初めてサキエママの体から、ぶれて見えた霊体の実体・・・
その霊体は賢く、サキエママのままで攻撃を仕掛けてくる・・・このままではとても厄介な状態であった・・・
龍門クンの一撃が、霊体に衝撃的なエネルギーを与えたのだった。
「龍門クン!そのまま奴を引きずり出せ!勝負はその一瞬だ!」
「神の極光の力を借りて、われ十字架に聖なる光の剣と化して、破魔の力と物理的な力を、同時に与えたまえ・・・」
龍門はサキエママのちょうど頭の10センチほど上をひと薙ぎした。
それと同時に崩れ落ちるサキエママ。
残されたようにそこに立ち尽くす悪霊。
「お・おのれ〜。よくもおれの憑依体を・・心地よかったものを・・・」
「お前はどこまでも腐った心の持ち主なんだ・・・」
「俺は生前・・・強姦を繰り返して死刑になった程の、ぶるいの女好きさ・・・
高崎のお山が俺の住み家だったんだ・・・
もしかするとお前の妹も・・・俺が味見をした中に入っていたかな?」
「俺を怒らせようとしても無駄だ・・・お前と妹は、時代的交差はない・・・強がるのはよせ・・・」
「急に大人びたような事を言うじゃねえか・・・生意気な小僧だ」
「俺の名前は龍門 慎二・・・よく覚えておけ!」
そう言って一気に龍門は、銀の十字架を振り下ろした。
「が・・がはっ・・・やりやがるな。まだおれの精神は死なん・・・すぐに蘇るぞ!待っていろ・・・」
二つに分かれながらも融合をしようとする霊体・・・
「それは困るので、私がとどめをさす!」
私は融合し始めた緑の体に、手をかざし、念を貯めた気・・・念法で輪を描いた。
次の瞬間 その輪の空間は、一気に収縮して消えた・・・消滅したのだった。
後にはあの何とも言えない腐臭が広がっていた。
「あっ!井口さん・・・良いとこ取りだ!」
十字架を握りしめ、肩で大きく息をつきながら、龍門は悪態をついた。
「長引くのは良くない・・・それだけだ」
「そうですよね・・・長引くところか、こっちに残りの気が・・・残量ゼロをさしていましたから・・・やっぱり 危なかったですかね?まだまだ だな〜」
「君の仕事はまだ終わっていない・・・サキエママからきれいに除去してあげてくれ・・・・あいつの残留思念を・・・」
「人使いが荒いな・・・あははは わかりました。悔しいけどこちらの方が得意です」
続く