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お墓の復讐 28

2007-06-21

「ご住職 もうひと踏ん張りお願いします。」

井口は 大きく気合込めの意味を含めて、拍手を3回打った。
パン!パン!パン!

とても場違いな音だったかも知れないが、この場はお許し願うしかなかった・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
住職のお経に、上手く乗せるように念を送る。

この場の空気が緊張に膨らむ・・・
住職と私の念ずる声だけが大きくこだましたようになった。

知らないうちに汗が額から垂れ、めがねを曇らせていく。

それから5分程経っただろうか・・・・

「住職はそのまま続けて下さい。」
私はそう言って一つの墓石に触った。

その時・・・・突然 お腹に響くような音が聞こえた。
「ゴーン・・・・・・」

「なに?この音は?どこからだ?」
遠藤さんのお父さんと、監督が同時に叫んだ。

「どうやらこの墓石の中からのようです。もう一度聞いて下さい。」

私はそう言うと、もう一度手のひらに念気を集中して墓石にぶつけた。

「ゴーン・・・・・」
「本当だ!この中だ・・・でも何でそんな音が?」
「お寺の鐘の音に似ていますね・・・ん?これは」

「遠藤さん そこを写真撮ってみて!」
私は一箇所を指示して写真を撮ってもらった。

「貴方は・・・誰ですか?このお墓の中のどなたかですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
その時、お墓の少し後ろに、一人の男が立った。
その姿は、どう見ても昔のお百姓さんのような姿・衣装をしていた。

「このお墓の中の人ではないのですか?」
もう一度問いかけた。

「ち・が・う・・・俺はその墓の者とは関係ねえ・・・でも・・・その墓が、泣いているだ・・・だから止めに来た。止めてやれ・・・」

「墓が泣いている?貴方はこの墓地の中に眠っている人ですか?」

「ああ・・・・そうだ。見てられねえから・・・来た。いじめんのは止めれ!」

                   続く

Posted by kiyoman 21:36:24 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!
最近のマイブーム:もりそば・・・

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