ここまでの話を振り返りましょう・・・
お読みになっていた方々のほとんどの人が、幹夫くんをスムーズに成仏させて終わりと言う、有る意味とてもシンプルな、先の想像つく終わり方を想像していた方が大半だと思います。
しかし・・・そのような終わり方のお話は、私の記憶に強く刻まれる事はありません。
これからが本当の意味で、お墓の復讐が始まるのです・・・・・・
ここから続きです・・・・
「お墓に行きましょう。」
「どうしたら良いでしょう・・・私達」
「そうですね・・・まずはお墓を建て直し、少し埋めます。ですから監督さんには重機をお墓に回してもらいたいのです。もちろん今回は、しっかりとお守りしますから、祟りを心配しないで下さい。」
「はい!分かりました。」
監督はそう言って重機に向かった。
「ご住職は私と一緒に、それぞれの方法で霊たちの訴えを探り、静める事に全力投球して下さい。」
「かしこまりました。拙僧に出来るか不安ですが、井口さんとなら・・・出来そうな気がします。」
「大丈夫ですよ・・・貴方はお経のプロですから、それだけでも私は安心できます。」
「あの・・・私達家族は?」
「そうですね・・・今回の責任的には遠藤家にあります。ですから怖いでしょうが一緒に来て下さい。」
「はい!そのつもりです・・・」
「その時に・・・私が作った粗塩の残りを持ってきてください。そしてそれをそれぞれの左手に握った状態で居て下さい。」
お母さんはうなずいて粗塩を取りに言った。
「さて・・・緊張するな・・・・今日は。」
そう言ってお墓の方向を見つめた時だった。
「きゃーっ!」ドタドタ ドスン!!
家のほうで凄い音がした。
「お母さん?」
遠藤さんが走って家に向かった。
みんなも慌てて家に向かった・・・・
「いたたた・・・・階段から・・・足をすべらせてしまって・・・何かが足に絡みついたような感じがしたと思ったら・・・びっくりさせてすみません。あたたた・・・腰を打っちゃったみたいだよ」
「・・・・・・・・」
みんなこの偶然を、ただの事故とは考えにくい状況になっていた・・・・
「お母さん、気にしないで下さい。私が取ってきますから。」
そう言って私は二階に上がっていった。
これ以上 みんなを不安にさせるわけにはいかなかったのだ。
続く