さっきまでと表情が変わった・・・
目の色も変わった・・・
「聞こえますね、徳丸さん。今の貴方なら」
私はシェフに話しかけた
「俺は・・・俺はあんたに・・・殺そうと思ったんじゃない!ただ・・・今の生活を守りたかっただけなんだ。」
シェフは自分の両手を見つめながら叫ぶように言った。
まだ感情の制御が上手く出来ないようだ。
「今の生活?どんな生活ですか?徳丸さんの守ろうとした生活って・・・」
「私の守りたかった生活って・・・家族を守るという・・・?????」
自分の言葉の矛盾に、突然気がついたように、髪をかきむしり始めた・・・
「そうです・・・貴方は死んだのです。守る事は出来なくなってしまったのですよ・・・悲しいけど」
私の言葉にハッとした顔を上げた。
「守りたかったんですよね?大切な家族ですものね。お子さんも一人っ子で心配だったでしょう?」
「ウオー・・・!私はどうすればいい?どうすればいいのだ・・・・う・う・う・・・」
号泣と言う表現がぴったりのなき方であったが、死者のそれは何故か 悲しみに満ちていた。
続く