あの時 口にしなかった言葉・・・
「ねえ・・俺さっきから気になっているんだけど、宮部さんの影が、一つだけ妙に薄くないか?」
3人は突然の坂下発言に驚き、宮部典子の後ろを見て、そして自分の影を見た。
「なんか・・・本当だ。違うよな?裕子?」
「うん・・・ごめんね、典子。でも私もなんだかそう思うし、背中がゾクゾクするんだ。」
「えっ?ホント?うそだよ・・・」
典子は慌てて立ち上がりながらそう言った。
「それからその宮部さんの影から、もう一つの影が別れて動き出したんだ・・・すーっと」
坂下は、薄くなったと思われる理由を伝えた。
「影が分離したのか?おい!それって誰の影だよ?宮部は動いていないのに影が勝手に?意味わかんねえよ・・・」
加藤も立ち上がって、辺りを見回しながら言った。
「ねえ!みんあひどくない?人が住む家よ?」
宮部典子は半泣きになりながら言った。
「ご・ごめん・・・みんな一度冷静になろう。座れよ。加藤も裕子も・・・」
続く