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足首を握りしめる「手」 36

2007-08-05

スーツの両肩が裂けた・・・
しかし体までは届いていないようだ。
今までの彼であれば、あっさりと後退していただろうが、今の彼は、激情に身を委ねている怖いもの知らずの霊能者だ。

ある意味とても危険な存在でもある・・・しかし、そこは彼も、私がサポートについている事で、安心して暴走を始める事が出来るのだろう。

「しまった!」
龍門が叫んだ・・・悪霊を拘束する聖水の効力が、今の両肩への攻撃で外れてしまったようだ・・・

「甘いはな・・・ぐふふ・・・こんな聖水ごときで、俺の欲望の業火は消えやしないぜ・・・ぐふふ」

「そうはいかない・・・私がいる事を忘れられちゃ困るよ・・・」

念のために私の縛りもかけておいたのだ。

「なんだ!!お前たちは協力し合わない奴らのはずだ・・・今までほとんどの霊能者どもが、つまらない意地で歩調を乱して、逆におれの餌食になり、精神障害になった霊能者が多かった・・・なのにお前たちは・・・協力し合うのか?くそっ!」

「今日だけだ・・・今日はサービスデーなのでな。龍門くん やれ!!」

「サンキュウーですね・・・やっぱりまだ甘ちゃんか・・・修行が足りませんね。」

「これから修行すればいい・・・それよりも早く!」
「井口さん・・・今のまま攻撃すれば、サキエママの体や精神に傷がつく恐れがあります。その縛りを外してください。私がやります。」

「大丈夫か?本当に・・・」
「はい!必ず・・・」
「よし 任せた。」

私はそっと縛りを外した。それと同時に斉藤マネージャーに飛びかかる、着物姿のサキエママ・・・

「斉藤さん!しゃがんでください」
龍門は、斉藤さんに一声叫んで、踏み込んだ。

右手に握った銀の十字架から、白銀の光が伸びた・・・
それはまるで光の剣ように・・・サキエママの背中をないだ・・・

物理的ではない、聖なる光の剣・・・サキエママの実態には傷はついていない。

「ゴ・ゴ・ゴ・…グウ・・・グオー」

のけぞるサキエママ・・・その背中から緑色の悪霊の実態が、はじめてぶれて見えた。
「いまだ 行け!龍門クン!!」

「はい!!」
               続く        

Posted by kiyoman 23:16:23 │Comments(0)TrackBack(0)

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言霊の伝言師

言霊の伝言師
名前 井口 清満
性別
自己紹介 霊関係の仕事に携わっていますが、中身はいたって普通の人間です。
どちらかというと、明るくてポジティブな人間です。
皆さんの期待しているような格好をしていませんし・・・笑
趣味 映画鑑賞
出身地 東京都
居住地 東京都
好きな
食べ物
ピーマン・茗荷以外なら何でも好きです。
お酒はあまり飲めません。強くないです。
善哉が大好きです。

あっ!おまんじゅうと羊羹が苦手です。

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