何か戸惑う不動産屋の主人。
「早めに決めたいので、見せていただけませんか?」
私の押しに根負けしたのか、不動産屋の主人は
「私は今からは行けませんから、カギを預けますから、見てきて下さい。」
「えっ?一人でですか?カギを預かっちゃっても良いんですか?」
あまりにも簡単な申し出に、私も一瞬止まってしまいました。
それほどまでにして、この時間に行きたく無いという理由・・・
おそらくズバリなのだろう。
「分かりました、これからすぐに行って見てきますので・・・カギもすぐにお返ししますから。」
そう言って私はすぐその物件に向かった。
そこから歩いて2・3分の距離でした。
時間は8時半ごろであった。
薄暗いポストの横のホール
階段を上がってすぐの部屋だった。
2Fにはもう一部屋あった。
ガチャガチャ・・・
カギを開ける・・・この瞬間からだった
重苦しい空気と共に、何故か腐臭・・・
まさか遺体がある訳では無いだろうが、この腐臭は、まだこの部屋で人が死んでから、成仏しきれていない証だろう。
霊として存在している・・・地縛霊として・・・
これでは昼間でも嫌な感じとして、普通の人間でも感じるだろう。
ましてその原因を知っている人間にとって、この時間にここに来たいと思う人間はいないだろう。
しかし・・・このような部屋が、すぐに空室として貸し出されている事も事実であった。
続く