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この部屋に誰かいる! 34

2007-05-19

宮部典子の質問は、みんなが聞きたかった事であった。

「みんなはその男の顔を見たかな?特徴を教えてくれないか?」

「はい・・・髪はちじれて・・・目が異様に大きく見開かれていて・・・肌は・・・そう黒ずんでケロイドのようになっていました。」
坂下が説明をした。

「そうです。俺も焼死した男じゃないかと思ったんですよ。」
加藤が同意してきた。

「うん・・・焼死か・・・そうなるとあのアパートに住んでいた住人ではないな・・・おそらくあのアパートのルーツ・・・元の土地に関係する霊魂だろう。」

「元の土地?あのアパートが建つ前の土地の事ですか?」
宮部典子が驚いたように言ってきた。

「そうだね・・・昔の土地には、よくお屋敷が建っていたりして、それを売る時大きいままの土地では売れないので、切り売りして手放してったんだよ。だから現在では、まったく別の人の持ち物が何件か建っているという感じになるんだよ。」

「それじゃ・・・あの周りの家にも、私達みたいな現象がおきているんですか?」

「いや・・・そのお屋敷であの男が死んだとしたら、その部屋の位置が関係して来るんだ。」

「という事は・・・私の部屋がその男が死んだ部屋と?」
宮部典子が自分の両肩を抱くようにして震えた。

               続く

Posted by kiyoman 11:33:36 │Comments(2)TrackBack(0)

Posted by 井口です at 2007-05-20 21:14:53

こんばんは
土地の問題など、考えさせられる内容でしょう?笑
でも本当に大切な事なんですよ。
人生最大の高価な買い物をする訳ですから、何にも無い事に越した事はありませんよね。
もちろん何にも無いという事は、無い場所は無いのでしょうが、悲惨な事が無かった土地を探す事が出来れば・・・という意味ですが。

若い人でも興味本位だけでいる未体験者と、この中の登場人物たちのように、その真っ只中に入ってしまった若い人たちとでは、随分違う物です。
冗談じゃない!!と言いたくなったようですよ。笑

Posted by 以盛です at 2007-05-19 12:28:01

いつも先生が言われているように、土地というのは歴史を遡って
どういう経緯が絡まっているかが大事なんですよね。
今回はいつもと文体が異なり、依頼者の目線から描かれていて
とても実感が沸きます。
そして、先生が登場された場面は、危機一髪のところで助けに来てくれた“ウルトラマン”のような存在のようで(笑)、読んでいる私も
本当にホッとして救われた思いがいたしました。
それから、このような現代風な若者達でも(こういう言い方は私が年寄りっぽいですね)、きちんと霊魂の存在を信じて先生に助けを求めたことに何か安心する思いがしました。
続きが楽しみです。

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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