龍門は、自分の掴まれた足に、十字架を巻きつけた。
そして胸の前で十字をきった!
私はその横で、錫杖を振り鳴らした・・・
「ガシャン ガシャン ガシャン!!」
「神よ・・・現世に迷いし悪気なる魂のこの者を、汝の命(めい)により浄化し、汝の足もとにひれ伏させたまえ・・・
煌々たる天の光により、消滅せしめり」
「シューッ・・・・」
「煌々たる光が、龍門の足首に巻いた十字架を起点に包み込んだ・・・」
断末魔のような最後の痙攣をして、音を立てながら消えた・・・今度こそ・・・本当に・・・
「これで・・・これで本当に終わりですよね?」
龍門は肩で息をしながら、私の顔を見上げた。
「ああ・・・これで終わりだと思う。しかししつこかったな・・・」
「はい・・・やはり一人でやらずに良かったと・・・自分の考え方に間違いはなかったと今 あらためて思いました・・・」
「私でもそう思う・・・一人でなくてよかったよ。」
「井口さん・・・ご謙遜ですよ。井口さん一人なら、もっと時間短縮出来たと思います・・・申し訳ないと思います。」
「話を聞くような奴らだとは、はなから思わないからな・・・しかし私でもサキエママの中に入っている奴が本体だとは思わなかったよ・・・さあ・・・サキエママの体の続きだ・・・急ごう!!」
「そうでしたね・・・でも、そちらは井口さんにチェンジです・・・」
「おいおい・・随分あっさりと頼むじゃないか・・・」
「もう・・・エネルギーが残っていません・・・恥ずかしながら・・・」
「確かに君の力の解放の仕方は、粗すぎるからな・・・制御がまだ出来ないから、余分な力を放出してしまっていたから・・・1の事に10の力を使えば、タンクは空っぽにもなるさ・・・」
そう教えて私はサキエママの体に向かった。
それから10分くらいしただろうか・・・サキエママが意識を取り戻した。
今回は、精神障害にまではなっていなかったが、一応病院に少し入院させることになった。
病院では一通り検査し終わった見解は、
「何をしたらこんなに弱るものなのか・・・」と不思議がってた。
医学では理解できない事は、たくさんあるものなのです・・・
続く