それから数日が経ったある夜、1本の電話が掛かってきた。
「井口さんでしょうか?私は胡蝶蘭の 斉藤と申します。」
「はい・・・斉藤さん 先日は失礼しました」
「いえ・・・・失礼な事をしてしまったのはこちらの方です・・・恐縮です。」
「どうしました?龍門さんには連絡ついたのですか?」
龍門とは、私と同業者の霊能者だそうだ。
私は会った事はないのだが・・・
「はい!龍門さんが昨日来てくれたのですが・・・・・」
「それなら問題は解決したんじゃないですか?」
「それが・・・・」
「どうしたんですか?」
「除霊の最中に、ママが怪我をしまして・・・・」
「怪我?・・・ですか?」
「はい・・・私には見えなかったんですが、何かに衝突されたように、壁まで飛ばされてしまい・・・頭を強く打ってしまい・・・今 ○○病院に入院したんです・・・・」
「龍門と言う霊能者がいたんですよね?」
「はい・・・ただ、彼は私の仕事は除霊だけだと言って、帰ってしまったんです。」
「・・・・・・ママの精神状態はどうですか?」
私はこの時、怪我だけではなく、憑依を心配していた。
「精神状態と言われますと?そうですね・・・急に笑ったり、急に泣いたり・・・医者が言うには頭を強く打ったことによるショック症状だろうって言われましたが・・・・」
「そうですか・・・斉藤さん・・・冷たいようですが、龍門さんに再度お願いしてみた方が良いですよ。私は途中から絡めない・・・これは彼の仕事ですから・・・・」
「井口さん!そこを何とか・・・見てもらえませんか?」
「斉藤さんも変だと思っているのですか?」
「はい・・・むしろ悪い事になっているような気がしてしょうがないのです・・・」
続く