私が指差した場所は、祭壇のロウソクでした。
「このロウソクの炎・・・これなら今の貴方でも動かせます」
「ロウソクの炎・・・」
「意外とみなさんは、ろうそくの炎を見ているんですよ。私がお焼香した時に、炎が大きく伸びたとか、炎が大きく揺れたとか・・・それをみなさんは、死者が喜んでくれていると言うとらえ方をしているんです」
「確かに・・・私もお墓参りに言ったりした時に、そういった記憶がある」
「そうでしょう?ですから貴方が気持ちを伝えたい相手の時に、このようにすれば・・・」
私はそう言うと、炎を手で包むようにして、目をつぶりました。
「気持ちを炎に向けるだけでいい。そうすればこのように炎は立ち上がる・・・」
そういった瞬間にロウソクの炎は大きく伸びたのだった。
ボワーッ!
「分かりました。あの妻と息子に伝えたい時には、もっと率直な伝え方は出来ない物でしょうか?」
「なるほど・・・確かに」
少し考えた後に、葬議場を見回して
「今 奥さんとお子さんが立っているあの場所へ言ってみて下さい」
スーッという形容が正しいような移動で、向井さんは自分の奥さんとお子さんの後ろに立った。
はたして私はどういう方法を教えたのでしょうか?
続く