外に出た私たちは、外の明るさに目を奪われた。
その瞬間だった!
出て左側からスッと現れた人影に驚かされた。
源四郎と同じようにこの家に呪縛された、幼い女の子だった。
そう一人がその後ろから・・・老婆だった。
この老婆も同じように呪縛されていたのだが、先ほどの強い瘴気を消し去った事により、呪縛そのものも解けたようだ。
「お前たち・・・動けるのじゃな?おお・・・あの瘴気が・・・では、あの瘴気自体がお前たちを呪縛
させていたのか?」
第6代 ○○家 当主 清兵衛老人が聞いた。
私は様子が見えない親子に、この光景を説明した。
「今ここに、源四郎さんと同じように呪縛されていた幼い女の子と、老婆が来て、君たちのご先祖さまの、清兵衛老人と会話を始めたんだよ・・・と。
「二人とも自由になったの?」お嬢さんが目を潤ませて聞いてきた。
「自縛霊ではなくなったようです。でもこれじゃ浮遊霊になっただけだけど・・・笑」
すこしふざけた口調で言ってみた。
「先生!」と親子二人に叱られた。
頭をペコリと下げて私は 3体の霊体たちに向き直った。
「呪縛自体は、あの瘴気らの力では無かったのじゃが・・・あの黒い瘴気が生まれてからは、わしらが苦しめられたのじゃて・・・何故だかわからんじゃが、こう体全体をギュッとされて、声が聞こえてきた。」
老婆が話した。
「あたしも・・・聞こえた。この家の者を憎め・・・って。追い出せって! 強く強く願えって聞こえた。」
少女も話に割って入ってきた。
続く