「この時間になると、毎夜彷徨ってきていたんですね?」
「ええ・・・誰かに頼りたかった・・・もう辛くて・・・助けてください。」
「助けてくださいと・・・言われても。」
私は正直どうして良いものかどうか迷っていた。
この段階で私は、成仏させられる能力はまだ自信がなかったのです。
浄化させると言っても、どちらかと言うと若さに任せた除去の方をメインにしていたからだった。
「あなたには私を上げる力を感じます。慈愛が伝わってきます・・・必ず出来るはずです・・・・」
霊に勇気つけられてる自体が滑稽である。
「はあ・・・・僕に出来ますか?」
「信じてください・・・自分を。そして私を助けると言う気持ちを、強く持ってください・・・念じてください・・・」
「井口さん・・・悲しい気持ちが伝わってくるのですが・・・おじさんが、悲しい気持ちになっていませんか?」
我々の会話は、神村さんには聞こえないが、おじさんの気持ちは伝わってきたようだ・・・
「うーん・・悲しいと言うより・・・私を困らせている・・・そう言う感じかな?」
私は神村さんに正直な気持ちを伝えた。
続く