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お墓の復讐 33

2007-06-25

落石事故による死・・・・押しつぶされての圧死。

思い土砂や岩の下敷きになって死んだ人たちが、今度は他所の家の下敷き・・・・
何とも辛い話であった。

「私はもう静かになりたい・・・でも一言だけは言ってあげたかった。この痛さ・・・苦しさを」

お墓の住人はポツリと言った。

「私達は安らかな死を望む・・・大きな石のお墓はいらない・・・小さな墓石で十分だ。」

もう一人の住人も言った。

「豪華な墓石なんか作られたらたまらない・・・重いのは嫌だ・・・」

最後のもう一人もそう言ってうつむいた。

「皆さんの遺骨自体は不明になってしまっているのですが、墓石だけでよろしいですか?」
私は真摯に聞いた。

「骨か・・・骨なんかとっくに溶けてなくなっちゃってるさ・・・だから構わんさ・・・」

そしてその3人のお墓の住人は、見守っていた昔の仲間の下へ行って、頭を下げた。

「すまない・・・もう俺は死んでいないなんて言わない・・・そんな俺達の為に、みんなで救いの手をこうやって差し伸べてくれた事が嬉しい。本当にすまなかった・・・」

「ああ・・・これで・・・これでみんな一緒だ。さあ 帰ろうぜ・・・安らかな所でゆっくり休めよ」

「ああ・・・行こう・・・・墓の事は頼む・・・」

墓の住人が私を振り返りそう言った。

「分かった・・・ここのご主人と住職さんに、私から良く頼んでおくから・・・心配しないで・・・安らかに眠って下さい。」

「ああ・・・そうするよ・・・やっとあの時の事故から時間が動く・・・それから・・・ここの息子の件・・・済まなかったと伝えてくれ・・・怒りに任せてしまった結果で、かわいそうな事をしてしまった。俺にも同じくらいの息子が居たと言うのに・・・本当はみんな後悔していたんだ・・・申し訳なかった。」

「その息子さん・・・幹夫君ならここに居ますよ。さあ 幹夫君・・・顔を見せてあげなさい。」

私の横に幹夫君が現れた。
「おお・・・・これは・・・本当によい若者を・・・済まなかった・・・許してくれまいか・・・この通りじゃ・・・」

「もうすべて終わった事ですよ。僕の事も・・・皆さんの辛い過去も・・・僕はこうやって両足で靴を履けたし・・・貴方達を怨んだりしません。」

幹夫君は 笑顔で爽やかに答えた。

「そう・・・そう言ってくれるか・・・ありがとう。
みんな昔の事か・・・そうだな。君が許してくれるなら・・・俺達もこの家を許そう・・・なっ!」

                続く

Posted by kiyoman 21:52:57 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
スポーツ
アート
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
バナナ・あんみつ・お肉系・・・
ピーマンは大っ嫌いです!!

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