「先生!そんな事が出来るんですか?」
宮部典子が井口の腕を掴みながら叫んだ。
「すごいっすよ!先生。」
加藤も同調して言った。
「本当に・・・出来ますか?いえ・・・してあげて下さい。私からもお願いします。」
裕子が言った。
「みんな・・・私は出来るとはいってないよ・・・というか、このパターンはやった事がないからね」
死者の頭の中・・・記憶を辿る事がどんなに難しいか・・・それが古い記憶であればあるほどに。
「でも安心したまえ・・・やってみるから!」
井口はそう言ってにっこりした。
そしてまた一度振る帰り、浴室に向かった。
「じゃあ三上さん・・・目をつぶって・・・そしてあの当時を・・・いやあの日あの時間を思い浮かべて・・・出来るだけリアルに・・・じゃなくって闡明にだ・・・こう言わなきゃ分からないよね?」
「プッ!」
4人の緊張しまた悲しげな顔が和んだ。
「そうです・・・そんな感じです。行きますよ・・・三上さんの記憶にダイビングします。いやもぐります・・・だっけ。行きますよ」
井口が強めに目を閉じたのが、4人にも分かった。
井口の眉間には、強めの皺が刻まれた。
そして聞こえる・・・井口の唱える言葉が・・・
2から3分の静寂・・・・
続く