少しずつ掘り返されていく土・・・
ガウーン・・・がウーン・・・・
「先生・・・失礼な事を言いますが、掘ってみて何も無かったら、それはそれで大丈夫なんですよね?」
遠藤さんが、希望的な言葉を言ってきた。
「そうですね・・・私の見立てに過ちがあればそのようになります。でも・・・もう少しですよ、申し訳ありませんが、答えが出るのは・・・・」
「はい・・・」
ガウーン・・・がウーン・・・ゴン!
ショベルカーの先が、何か固いものにぶつかった音がした。
「何か、硬い物があるようですね。」
監督さんがそう言って、ショベルカーの動きを止めた。
「みんなで2メートルほどの穴を覗き込んだ。
そこには真っ黒になった板石状のものが、のぞいていた。
「ここからは手堀に変えてみます。」
そう言って監督さんは、穴の中に降りて、ショベルで、気をつけながら掘り始めた。
「その板石の全長が現れ始めた。
大きさは横 30センチ、縦 130センチほどの大きさだった。
「おい!手を貸せ!」
監督はショベルカーに乗っていた男の人に声を掛けた。
2人で何とかその石を持ち上げた。
「おい・・・まだあるぞ!」
一つ目の石をどかし終えた監督は、驚きの声を出した。
「本当だ・・・あと・・・1つ・・いや 2つあるぞ!みんな掘り出してみよう。」
それから1時間ほど掛かって、3つの板石を掘り出した。
並べられた板石に、監督は水を掛けて、表面についた泥を落とした。
そこから現れたのは、表面に浮かぶ、一見引っかき傷のようにも見えるが、よく見ると名前のようみ見える。
「これは・・・墓だ・・・3つとも・・・墓だよ」
監督はびっくりして後ろへ下がった。
そこに書いてある名前は、山下家の墓・森本家代々の墓・高岡家の墓・・・であった。
続く