「早急に3家のお墓を建て直します。小さな墓石で良いという取り計らいにも感謝します。」
私は素直に頭を下げた。今のご時世、お墓を建てるとなると、数百万にもなってしまうからである。
「いやいや・・・重い墓石が嫌だからそう言っているだけだ・・・気にする事はない・・・」
「そうだ!おい お前達・・・どうせ墓参りに来てくれる者たちもおらんことだし、ここは3家の合同墓を建てて貰えばいいんじゃないか?」
老人の霊がスッと近くに来て言った。
「合同墓?いいな・・・俺は賛成だ・・・どうせお骨も無い事だしな。お前達はどうだ?」
高岡の霊は、他の無口な2家の霊に聞いた。
「俺達もそれが嬉しい・・・なあ あんた達・・・俺達をお参りしてくれるか?頼むよ・・・誰も来ないのは寂しいから。それが条件だ・・・・」
「分かりました・・・合同墓・・・それは良い考えですね。慰霊碑みたいな感じですからね。どうせなら皆さんも越してきませんか?」
私はとんでもない事を提案したのかもしれない。
「良いな!そうしよう・・・あの時に満足に弔ってもらえなんだ・・・今やっと・・・それ良いな」
みんなから賛同する声が一斉にした。
「それでは約束します。皆さんの名前を教えて下さい。それから亡くなった年齢を・・・・」
「おい・・・どうした事だ・・・俺のつぶれていた足が・・・戻っていく。」
「俺もだ・・・手が・・・手が治っていく。痛みも消えた・・・信じられない・・・」
続く