き 31
第二章
「先生・・・神社のやつらからまだ連絡が入らないんですが、来る可能性は高いのでしょうか?もしかすると、娘に憑いていた狐が嘘を言っていたと言う事はないのでしょうか?」
親父さんが私の表情を伺うように覗き込みながら聞いてきた。
「はい・・・その可能性も無い事もないですね。ただ・・・・注意は必要でしょう。どこまで出来るか分りませんが・・・」
「そうですね・・・」
そう私に言ってから数人の若者に向かって
「おい!お前たちも行ってきてくれ。多い事にに越した事はないからな。ただ、ポリには気をつけろよ?怪しまれて職務質問されたら、説明のしようがないからな」
「分りました。私も行きます。」
そう言って河野さんも立ち上がった。
リーダーとしていてもらう事はいい事だった。
「河野さん・・・何かあったら、自分たちでどうにかしようと思わない事です。すぐに連絡をくださいね。」
私は念を押した。
「へい・・・力じゃ勝てないのは解ってますので・・・」
頭を一つ下げ、6人の若者をひきつれて出て行った。
これで神社には今の7人と先に言っている2人で合計 9人が配置されることになる。
多少広い神社とは言え、異様な雰囲気だろう・・・ただ抜け場所も少なくなる事が救いだった。
「阿黒さん・・・我々も準備しておきましょう?」
「井口さんもそう感じましたか?」
「本当に?2人とも凄い!!私には何にも感じないわ・・・」
「確信は無いけど・・・何となく。時間的には2時を過ぎましたから・・・」
大きめな飾られた時計の針は、夜中の2時15分を指していた。
丑三つ時・・・・・それは2時だから
続く
2007-12-03
人生はあみだくじのようなもの
人にはいろいろな路がある。
ただ悲しい事に、人は急いだ決断、急を要する選択をしなければいけない時があります。
そして・・・そんな時におこるたったちょっとの判断ミス・・・
ただその時に人は判断ミスが分からないから辛いものです。
この選択・・・という路の、本当に隣の路を選んだ時・・・・
出だしはほとんど変わらずに見えるもの
しかし徐々にかけ離れて行く・・・
結果は?
全く違う答えにつながってしまう。
その理由は、途中で遭遇する難関が違うからなのです。(あみだくじで言えば横線)
こんなはずじゃ無かったのに・・・・・
こんな結果を望んでいなかったのに。
私たちの仕事は、そんな時に大事な横線を入れてあげる事なのです。
でも・・・ゴールに着いてからでは、横線の入れようがありません。
自分のたった一度の人生なのだから、大事にしてください。
敏感に・・・それが勝者の大事な条件です
2007-12-03
2008年の運勢私も気になります
もう2007年もひと月を切りましたね。
早いものですね・・・1年て。
2008年はどういう年になるんだろう。
年金不安、介護不安、物価不安、生活不安、株価不安、政治不安・・・
数えればきりがない・・・
私事も気になります・・・泣
人を見る事は出来るのですが、自分の事になると、私情が邪魔をして・・・
自分の確度が分るだけに・・・分っているだけに自分では見たくない・・・
こんな気持ち・・・なのです。
ですからたまに、タロット占いや、霊感占いの先生に、本名でこっそりお願いをしようと考えたりしています・・・が
考えてみたら私は本名でやっているので、本名が名乗れない・・・・・泣
へたにお願いしたら試しているみたいで失礼に当たってしまうのではないかと・・・
いろいろ考えてしまい、未だにお願いできません。
でも・・・思いきって聞いてみようかな?
ドキドキしながら考えています。
2007-12-03
12月15日(土)
このブログで、他愛もない考え方で、2007年感謝祭的な 飲み会・・・単純に考えると忘年会のようなものを呼びかけました。
ありがたい事に、怖々発表した私の気持ちと裏腹に(誰も参加依頼が無かったら・・・と思ったら)20名もの参加者さんが集まってくれる事になりました。
なかには申し訳なくお断りしなければいけない方もいて・・・本当にすみませんとしか言えないのですが、これを一つの切っ掛けにして、また次回も考えてみたいと思いました。
2007-12-02
きつね憑き 30
「さあ・・・連絡があるまでは・・・食べてください。腹が空いたでしょう?」
確かに腹は減っている。
仕事から帰って着替えようとしていたら、突然の拉致・・・さっきまでは必死だったので腹の減りは忘れていたが、時間も24時を回って・・・夜中だ・・・参ったと思う気持ちが一瞬この場の緊張を忘れさせた。
俺はサラリーマンだ! そう心の中で叫んでいた。
しばらくすると息を切らして 焼酎を買いに走っていた若者が帰ってきた。
「これでいいですか?」
そこには芋焼酎の一升瓶が握られていた。
おそらくこの時間だから、付き合いのある飲み屋で無理やり手に入れてきたのだろう。
悪かったと言う気持ちもあったが、今だけは少しわがままを許してもらいたい・・・
これからの事を考えたならば・・・
私は焼酎の水割りを3杯ほど飲んだ・・・
頭が冴えて、今日は酔いがやって来ない。
そんなものなのだろうか・・・緊張と言う縛りがアルコールをも打ち消すのか・・・
もっと飲めば酔えるのかも知れない。
しかしこれ以上飲む事は、さすがに出来ない気分だ。
時間は夜中の1時30分を回った・・・
連絡は・・・まだない・・・
第一章 完