その問題の部屋・・・
付近一帯を停電にしてしまうほどの力を持っている何者かが居る部屋。
「じゃあ さすがに私でも怖いけど、その部屋に向かいますか・・・」
これは私の本心であった。
昨晩の停電と寒さの恐怖は、私にもさすがに恐怖として残っていた。
「さあ・・・入りますか。」
みんなは部屋には入らずに、入り口で見守っていた。
懸命な判断である・・・
「ここですね・・・今日はやり方を変えましょう」
そう言うと私は、例の場所辺りに座り込んだ。
「先生!大丈夫なんですか?」
心配してくれる声を、片手を上げて制した。
「さて・・・昨日は気分を害してしまったようですから、今日は私も昨日以上に真剣に対話します。
そう言うと手を合わせて、自分の印を結び、呪文を唱え始めた。
そしてそれが終わると、再び畳に右手を当てた。
「フーッ」
大きく呼吸をして、その右手に全神経を集めた。
昨夜とは明らかに違う手ごたえが伝わってきた。
昨日ははじかれる感覚だとしたら、今日は吸い込まれるような感覚がした。
続く