「裕子さん・・・これはなに?」
井口が手に取った物は、何枚かの写真たてと一緒に飾られていた小さな石だった。
青い半透明な石・・・
「それはパワーストーンと言うものです。」
「パワーストーンか・・・何処で買ったのかな?」
それは渋谷で外人から買いました・・・それが何か変なんですか?」
「いや・・・変とか言うんじゃないんだけど・・・なんだろう?この不思議な気は・・・」
井口は青いその石を右手のひらに乗せ、意識をシンクロした・・・
「ほーっ・・・この部屋に霊が入れなかったのは、その粗塩だけのお陰じゃないみたいだね。」
「じゃあ その石が守りになったと?」
坂下が横から聞いて来た。
「うん。そうみたいだ・・・この石には何か入っている感じがする。この手のパワーストーンに、すべて何かこういう力があるという訳ではないのだろうけど・・・このパワーストーンは使えるみたいだよ。」
「本当ですか?安かったんですよ、その石・・・でも何かその色に引かれて・・・買っちゃったんです。」
「この石を持っていて?宮部さんのうちに行く明日も持っていくと良い。」
そう言って井口は、その青い石を裕子に渡した。
裕子は今まで以上にその石を大事に思ったことだろう。
「こちらにはこの石と言う見方も出来た事だし・・・寝ないとね・・・少しでも。と言った所で誰も寝ないか・・・」
「井口先生・・・私は宮部典子と言います。あの部屋にいるのは何者なんでしょうか?」
宮部はストレートに聞いて来た。
続く