奥さんは、パンフレット類の間を注意深く調べた。
「先生・・・これは?」
そう言って手渡してきた物は、どこかの鍵であった。
「何処の鍵ですかね?見た所あまり重要な所の鍵ではないようですが・・・会社の私物なんかは調べましたか?」
この鍵が意味のあるものだと思い、聞いてみた。
「会社の私物・・・あっ!そうだ、小さなおもちゃの金庫が入っていました。緑色の・・・おもちゃの金庫のようだったのと、振ってみても何にも音がしなかったので、そのままになっています。」
「その金庫はありますか?」
「はい・・・ちょっと待って下さい・・・」
そう言って奥さんは隣の子供部屋らしき所に入っていきました。
「これです・・・確かに鍵穴がありますが・・・」
そう言って手渡されて金庫は、確かにおもちゃのような金庫でした。
しかしちゃんと鍵穴があり、コンパクトな為、簡単に何かを入れておくためには良いのでしょう。
「鍵を差し込めるかどうか試していいですか?」
「はい・・・お願いします。」
緊張の時が過ぎた・・・
この鍵が合わなければ、探す事は困難な事であろうと思う。
おそらく・・・この鍵が符合するのだろう・・・
ちらっとシェフのほうに目を向けると、小さくうなずく姿が見えた。
続く