pagetop

プロの占い師が集う[占いブログ]

>このブログのトップ

過去のお話を読みたい場合は

カテゴリーを細分化して、お話別に何とかまとめました。
読みたいお話別にすべて読む事が出来ますので、そちらからお探し下さい。

  July/2008  

S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

この部屋に誰かいる! 40

2007-05-23

「お前は間違えているぞ・・・」
男は井口の言葉に反論した。

「俺は・・・俺は確かにこの家に・・・?いや こんな小さな家ではない・・・もっと立派なお屋敷だった・・・俺は空襲から命からがら逃げてきた。でもどうしようもなく腹が減って腹が減って・・・
つい空襲で非難してしまって無人だと思って、このお屋敷の台所に入ったんだ、そうしたら運悪くここの主人が帰ってきて・・・俺はどうせ空襲で長くは生きられないと思っていたから、大人しく縄で結わかれたんだ・・・そうしたらここのお嬢さんが出てきて、(お父さん、この人も必死で生きているんだもん、可愛そうよ。どうせ私達だって長くは生きられないんでしょう?だったらこの人にご飯を食べさせてあげて?)とそう言い出したんだ・・・ここのご主人もその言葉で、急に優しい顔になってな・・・あの時代はみんなが鬼になってしまっていたんだ・・・生き抜くために・・・飯を食わせてもらった所で、俺は主人の男に言ったんだ。俺はどうせ死ぬのなら、何かお役に立って死にたいと・・]

井口はここまでの話を、小声で4人に伝えていた。

「ここに残って良いですかと?貴方たちが非難したした後、俺みたいなこそ泥が、火事場泥棒が来ないように見張って痛いんです。もちろん入り口に鍵を掛けて下さい。俺は庭にいますから・・・この椅子をお借りしますぜ・・・と言ってな・・・」

「二人はそんな・・・ここは危ないから、貴方も逃げなさい・・・今日の事も何かの縁ですから、生き延びて下さい・・・いえ・・お互いに・・・と言ってくれたんだが・・・・」

「それでは縄に結わかれたのは、初めの部分だったと言うわけか?」

井口が男に言った。

「ああ・・・結わかれたのは事実だ・・・でもあの二人は優しかった・・・」

「何か・・・この人可愛そう・・・」
裕子が悲しそうな顔で言った。

「うん・・・そんなに悪い人ではなかったのかもね」
宮部典子が言った。

「そのあと・・・二人と反している最中に空襲警報が鳴ったんだ!」

男はそう言って耳に手を当てて、かがみこんだ。
死してなお、恐怖を覚えるサイレンなのだろう。

               続く

Posted by kiyoman 22:04:29 │Comments(0)TrackBack(0)

名前
メール
URL
コメント

▲ページの先頭へ

言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

Blog内検索

QRコード

QRCode