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ラップ音 31

2007-02-16

「井口よ!この気塊は、源四郎が言っていた順番の主かも知れんぞ!」
清兵衛老人が、後ろに下がりながら私に想念を送ってきた。
「そのようですね。こんなにキツイとは思いませんでした。しかしどんなに強くても、これは神ではない・・・影響を受けただけの塊のはず!下がっていてください。そしてあの親子を庇ってあげていてください!」
「分かった・・・親子を庇うくらいはわしにも出来よう・・・この気の影響を受けぬように。」

老人が、目の前で起きている異様な空気の圧縮と、バチバチ音が現実に起きている箇所を凝視して、立ち尽くす親子の前に、見えない壁として立ち塞ぐ。

「恭空無光 真奇力存!」その言葉を3回唱え、自分の手を大きく前に突き出した。

漫画ではない漫画のような様子・・・

しかし現実に目の前の白い塊が、突然 親子の目にも見えるように姿を現し、時計回りと逆方向に急速に回転しながら、徐々に小さくなっていき、チッという音と共に消えた。

部屋の中・・・正式に言うと、ほぼ私の立ち位置は、この家に入ってきた玄関のほぼ近くまで戻っていたのだ。
ここまで後ずさりさせられてしまった訳です。
「急に明るくなって、重苦しい感じがしなくなったわ!」お母さんが答えた。
「うん!怖くないし 寒くない・・・消えた。」
お嬢さんもそう感じたのだろう。

「やれやれ・・・井口よ、やったな。これでこの家のラップ音は止むだろう。見事だったぞ。」
「はい・・・ありがとうございます。」腕を突き出したままの私を怪訝に思い、老人が尋ねてきた。

「どうしたのじゃ?その腕は・・・」
「少し痺れているだけです。感覚が失せてしまったようですが、時機に治ると思います。」
結構 やばいかもと思いながらも、腕をそっと下ろしてみた。
                  続く

Posted by kiyoman 23:21:24 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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