「立木 源四郎さん・・・気の毒な人だった。彼は何も罪を犯しては居なかったのに、金持ちの身勝手な信仰心により、落とさずにすんだ命を奪われた。
清兵衛老人・・・それに○○さん、お嬢さん。これは忘れてはいけない事ですからね。私も約束を交わしたので責任があります。一緒に守ってあげましょう。」
「はい!私たち親子は、今回この件が解決しましたら、傾いた祠と一緒に、供養等を建立します。」
「私からもお父さんに必ず話します、先生!」お嬢さんも、初めの頃から比べて、随分大人びたように見えてくるから不思議です。
「さて・・・神か。しかしそう言っても、あんなに激しいラップ音が続いたらたまりませんよね?とりあえず私が静めましょう。お家の中にもう一度入らせて下さい。」
3人と清兵衛は、まだ真新しい新居の方に行った。
セ○ムのセキュリティに守られた頑丈目なドア。
靴を脱いで一歩踏み込んだときに感じた戦闘的な気の塊。
親子を私の後ろに下がらせて、私が前面に出た時。
「ドン!ドン!ドン!」
まるで威嚇するようなラップ音・・・
「おいおい・・・早速か?」私は少し可笑しくなってしまいました。こうも私たちの行動を警戒していたとは・・・
「清兵衛さんには見えますでしょう?」
「おお・・・何と言うのだ・・・この者たちは?
物の怪か、動物か?人ではないのか?」
ここからは実際にこの中で生活している親子の為に、そのままの解説は控え、都合の悪い会話ははぶき伝える事にしました。
「そのようですね・・・どう思います?」
「真ん中にいる奴が・・・その大きな奴が親玉か?」
「いや・・・体の大小ではなく、気の大きさで見てみましょう。しかしなんて真っ黒な気なのだ。それにこの匂いは・・・腐敗臭か・・・」
続く