吸い込まれるような気
私はそこに向かって念気を送り込んだ。
昨日とはまったく質の違った、挑戦的ではない友好的な気を・・・
しかしその中からは、まったく反応がなかった
「・・・・・さてどうするか・・・」
私はもう一度その場所に、もっと深い場所に念気を送り込んだ。今度は昨日の挑戦的な気と、友好的な今の気をミックスしたような念気を
「おまえか・・・昨日の」
静かで太い声が返って来た。
「はい!昨日は大変失礼な事をしてしまいました。お許し下さい。」
「おまえのその気・・・なんだそれは?」
「これは私が練り上げた気・・・念気と言います」
「その気であれば、邪霊などにはかなり有効的であろうぞ、しかしわしのような者には、まったく不愉快にさせる気・・・念気?だったぞ」
「はい・・・通常私の相手にする者は、邪霊などです。ですから貴方のような位の方には、不快感を与えてしまったと、十分感じております」
私は畳から手を離さずに頭を下げた。
「うむ・・・しかし・・・少しは効いたぞ。だから年甲斐も無く怒りを感じて、暴れてしまった ワハハハ・・・」
今日の気には、怒りをまったく感じなかった。
むしろ友好的な気を感じる。しかし油断は禁物であった。
「お怒りはお静め下さりましたか?それとも何かをお求めになりますか?」
私の問いに、目に見えない目が、一瞬ギロリとにらみ付けたような感じがした。
続く