翌日 お店に顔を出した私を、出迎えたのは斉藤マネージャーだった。
私が行った時間は、21時を過ぎていたのでお店が開店していた。
にぎやかな声が、エレベーターホールまで聞こえてきていた。
「井口先生・・・わざわざありがとうございます」
「大丈夫です・・・それよりお話を聞くにはどうしたら良いでしょうか?」
「はい・・・ここは他のスタッフに任せて、私と場所を移動しましょう。そこが・・・問題の場所ですので・・・・」
「分かりました。行きましょう。」
2人は程なく店を後にした・・・
そのお店から歩いて6分くらいの場所に、その問題の場所が存在していた。
「このマンションです・・・ここはお店で働く子達の寮として借りているマンションなんです。」
「・・・・・・・・・・・」
私はマンションを下から見上げてつぶやいた。
「何だ?この真っ黒な気は・・・・」
「井口さんがそう言うのであれば、やはりあの龍門とか言う男は、結果を出せていないという事ですね?」
「うーん・・・中を見てみないと何とも言えないが、マンション自体を取り巻く瘴気は健在ですね」
「とにかく部屋に向かいましょう。もうみんなお店に出勤していますので、安心して下さい。それからすぐにサキエママもこちらに来ますので。」
斉藤マネージャーは、出来る限りの明るい笑顔を保っている。仕事柄なのか・・・たいしたものだ
「サキエママ・・・退院したんですか?」
「はい・・・今日の朝です。今日はもう一度自分の目で確かめたいと言い出しまして・・・井口先生には迷惑は掛けませんので、お許し下さい。」
「そうですか・・・退院できて何よりです。」
私も明るい笑顔で 返した。
「さあ・・・それでは」
そう言って斉藤さんはマンションの中へ入っていった。
その部屋は7Fにあった。
続く