きっぱりと言い切る私に、斉藤マネージャーはびっくりしたように私に言った。
「井口さん!本当にいいのですか?私はこの龍門さんは信用出来ないのですが・・」
斉藤さんの心配はもっともだろう。
私も本来ならこのような決断はしないだろう。
しかし龍門という霊能者が、私には許せない気持ちが強かったので、他の方法で教えてあげることにしたのだった。
「斉藤さん・・・心配はいりませんよ。私はプロですから。さあ 行きましょう。鍵を開けてください。」
「はい!」
そういうと斉藤さんは部屋の鍵を開けた。
ドアを開けると同時に部屋の中からあふれ出す異様な臭気・・・まるで大型の獣を飼育している檻の中のような匂いだ。
隣で龍門氏が、無意識に顔をそむけた。
前に来た時に、この匂いを彼も感じたのだろう。今回はその時の記憶が、彼の顔をそむけさせたのだろう。
「斉藤さん・・・この匂いは分かりますか?」
「はい!だんだん強くなっているようです。」
「今日も女の子たちはここからお店に出勤したのですか?」
「いえ・・・龍門さんにせんじつみてもらった2日後に、女の子はほかの部屋に避難させました。」
「それはいい判断でしたね。なあ龍門クン?」
私は隣で顔を歪めている男に、皮肉をこめて言った。
続く