宮部典子の住むアパート
「先生・・・?」
宮部典子が井口の腕を掴んだ。
助けて下さいと言う気持ちが伝わってくる。
自分の借りてしまった部屋の事で、みんなに迷惑を掛けてしまっている責任に押しつぶされそうになっているのだろう。
「大丈夫だよ・・・」
井口はそう言って、宮部の手を握った。
「さあ・・・鍵を貸してもらえるかな?」
「あっ!はい・・・これです。」
「うん。坂下君と加藤君・・・行くぞ!」
「はい!」2人同時に答えた。
ガチャ ガチャ・・・・・カチッ!
カギがあいた音がした。
「?・・・・ノブが回らない・・・開かないな」
井口が不思議そうに言う。
「先生!俺がやってみます」
そう言って加藤が挑戦してみた。しかし力でも開かないようだ。
「どうしてだ・・・こんな事ねえよな!」
「先生・・・まさかアイツが中から?」
「それしかないようだね。守りに入っているのかな?仕方ない。」
そういって井口はドアノブに、人差し指と中指の2本を自分の額に当て、その指をドアノブに当てた。
それから10秒位した時だった。
続く