逃がさなければ良い・・・逃がさないようにする。
簡単なようで難しい話である。
「どのようにするのじゃ?こやつらを・・・」
清兵衛老人も、興味ありげに乗り出してきた。
「逃げようとする奴らは、必ずこちらの歩調に合わせ逆に進みます。今 ここまで来た感じで分かりました。決して無駄な動きはしないのか、出来ないようです。」
「そうじゃな・・・エネルギー体としては弱いようじゃからな。しかし・・・」
「そうですね。それが分かっただけでは何も意味がありません。だから・・・私は前に出ず、後ろに引きます。」
「追い詰めるのではなく、逃げるのじゃな?そうすると奴らは前に追いかけて来る形になる。そうか、そのままお前の後を追わせ、呪縛帯に捕らえ動けなくする・・・か」
「老人・・・お静かに願います。」
「おっ・・・すまん!つい興奮してしもうたわ。」
私が実行しようとした方法は、老人の指摘通りであった。
呪縛帯とは、大きなパワーや形の霊体を、ぎゅっと縮めて捕獲する、ネットのような物を、霊的気で作りだすものである。
「これから私の後方から離れて下さい、老人。」
「おう分かったわい!」
私は気を集め、一気に練り固めたネット状の呪縛帯を作り上げた。
ビリビリと、電気のプラズマのような光を発しているネット。
続く