それから15分ほどの時が流れた・・・
「これで揃いましたね。」
眼の前のテーブルには、広げた新聞紙の上に、片足分が少し汚れたスニーカーが乗っていた。
そしてその前には男の子の写真・・・
「うん・・・この子が幹夫君ですね。間違いないようです・・・私に話しかけてきた男の子です。」
「今・・・幹夫はどこにいるんですか?」
「この部屋に居ますが、まだ呪いが効いているせいか、自由には動けないようです。言葉もまともには聞き取れません・・・」
「呪いは取れたんではないので?」
「いえ・・・そんなに簡単に・・・取れました!という訳には行きませんよ・・・供養をしたのがさっきです。このお墓の下敷き期間は、気が遠くなるほど長いのですよ・・・まだ・・・残っています」
「下敷きになっていた期間・・・か。」
「だから・・・だからこそ 私がここに居るのですよ!」
そう言って私は、カバンから粗塩を出した。
私の粗塩は、市販の粗塩に、自分の練りこんだ気を、特殊に混ぜてある特性の粗塩である。
それをハードな仕事の場合は持ってくるようにしてあるのだった。
「先生・・・それは?」
遠藤さんが私の小瓶を見つけて聞いて来た。
「粗塩です・・・それも特製の・・・」
続く