部屋の真ん中に座り込んだ井口から、4人は自然と離れた・・・
何かに押されたような感覚を、それぞれが受けたらしい。
「・・・・・・・・・・・・・」
井口が何かを唱え終えてから、目を開いた。
「これでよし・・・この部屋には封印をしましたから、さらに入り込めないでしょう。」
「でも・・・私が出入りする時に、外で・・・という事はないんですか?」
裕子は心配そうに聞いて来た。
帰宅時に、鍵を開けていたりした時に、襲われはしないかという事が心配な様だ。
「その心配は無いよ。明日はその男自体を消す事になるから・・・ねっ?」
井口はきっぱりした口調で言い切った。
「さあ・・・女の子二人は寝て下さい。男組は僕と一緒に見張り役ね・・・・いいかな?}
「はい!俺達は起きてます。なあ坂下?」
「うん・・・先生が来てくれなくても起きていようと思っていました・・・先生が来てくれたんで、ホッとしていますが。」
坂下は涙を少しためて言った。
「そうか・・・さすが男だな?二人とも。」
井口は気丈に振舞う2人に好感を持った。
「井口先生!」
宮部と裕子がうなずきながら話しかけてきた。
「私達も起きています。私達だけ寝ているなんて出来ません!どうせあと数時間で朝ですから・・・いけませんか?」
「・・・・・・・・」
井口は少し考えた後に
「うん!そうしよう・・・みんなで戦おうか?」
にっこりしながら答えた井口の顔をみて、安堵したのか、裕子は泣きはじめた。
「こ・・・怖かった・・・どうなるか・・・このまま死ぬんじゃないかと・・・ビデオとかテレビで見た事あったような事が、まさか自分に起こるなんて・・・本当に怖かったんです・・・ウッ・・・」
「裕子・・・それは私も同じよ・・・私があんなアパート借りちゃったから・・・みんな私が原因を作っちゃったから・・・なのよ。ごめんね 裕子・・・加藤君、坂下君も・・・ごめんね。」
「はいはい・・・湿った雰囲気はお終いにしましょう!明るく明るく・・・ねっ!」
井口はそういうと立ち上がり、部屋全体を見回した。
「ねえ・・・裕子さん・・・だっけ?ちょっと聞きたいんだけど・・・」
井口は突然あるものに興味を持ち、聞いて来た。
続く