「井口先生が来るまで耐えるんだ!!」
坂下が励ますように言った。
「ひひひ・・・早く帰ろうよ・・・・あの・・・あの部屋へ・・・ご招待するよ・・・お前達を」
男が窓に張り付いたまま不気味な声で話している。
「気にするな!あいつの言葉に耳を貸すな。」
加藤も坂下に習って叫んだ。
「おいおい・・・無駄だよ?こんな所へ隠れていたって・・・俺の・・・俺の部屋に入ってきたヤツは許さない・・・今までも何人かのお譲ちゃんが・・・ひひひ・・・恐怖に引きつり・・・可愛い顔が・・・それはそれは醜い顔になって・・・すぐに出て行っちゃうんだな・・・ひひひ・・・」
「あんたはあのアパートに住んでいた人なの?」
裕子が突然突っかかるように叫んだ!
「俺はあそこに昔建っていた、平屋のお屋敷に住んでいた門倉ってもんだ・・・ひひひ」
「お屋敷?・・・お屋敷って言うって事は、お前の家ではないんだな?」
今度は坂下が受け継いで問い詰めた。
「俺の部屋だ・・・俺の部屋だ・・・俺の家じゃなくったって俺の部屋だ!!」
突然狂ったように叫んだと思ったら、男の姿は窓から消えていた。
「・・・・・・居なくなった?」
続く