10秒くらいの沈黙・・・・
するとドアノブが静かに回った・・・・
「・・・・・・・・」
井口の後ろに回りこむ4人。
「さあ・・・入室を許可されたらしい・・・入るぞ」
井口は玄関の中に身を入れた。
「ねえ・・・宮部さん。申し訳ないけど靴のまま上がって良いかな?」
井口は後ろを振り返らずに言ってきた。
前方に全神経を張り巡らしているのだろう。
「は・はい!構いません。」
「うん・・・それじゃ・・・」
「あの・・・お・俺達は?」
ドアの外で加藤の声がした。
「みんな入ってきて良いよ。そして速やかにドアを閉めて。」
4人が大急ぎで靴のまま入ってきた。
「井口は窓に向かうとカーテンをしっかり閉めた。
昨夜は慌てていたので、カーテンが少し開いていたようだ。
電気も昨夜ここを飛び出した時のまま、点いていた。
ただ一つだけ違っていた事がある・・・
「なあ・・・なんか線香臭くないか?」
「うん・・・でも何かが腐った腐臭のようなものもする・・・なんだ!臭い・・・」
「するする!お線香の匂い・・・腐った匂いは・・・・・・・・・・ここじゃない?」
裕子が匂いを辿って指を指した場所は、風呂場の中だった。
「ここだな 確かに。みんな下がって・・・」
井口はみんなに指示を出すと、一気にお風呂場のドアを開けた。
続く