寺の裏手・・・太い木が生い茂っている。
中には奇妙に 太い枝を横に伸ばしている木もあった。
小さな小屋か物置のようなものが一つあるだけだ。右側は少し窪地になっている。
私は一回りして帰ってきた。
「先生・・・どうでした?」
「うん・・・誰かが見ていると言いましたが、裏の方に強く感じましたが、姿は見えませんでした。」
「実はこの場所では言いたくない気持ちはあるんですが、裏手に・・・とお聞きしましたのでお話しておかないといけないと思いまして・・・一番最後に首つりがあったのは、この裏手の横に張り出した太い枝でなんです。」
「いやだ・・・お父さん。家に帰ってからにしようよ・・・」
由美さんが周りを気にしながら怯えるようにそう言った。
「やはり・・・そうでしたか。あの枝ですね・・・そうだもう5分だけ待ってください。鳥居を見てきますので。」
私はそう言って鳥居まで走った・・・
「ここか・・・」
私はその鳥居の下まで来ると、下をくぐらずに周りを一周した。
しめ縄はしっかりあった。
私が戻ろうとみんなの方を振り返った時だった!
「なんだ・・・熱いぞ・・・熱い・・・この感触は?火事か?」
この時境内とは逆の方角に、熱い苦痛を感じたのだった。
続く