こちらが突然声を掛けたもので、死者はとてもビックリしています。
それはそうです。
今まで死んでからと言うものは、誰に声を掛けても、誰も反応してくれず、話しかける事自体を諦めかけていた頃に、唐突に自分を見える上に、自分に放しかけて来た人間がいたのですから・・・
「貴方には私が見えるのですか?!本当に見えるのですか?!」
目を大きく見開いて、私に聞いてきた。
「ええ見えますよ。それに・・・貴方に話しかけている位ですからね」
「そうだ・・・そうだよね。でも、そうだとしたら貴方も死人?霊魂なのですか?」
「いえ違います。私は死人ではありませんよ」
「じゃあ・・・生きている人でも私を見ることが出来るんだ・・・じゃあ何故、みんな聞こえないふりをしてるんだ?妻も息子も友達も・・・俺をからかっているのか?」
この方は、生者の私が見えるという事で、大きな勘違いをしてしまったようだ。
私が見えるんだから、他の人たちも見える筈だと。
しかし、それは大きな勘違いである。
「おい、お前たち!俺だ・・・俺はここに居るぞ!何故気がつかない?」
「○○さん・・・お止め下さい。誰も貴方の声には気がつきませんよ」
「・・・・じゃあ何で貴方は見えるんだ?可笑しいじゃないか?」
まだ理解できていないようだ・・・
続く