突然掻き消えたドアノブをまわす音・・・
「・・・・・」
息を呑む4人。
「静かになったぞ?」
「今度はどこからだ?
「お塩をみんな手で持って!」
宮部典子が指示をした。
その時だった・・・
坂下の携帯電話がなった。
恐る恐る電話を耳にあてた。
「もしもし・・・井口です。今 アパートの前に着いたんだけど・・・大丈夫か?」
「先生!!良かった・・・大変なんです。やっぱり憑いて来てようなんです。今もドアノブを・・・」
「今私の目から、そのドアノブが見えるけど、今は何も居ないようだよ。」
「本当ですか?先生が電話をくれる、ほんの瞬間までガチャガチャと・・・とにかく早く来て下さい」
「分かった・・・念のために今から10数えるあとにチャイムを鳴らすから・・・」
そう言って電話は切れた。
「本当に井口さんなの?その先生なの?もしかしてアイツが井口先生の名前を語って・・・って事はないよね?私・・・怖い・・・」
裕子は心配なのだ・・・もし井口のふりをしてきたのだとすると、その男をわざわざ部屋に招きいれることになってしまうからだった。
「その心配はないよ・・・裕子。あいつは井口と言う名前は知らない筈よ。坂下君の電話に、井口ですって先に答えたんでしょう?」
「そうだよ・・・井口ですって・・・この言い方はあの人の口癖みたいな物らしいから、間違いないよ。」
「そうだな・・・ここは信用しようぜ!そろそろ10になるだろ?」
「ピンポーン・・・・・」
4人は共にうなずき合い、しかし手に持った塩を強く握り締めてドアに向かった。
続く