にらみつけられる・・・物理的にそういう訳ではないにもかかわらず、圧倒的な目を意識した。
「面白いやつだな・・・お前」
怒りがこめられた気が、フッと消えた。
「お怒りは十分にわかります。この土地から出て行けという貴方の気持ちも。」
「もうよい・・・この土地を浄化した。昨夜お前の念気で、ワシは弾けて怒りをあらわにしてしまった。土地を守る筈のワシが、周りに住む他の者たちにも、多大なる迷惑を掛けてしまった・・・これはいかん事だった。」
「いえ・・・その怒りも仕方の無い事・・・突然いらいらしている貴方に、あんな念気をぶつけられれば・・・弾けもします」
「結果的にお前がアレをしてくれたおかげで、この家の者たちは、わしに気がつき、この家を空ける事が出来た。そしてわしは浄化を自らの手でし直した。」
「先ほど如来様が・・・」
「そうじゃ・・・わしの浄化が終わったので、解放されたのだ・・・」
「失礼ですが、貴方のお名前をお教えいただけませんでしょうか?」
「わしの名か?わしは地の神・・・地竜道神じゃ」
地の竜道・・・水脈を司る神か・・・
「では・・・ここには井戸が?」
「そうじゃ・・井戸をむやみに埋めてしまった事から始まったのだ。その水脈がそとの柱の下を通っている・・・」
「外の柱?電柱ですね?だからショートして火花が出たんだ」
「明かりが消えて、人は弱くなる。活動をしなくなる・・・だから清めるには一番いいのだ」
「地竜道神さま・・・今後・・・この家に気をつけさせますから・・・お許しを」
「うむ・・・わしは少し眠るでな・・・」
そう言うと、声が更に下に沈んでいった。
続く